【日報】2026年9月23日:ドル円は157円台で一進一退、米イラン協議めぐる原油・米金利の上下に振らされる
この記事を読むと、米イラン協議をめぐる原油・米金利の上下に振らされながらも157円台で小幅続伸にとどまったドル円、ドル高で下押しが続くユーロドル、安値から切り返したゴールド、上昇一服となったビットコインの動き、そして英米の景況感指標や米中首脳会談など今日・明日の注目材料が3分でつかめます。
⚠️ 本レポートは執筆時点の相場情報です。相場は経済指標の結果・要人発言・地政学リスクなどによって方向性が急変することがあり、記載のトレンドや見通しは将来の値動きを保証するものではありません。取引は必ずご自身の判断と責任で行ってください。
本日の値動き
以下は2026年9月22日(火)の24時間(UTC基準)の値動きです。ドル円は欧州時間の序盤に156円台後半まで下押ししたものの、そこから切り返して157円台後半まで上昇。ただし米国とイランの協議をめぐるニュースで原油相場と米長期金利が上下に振れ、終わってみれば前日比+0.02%とほぼ横ばいの着地でした。ユーロドルはドルの底堅さに押されて1.14ドル台前半まで下落し、ポンド円も小幅安。ゴールドは一時4291ドル台まで売られた後に持ち直してプラス圏を確保し、ビットコインは始値がそのまま高値となる形で上昇が一服しました。
| 資産 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|---|---|---|
| USD/JPY | 157.301 | 157.771 | 156.818 | 157.329 | +0.02% |
| EUR/USD | 1.14603 | 1.14776 | 1.14288 | 1.14445 | -0.16% |
| GBP/JPY | 210.253 | 210.89 | 209.511 | 210.004 | -0.14% |
| GOLD (XAU/USD) | 4344.1 | 4376.0 | 4291.59 | 4358.37 | +0.33% |
| BTC/USD | 86988.82 | 86988.82 | 85096.63 | 86228.88 | -0.82% |
※価格はMT5(XS Fintech)のデータに基づき、日足はUTC基準で区切っています。TradingView等の他チャートとは表示タイムゾーンや参照取引所が異なるため、数値が多少異なる場合があります。
今週の目線(週足・日足・4時間足トレンド)
移動平均線の並びとダウ理論にもとづく機械的なトレンド判定は以下の通りです。今日は時間軸ごとに方向が異なる通貨ペアが多いため、マルチタイムフレーム分析の考え方で上位足と下位足を分けて見ると整理しやすくなります。
| 資産 | 時間軸 | 価格 | 移動平均トレンド | ダウ理論 |
|---|---|---|---|---|
| USD/JPY | 週足 | 157.446 | 下降バイアス | 下降トレンド継続 |
| 日足 | 157.446 | レンジ | 下降トレンド継続 | |
| 4時間足 | 157.446 | 上昇バイアス | 収束(保ち合いの可能性) | |
| EUR/USD | 週足 | 1.14461 | 下降バイアス | 収束(保ち合いの可能性) |
| 日足 | 1.14461 | 下降バイアス | 下降トレンド継続 | |
| 4時間足 | 1.14461 | 下降トレンド(パーフェクトオーダー) | 下降トレンド継続 | |
| GBP/JPY | 週足 | 210.079 | 下降バイアス | 下降トレンド継続 |
| 日足 | 210.079 | 下降バイアス | 下降トレンド継続 | |
| 4時間足 | 210.079 | レンジ | 収束(保ち合いの可能性) | |
| GOLD (XAU/USD) | 週足 | 4362.51 | レンジ | 収束(保ち合いの可能性) |
| 日足 | 4362.51 | レンジ | 下降トレンド継続 | |
| 4時間足 | 4362.51 | 上昇バイアス | 下降トレンド継続 | |
| BTC/USD | 週足 | 86111.76 | 上昇バイアス | 拡大レンジ |
| 日足 | 86111.76 | 上昇トレンド(パーフェクトオーダー) | 拡大レンジ | |
| 4時間足 | 86111.91 | 上昇トレンド(パーフェクトオーダー) | 上昇トレンド継続 |
※価格はMT5データに基づくため、他チャートとは多少異なる場合があります。
ドル円は、週足では自前の判定・他の代表的な指標ともに下降・売り優勢で見方が揃っています。日足は自前の判定がレンジ、他の指標でも中立と、どちらも方向感の乏しさを示す評価です。一方で4時間足は移動平均が上昇バイアス、テクニカル面の総合評価も買いとなっており、「大きな流れは下向き、短期は戻り基調」という時間軸による評価の割れがはっきり出ています。前日比+0.02%という小さな変化は、この綱引きをそのまま映した結果といえます。
ユーロドルは週足・日足・4時間足のすべてで、自前の判定と他の代表的な指標がそろって下降・売り優勢を示しています。4時間足では移動平均がパーフェクトオーダーの下降トレンドとなっており、下向きの流れが最も鮮明な通貨ペアです。ただし日足・4時間足のRSIは30台半ばまで低下しており、売られすぎの水準に近づきつつある点は頭に入れておきたいところです。
ポンド円は週足・日足で自前の判定・他の代表的な指標ともに下降・売り優勢で一致しています。4時間足は自前の判定がレンジ・保ち合い、他の指標でも中立と、短期的には様子見ムードで見方が揃っている状況です。
ゴールドは週足で自前の判定がレンジ・保ち合いとしている一方、他の代表的な指標は買いの評価で、見方が割れています。日足はどちらもレンジ・中立で一致。4時間足は移動平均が上昇バイアス、総合評価も買いと短期の地合いは強めですが、ダウ理論上は下降トレンド継続の判定が残っており、戻りの持続力を見極める段階です。
ビットコインはすべての時間軸で移動平均が上昇側、他の代表的な指標でも総合評価は買いと、上昇方向で見方が揃っています。4時間足ではダウ理論上も上昇トレンド継続となりました。ただし日足・4時間足のRSIは70を超えており、日足のオシレーター系は売りの評価に傾いています。上昇基調は保ちつつも、短期的な過熱感を示すサインが出ている点には注意が必要です。
値動きの背景
22日の相場を動かしたのは、米国とイランの協議をめぐるニュースと、それに連動した原油相場・米長期金利の上下でした。ドル円は欧州時間の序盤に156円台後半まで下げたものの、一目均衡表の基準線や前日安値が意識される水準で下げ渋り、買い戻しが入りました。その後、イランがホルムズ海峡の再開で合意したとの報道を否定したと伝わると、原油先物が下げ渋り、米10年債利回りも上昇してドル買いが進みました。
ところがニューヨーク時間に入り、トランプ大統領が米当局者とイランの協議が3時間に及び「非常に有意義だった」と発言すると、原油が売られて米金利も低下。ドル円は157円台前半まで押し戻されました。それでもFOMCによる年内の利上げ観測がドルを下支えし、日本の財政支出をめぐる懸念から円の弱さも続いたことで、前日のニューヨーク終値付近を保つ小幅続伸で取引を終えています。外為どっとコムなどの市場解説では、158〜159円のゾーンに強い上値抵抗が控えているとの見方も出ています。
ユーロドルは、米利上げ観測を背景としたドルの堅調さに押され、1.14ドル台前半まで下落しました。チャート面でも一目均衡表の雲を下抜けるなど、売り優勢の地合いが意識されやすい状況です。ポンド円もドル円の伸び悩みとポンドの上値の重さから小幅安となりました。
ゴールドは前日に原油安でインフレヘッジ需要が後退し、年内の追加利上げ観測も重しとなって売られた流れを引き継ぎ、一時4291ドル台まで下落しました。その後は安値から切り返し、前日比+0.33%の4358ドル台で引けています。金利やドルの動きがゴールドに与える影響は金トレードの基本ガイドで詳しく解説しています。
ビットコインは直近でレンジ上限を突破したことが話題となり、市場では強気相場入りを指摘する声も聞かれますが、22日は始値を高値に85,000ドル台まで売られる場面があり、前日比-0.82%と上昇は一服しました。短期的な過熱感の解消を探る動きとみられます。
本日の重要経済指標
| 日時 | 国 | 指標名 | 重要度 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 09/23(水) 09:00 | US | 国連総会 | 中 | — | — |
| 09/23(水) 17:00 | EU | サービス業PMI(速報値) | 中 | 51.5 | 51.6 |
| 09/23(水) 17:00 | EU | 総合PMI(速報値) | 中 | 51.7 | 52 |
| 09/23(水) 17:00 | EU | 製造業PMI(速報値) | 中 | 52.6 | 52.7 |
| 09/23(水) 17:30 | GB | サービス業PMI(速報値) | 高 | 52 | 52.5 |
| 09/23(水) 17:30 | GB | 製造業PMI(速報値) | 高 | 51.5 | 51.7 |
| 09/23(水) 20:00 | US | MBA住宅ローン金利(30年固定) | 中 | — | 6.97 |
| 09/23(水) 22:45 | US | 製造業PMI(速報値) | 中 | 53.6 | 53.9 |
| 09/23(水) 22:45 | US | サービス業PMI(速報値) | 中 | 56 | 56.5 |
| 09/23(水) 22:45 | US | 総合PMI(速報値) | 中 | — | 56 |
| 09/23(水) 23:05 | US | 米連邦準備制度当局者(バー氏)の講演 | 中 | — | — |
| 09/23(水) 23:30 | US | EIAガソリン在庫(前週比) | 中 | — | 0.794 |
| 09/23(水) 23:30 | US | EIA原油在庫(前週比) | 中 | -0.6 | -0.64 |
この時間以降に発表があるため、結果次第で値動きが変わる可能性があります。とくに重要度「高」の英国PMIはポンド円、夜の米国PMIはドル円・ユーロドルの動きに影響しやすい材料です。
明日の注目材料
- トランプ大統領と習国家主席による米中首脳会談(重要度「高」)が予定されており、会談の内容次第でリスク選好の度合いやドルの方向感が変わる可能性があります
- 日本の製造業PMI速報値(予想55、前回54.9)とサービス業PMI速報値(前回52.5)が発表され、円の動きを見るうえでの手掛かりになります
- 米新規失業保険申請件数(予想20.1万件、前回19.6万件)や米新築住宅販売件数(予想62万件、前回60.7万件)など、米景気の強さを確かめる指標が続きます
- ウィリアムズ氏、バーキン氏、ハマック氏、ポールソン氏など米連邦準備制度の当局者による講演が相次ぎ、年内の利上げ観測をどう織り込み直すかがドル円・ゴールドの焦点です
- 米国とイランの協議の行方と、それに連動する原油相場・米長期金利の動きも引き続き目が離せません
まとめ
- ドル円は米イラン協議をめぐる原油・米金利の上下に振らされ、156.818円〜157.771円で往来した末に157.329円(+0.02%)とほぼ横ばい
- ユーロドルは米利上げ観測によるドルの底堅さに押され1.14445ドル(-0.16%)、ポンド円は210.004円(-0.14%)と小幅安
- ゴールドは一時4291ドル台まで下げたものの切り返し、4358.37ドル(+0.33%)でプラス圏を確保
- ビットコインは始値を高値に売られ86228.88ドル(-0.82%)と上昇一服、RSIは短期的な過熱感を示す水準
- ユーロドルは全時間軸で売り優勢がそろう一方、ドル円は「上位足は下向き・4時間足は戻り基調」と評価が割れている
- 今夜は英国・米国のPMI速報値、明日は米中首脳会談や米当局者の講演が控えており、材料の多い日程が続く
このレポートを踏まえてトレードを始めたい方へ
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