fx-happiness.com

政策金利とは?FOMC・日銀会合の見方と、過去10年の発表後の値動き【2026年】

FOMCと日銀会合の政策金利とドル円の動きを、米国と日本の中央銀行の建物、上向きの矢印で表したイメージ

読む前にご確認ください:発表日時や数値は変更・改定されることがあります。本記事は一般的な見方と過去データの集計をまとめたもので、将来の値動きを保証するものではありません。発表前には、必ず最新のカレンダーでご確認ください。

政策金利とは?FOMC・日銀会合の見方と、過去10年の発表後の値動き【2026年】

為替を動かす材料のなかで、最も根本的なのが政策金利です。通貨の「金利の高さ」は、その通貨が買われやすいかどうかを大きく左右します。特に、米国のFOMCと日本の日銀会合は、ドル円を取引するうえで外せないイベントです。

この記事では、政策金利の仕組みと、FOMC・日銀会合の見方、発表時刻を整理したうえで、過去10年分の決定を集計し、「予想通りだったとき」「予想と違ったとき」に、どう動いたかをデータで確認します。

この記事でわかること
・政策金利とは何か、なぜ為替に影響するのか
・FOMCと日銀会合の違い(回数、発表時刻、見るべき点)
・過去10年の米国と日本の政策金利の推移
・予想通りの決定と、予想外の決定での値動きの違い

発表日程の確認方法は、FX経済指標カレンダーの見方と使い方で解説しています。

政策金利とは

政策金利は、中央銀行が景気や物価を調整するために決める、基準となる金利です。米国ではFRBが「フェデラルファンド金利」の誘導目標を、日本では日銀が「無担保コールレート(翌日物)」の誘導目標を決めます。

なぜ為替に影響するのか

金利が高い通貨は、預けておくだけで利息が多く得られるため、買われやすくなります。逆に、金利が下がる、あるいは下がるという見方が強まると、売られやすくなります。ただし、市場は発表前から先回りして動くので、大切なのは「金利が上がったかどうか」よりも、「予想と比べてどうだったか」です。

FOMCと日銀会合の違い

FOMC(米国) 日銀金融政策決定会合(日本)
開催回数 年8回 年8回(各2日間)
決める内容 フェデラルファンド金利の誘導目標(レンジで示される) 無担保コールレート(翌日物)の誘導目標
発表時刻 米東部時間の午後2時(日本時間では、夏時間の間は翌日の午前3時、冬時間の間は午前4時) 最終日に発表。時刻は会合ごとに異なります。
あわせて見る点 議長の記者会見、今後の見通し 総裁の記者会見、物価・景気の見通し

2026年の次回は、FOMCが10月28日、日銀会合が10月29日・30日です。

過去10年の政策金利の推移

米国(FRB)

2022年3月から、物価の高騰を抑えるために、急速な利上げが続きました。2024年9月に0.5%の利下げで引き下げ局面に入り、2025年12月には、誘導目標が3.50〜3.75%まで下がりました。2026年9月16日のFOMCでは、2023年以来となる0.25%の利上げが決まり、誘導目標は3.75〜4.00%になりました。

日本(日銀)

長く、マイナス金利と大規模な金融緩和が続きましたが、2024年3月にマイナス金利が解除されました。その後は、2024年7月に0.25%、2025年1月に0.5%、2025年12月に0.75%、2026年6月に1.0%と段階的に引き上げられ、2026年9月18日の会合で1.25%になりました(報道によると、約31年ぶりの水準です)。

予想が外れた発表は、10年で数回だけ

政策金利の決定は、市場の予想とほぼ一致するのが普通で、予想外の決定はまれです。カレンダー上の予想と結果が食い違った主な例は、次の通りです。

  • FOMC:2022年6月15日(予想1.50%に対して、結果は1.75%)、2024年9月18日(予想5.25%に対して、結果は5.00%)
  • 日銀:2024年7月31日(予想0.10%に対して、結果は0.25%)

予想通りの決定では、動きが小さいことが多い一方、予想外の決定や、声明・記者会見の内容が予想と違った場合には、大きく動くことがあります。

ドル円・ユーロドル・ゴールドを並べて比べると

銘柄 30秒後の平均の絶対変動 1時間後の平均の絶対変動 発表後5分間の値幅(平均) 据え置き時の30秒後の平均の絶対変動
ドル円 17.3pips 39.6pips 39.3pips 13.1pips
ユーロドル 15.7pips 37.3pips 37.1pips 12.9pips
ゴールド 4.5ドル 13.4ドル 11.5ドル 3.9ドル
  • FOMCでは、3銘柄とも、決定の内容(利上げ・据え置き・利下げ)で方向は決まらず、動きの大きさに特徴が出ました。30秒後より1時間後のほうが、動きが大きくなる点も共通しています。

グラフで見る、発表前後の値動き(ドル円)

FOMC:発表前5分の値幅と、発表後の平均の絶対変動(ドル円)の棒グラフ
発表前は静かで、発表後に動きが大きくなります。

グラフの元の数値(単位:pips、80回の平均)

発表前5分の値幅 30秒後 1分後 5分後 10分後 30分後 1時間後 NY引け
6.8 17.3 19.2 22.5 23.7 27.2 39.6 47.6
FOMCへの、年別のドル円の反応の大きさ(30秒後の平均の絶対変動)
据え置きを含め、近年は反応が大きくなっています。

グラフの元の数値(単位:pips)

年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年 2026年
回数 3 8 8 8 7 8 8 8 8 8 6
30秒後の平均の絶対変動 21.9 20.3 4.6 13.5 3.9 11.5 19.7 31.4 30.7 19.0 13.7

過去10年のデータで見る、FOMCの発表後の値動き(ドル円)

データから分かること

  • 決定の種類では、方向が決まらない:利上げ・据え置き・利下げのどれでも、30秒後の平均は-8.1〜+0.4pipsの範囲に収まり、上昇した割合は45%〜67%でした(利下げは9回と少なく、割合がぶれやすい点に注意が必要です)。政策金利の決定は、ほとんどが予想通りで、発表前に織り込まれているためです。
  • 動きの大きさには差が出る:30秒後の平均の絶対変動は、利上げが23.1pips、据え置きが13.1pips、利下げが28.0pipsです。1時間後では、利上げが52.0pips、据え置きが34.7pips、利下げが39.5pipsと、いずれも30秒後より大きくなります。発表の約30分後に始まる記者会見など、声明のあとの材料で動いていると考えられます。
  • 据え置きでも、近年は動く:据え置きの30秒後の平均の絶対変動は、2016〜2021年の8.4pipsから、2022〜2026年は20.5pipsに拡大しました。
ドル円の表(ズレ別の値動き・絶対変動・直近12回)を開く

集計の前提です。価格はDukascopyの公開データ(bid/askの中値)を使い、変化幅は「発表の直前の価格」との差をpipsで示しています。プラスはドル円が上昇(ドル高)したことを表します。括弧内の「上昇」は、その時点で発表前より上がっていた回数の割合です。NY引けは、米国東部時間の17時(日本時間の6時または7時)の価格です。

決定内容別に見た、発表後の値動き(ドル円・平均)

2016年9月〜2026年9月のFOMCのうち、予想が取れた80回が対象です(2020年3月の緊急利下げ2回は、予想がないため除外しました)。発表は米東部時間の午後2時(日本時間の午前3時または4時)です。

区分 件数 直後(30秒) 1分後 5分後 10分後 30分後 1時間後 NY引け
利上げ 20 -0.1
(上昇45%)
-3.2
(上昇55%)
+3.1
(上昇60%)
+6.4
(上昇55%)
+9.8
(上昇70%)
-18.2
(上昇40%)
-6.8
(上昇35%)
据え置き 51 +0.4
(上昇55%)
+0.3
(上昇51%)
-0.6
(上昇49%)
-1.4
(上昇43%)
-4.4
(上昇41%)
-8.7
(上昇43%)
-9.4
(上昇45%)
利下げ 9 -8.1
(上昇67%)
-3.8
(上昇67%)
+1.1
(上昇67%)
-2.8
(上昇67%)
-0.6
(上昇78%)
+16.8
(上昇78%)
+29.0
(上昇67%)
全体 80 -0.7
(上昇54%)
-1.0
(上昇54%)
+0.5
(上昇54%)
+0.4
(上昇49%)
-0.4
(上昇52%)
-8.2
(上昇46%)
-4.5
(上昇45%)

平均の絶対変動(ドル円・方向を無視した動きの大きさ)

区分 件数 発表前5分の値幅(平均) 直後(30秒) 1分後 5分後 10分後 30分後 1時間後 NY引け 発表後5分間の値幅(平均)
全体 80 6.8 17.3 19.2 22.5 23.7 27.2 39.6 47.6 39.3
利上げ 20 11.5 23.1 25.2 32.8 28.8 36.1 52.0 59.7 55.1
据え置き 51 5.3 13.1 14.5 17.1 19.6 23.0 34.7 44.3 31.9
利下げ 9 5.0 28.0 32.3 30.2 35.0 31.3 39.5 39.3 46.0

予想と結果が食い違った発表

カレンダー上の予想と結果が食い違った発表は、10年で次の2回だけでした。

発表日 前回 予想 結果 直後(30秒) 1分後 5分後 10分後 30分後 1時間後 NY引け
2022-06-15 1 1.5 1.75 -9.5 -10.0 +53.5 +32.2 +37.9 -22.8 -52.4
2024-09-18 5.5 5.25 5 -115.5 -101.5 -71.3 -82.2 -110.6 -85.6 +30.0

直近12回の一覧

前回・予想・結果は、政策金利の誘導目標(上限、単位は%)です。値動きは、発表直前の価格からの変化幅(pips)です。

発表日 前回 予想 結果 直後(30秒) 1分後 5分後 10分後 30分後 1時間後 NY引け
2026-09-16 3.75 4 4 +9.3 +11.0 +25.7 +22.4 +50.8 +92.3 +125.8
2026-07-29 3.75 3.75 3.75 -24.5 -29.7 -22.3 -22.6 -23.9 -47.1 -39.3
2026-06-17 3.75 3.75 3.75 +19.4 +20.0 +22.5 +26.3 +26.2 +29.0 +44.7
2026-04-29 3.75 3.75 3.75 +13.2 +4.5 +10.3 +16.1 +6.6 +13.0 +19.4
2026-03-18 3.75 3.75 3.75 -10.5 -10.8 -6.5 -4.4 -0.6 +33.1 +46.5
2026-01-28 3.75 3.75 3.75 -5.5 -5.2 +8.2 +0.3 +11.5 -34.3 -42.3
2025-12-10 4 3.75 3.75 -19.6 -25.0 -14.1 -17.8 +2.6 -16.3 -39.4
2025-10-29 4.25 4 4 +9.1 +17.1 +10.5 +6.7 +16.1 +55.2 +45.4
2025-09-17 4.5 4.25 4.25 -27.3 -35.8 -45.3 -70.2 -33.0 +44.9 +71.0
2025-07-30 4.5 4.5 4.5 -2.9 -2.6 -4.7 -11.4 -8.0 +54.4 +69.8
2025-06-18 4.5 4.5 4.5 -33.4 -20.3 -6.9 -20.7 -16.8 +27.6 +38.5
2025-05-07 4.5 4.5 4.5 -6.0 -0.5 -17.9 -32.1 -18.6 +15.7 +46.6


過去10年のデータで見る、FOMCの発表後の値動き(ユーロドル)

データから分かること

  • 決定の種類では、方向が決まらない:利上げ・据え置き・利下げのどれでも、30秒後の平均は-1.0〜+0.5pipsの範囲に収まり、上昇した割合は44%〜50%でした(利下げは9回と少なく、割合がぶれやすい点に注意が必要です)。政策金利の決定は、ほとんどが予想通りで、発表前に織り込まれているためです。
  • 動きの大きさには差が出る:30秒後の平均の絶対変動は、利上げが21.5pips、据え置きが12.9pips、利下げが18.7pipsです。1時間後では、利上げが45.0pips、据え置きが34.3pips、利下げが37.4pipsと、いずれも30秒後より大きくなります。発表の約30分後に始まる記者会見など、声明のあとの材料で動いていると考えられます。
  • 据え置きでも、近年は動く:据え置きの30秒後の平均の絶対変動は、2016〜2021年の11.4pipsから、2022〜2026年は15.4pipsに拡大しました。
ユーロドルの表(ズレ別の値動き・絶対変動・直近12回)を開く

集計の前提です。価格はDukascopyの公開データ(bid/askの中値)を使い、変化幅は「発表の直前の価格」との差をpipsで示しています。プラスはユーロドルが上昇(ユーロ高・ドル安)したことを表します。括弧内の「上昇」は、その時点で発表前より上がっていた回数の割合です。NY引けは、米国東部時間の17時(日本時間の6時または7時)の価格です。

決定内容別に見た、発表後の値動き(ユーロドル・平均)

2016年9月〜2026年9月のFOMCのうち、予想が取れた80回が対象です(2020年3月の緊急利下げ2回は、予想がないため除外しました)。発表は米東部時間の午後2時(日本時間の午前3時または4時)です。

区分 件数 直後(30秒) 1分後 5分後 10分後 30分後 1時間後 NY引け
利上げ 20 +0.5
(上昇50%)
+0.7
(上昇50%)
-1.2
(上昇50%)
-3.1
(上昇50%)
-4.0
(上昇45%)
+13.6
(上昇65%)
+10.5
(上昇65%)
据え置き 51 -1.0
(上昇45%)
+0.1
(上昇55%)
+2.2
(上昇59%)
+1.4
(上昇55%)
+2.4
(上昇53%)
+3.1
(上昇49%)
-0.2
(上昇53%)
利下げ 9 -0.4
(上昇44%)
-1.1
(上昇44%)
-4.3
(上昇33%)
-3.5
(上昇33%)
-6.9
(上昇44%)
-25.4
(上昇33%)
-27.4
(上昇33%)
全体 80 -0.6
(上昇46%)
+0.1
(上昇52%)
+0.6
(上昇54%)
-0.3
(上昇51%)
-0.3
(上昇50%)
+2.5
(上昇51%)
-0.6
(上昇54%)

平均の絶対変動(ユーロドル・方向を無視した動きの大きさ)

区分 件数 発表前5分の値幅(平均) 直後(30秒) 1分後 5分後 10分後 30分後 1時間後 NY引け 発表後5分間の値幅(平均)
全体 80 5.6 15.7 16.8 21.0 22.8 25.3 37.3 41.9 37.1
利上げ 20 8.4 21.5 22.9 28.3 26.9 28.7 45.0 52.6 47.2
据え置き 51 4.8 12.9 14.1 17.7 20.3 23.7 34.3 37.1 33.5
利下げ 9 3.6 18.7 18.7 23.0 27.9 26.7 37.4 45.1 34.9

予想と結果が食い違った発表

カレンダー上の予想と結果が食い違った発表は、10年で次の2回だけでした。

発表日 前回 予想 結果 直後(30秒) 1分後 5分後 10分後 30分後 1時間後 NY引け
2022-06-15 1 1.5 1.75 +18.7 +12.7 -31.1 -21.3 -19.9 +19.3 +40.6
2024-09-18 5.5 5.25 5 +41.2 +45.4 +31.9 +36.9 +44.3 +22.0 -8.6

直近12回の一覧

前回・予想・結果は、政策金利の誘導目標(上限、単位は%)です。値動きは、発表直前の価格からの変化幅(pips)です。

発表日 前回 予想 結果 直後(30秒) 1分後 5分後 10分後 30分後 1時間後 NY引け
2026-09-16 3.75 4 4 -10.9 -12.5 -25.6 -21.8 -41.2 -69.4 -74.7
2026-07-29 3.75 3.75 3.75 +23.8 +29.6 +19.5 +22.8 +26.5 +55.9 +71.7
2026-06-17 3.75 3.75 3.75 -39.8 -46.9 -40.9 -49.5 -46.5 -56.4 -94.1
2026-04-29 3.75 3.75 3.75 -9.3 -4.0 -7.4 -13.2 -12.0 -15.5 -9.9
2026-03-18 3.75 3.75 3.75 +7.1 +5.9 +4.1 -0.8 -6.2 -39.1 -64.1
2026-01-28 3.75 3.75 3.75 +8.4 +11.7 -7.8 -9.8 -18.0 +18.8 +32.7
2025-12-10 4 3.75 3.75 +11.9 +14.9 +13.1 +14.5 +8.4 +22.5 +39.4
2025-10-29 4.25 4 4 -6.0 -8.5 -7.3 -5.9 -8.9 -53.6 -47.0
2025-09-17 4.5 4.25 4.25 +25.1 +18.5 +39.2 +58.0 +35.8 -18.7 -40.2
2025-07-30 4.5 4.5 4.5 +4.7 +3.4 +6.3 +8.6 +4.1 -57.4 -76.2
2025-06-18 4.5 4.5 4.5 +27.9 +13.5 +6.3 +14.6 +13.7 -23.5 -18.2
2025-05-07 4.5 4.5 4.5 +0.1 -6.3 +7.6 +12.2 +8.0 -8.5 -40.8


過去10年のデータで見る、FOMCの発表後の値動き(ゴールド)

データから分かること

  • 決定の種類では、方向が決まらない:利上げ・据え置き・利下げのどれでも、30秒後の平均は-0.6〜+1.4ドルの範囲に収まり、上昇した割合は44%〜60%でした(利下げは9回と少なく、割合がぶれやすい点に注意が必要です)。政策金利の決定は、ほとんどが予想通りで、発表前に織り込まれているためです。
  • 動きの大きさには差が出る:30秒後の平均の絶対変動は、利上げが4.6ドル、据え置きが3.9ドル、利下げが7.5ドルです。1時間後では、利上げが14.1ドル、据え置きが12.5ドル、利下げが17.4ドルと、いずれも30秒後より大きくなります。発表の約30分後に始まる記者会見など、声明のあとの材料で動いていると考えられます。
  • 据え置きでも、近年は動く:据え置きの30秒後の平均の絶対変動は、2016〜2021年の2.0ドルから、2022〜2026年は6.8ドルに拡大しました。
ゴールドの表(ズレ別の値動き・絶対変動・直近12回)を開く

集計の前提です。価格はDukascopyの公開データ(bid/askの中値)を使い、変化幅は「発表の直前の価格」との差をドルで示しています。プラスはゴールドが上昇(ゴールド高)したことを表します。括弧内の「上昇」は、その時点で発表前より上がっていた回数の割合です。NY引けは、米国東部時間の17時(日本時間の6時または7時)の価格です。

決定内容別に見た、発表後の値動き(ゴールド・平均)

2016年9月〜2026年9月のFOMCのうち、予想が取れた79回が対象です(2020年3月の緊急利下げ2回は、予想がないため除外しました)。発表は米東部時間の午後2時(日本時間の午前3時または4時)です。

区分 件数 直後(30秒) 1分後 5分後 10分後 30分後 1時間後 NY引け
利上げ 20 -0.6
(上昇60%)
-0.2
(上昇50%)
-0.7
(上昇50%)
-0.7
(上昇45%)
-1.1
(上昇40%)
+0.9
(上昇65%)
+0.4
(上昇65%)
据え置き 50 +0.2
(上昇48%)
+0.4
(上昇56%)
-0.2
(上昇56%)
-0.4
(上昇54%)
-0.1
(上昇58%)
+1.6
(上昇56%)
+1.3
(上昇56%)
利下げ 9 +1.4
(上昇44%)
-0.2
(上昇22%)
-0.2
(上昇33%)
+2.5
(上昇33%)
-2.8
(上昇22%)
-10.7
(上昇22%)
-15.0
(上昇33%)
全体 79 +0.1
(上昇51%)
+0.2
(上昇51%)
-0.3
(上昇52%)
-0.2
(上昇49%)
-0.7
(上昇49%)
+0.0
(上昇54%)
-0.8
(上昇56%)

平均の絶対変動(ゴールド・方向を無視した動きの大きさ)

区分 件数 発表前5分の値幅(平均) 直後(30秒) 1分後 5分後 10分後 30分後 1時間後 NY引け 発表後5分間の値幅(平均)
全体 79 2.0 4.5 4.7 6.0 7.2 7.7 13.4 18.3 11.5
利上げ 20 2.7 4.6 4.8 7.0 6.0 7.0 14.1 16.1 12.0
据え置き 50 1.7 3.9 4.3 5.4 6.9 7.6 12.5 17.9 10.1
利下げ 9 2.2 7.5 6.7 7.2 11.0 9.7 17.4 25.3 18.2

予想と結果が食い違った発表

カレンダー上の予想と結果が食い違った発表は、10年で次の2回だけでした。

発表日 前回 予想 結果 直後(30秒) 1分後 5分後 10分後 30分後 1時間後 NY引け
2022-06-15 1 1.5 1.75 +1.5 +1.5 -7.6 -2.3 +1.8 +9.6 +12.4
2024-09-18 5.5 5.25 5 +19.4 +12.3 +15.3 +20.1 +26.6 +8.0 -8.7

直近12回の一覧

前回・予想・結果は、政策金利の誘導目標(上限、単位は%)です。値動きは、発表直前の価格からの変化幅(ドル)です。

発表日 前回 予想 結果 直後(30秒) 1分後 5分後 10分後 30分後 1時間後 NY引け
2026-09-16 3.75 4 4 -20.4 -20.6 -34.7 -27.9 -36.8 -98.2 -95.7
2026-07-29 3.75 3.75 3.75 +28.5 +32.4 +23.1 +32.7 +24.0 +63.0 +24.3
2026-06-17 3.75 3.75 3.75 -30.3 -31.9 -63.9 -85.4 -87.6 -94.1 -121.2
2026-04-29 3.75 3.75 3.75 -7.7 -3.5 -6.2 -14.0 -14.3 -9.1 -3.4
2026-03-18 3.75 3.75 3.75 +5.6 +5.8 -0.9 -7.0 -4.7 -37.3 -71.9
2026-01-28 3.75 3.75 3.75 +4.9 +9.9 -5.5 -1.1 +1.3 +43.3 +132.9
2025-12-10 4 3.75 3.75 +10.9 +16.7 +11.9 +21.7 +4.4 +22.1 +33.5
2025-10-29 4.25 4 4 -0.9 -6.4 -1.3 -1.5 -13.7 -25.4 -65.0
2025-09-17 4.5 4.25 4.25 +8.0 -4.2 +4.5 +18.6 -4.4 -36.5 -26.9
2025-07-30 4.5 4.5 4.5 +2.3 +1.1 -0.8 +0.5 -3.7 -21.2 -26.1
2025-06-18 4.5 4.5 4.5 +7.7 +2.9 +2.0 +8.7 +5.6 -6.3 -16.3
2025-05-07 4.5 4.5 4.5 +2.9 +1.2 +5.0 +8.5 +2.3 -0.5 -20.6

過去10年のデータで見る、日銀会合の発表後の値動き(ドル円)

日銀会合は、発表時刻が会合ごとに違い(昼前後が多い)、カレンダー上の時刻も目安にすぎません。そのため、ここでは会合最終日の東京時間11時の価格を基準に、12時・13時・14時・15時(東京市場の引け)・NY引けまでの動きを集計しました。2016年9月〜2026年9月の82回(据え置き76回、利上げ6回)が対象で、利下げはありませんでした。プラスはドル円の上昇(円安方向)です。NY引けは、同日のFOMCや米国の指標など、日銀以外の材料も含みます。

データから分かること

  • 日銀会合の日の動きは、2022年以降に大きく変わった:据え置きの回の、11時からの平均の絶対変動(15時時点)は、2016〜2021年の16.0pipsから、2022〜2026年は64.7pipsに拡大しました。15時時点で50pips以上動いた回は、2016〜2021年が44回中3回、2022〜2026年が32回中15回です。
  • 据え置きでも大きく動く回は、「政策の中身」が動いた回:結果が「据え置き」でも、長短金利操作の見直しや、総裁の会見で、大きく動いた回があります。下の表に、動きの大きかった回を載せました。政策金利の「上げ下げ」だけでなく、枠組みの変更や今後の方針も、材料になります。
  • 利上げの6回は、15時時点で5回、ドル円が上昇した(円安方向):11時からの平均は、15時時点で+30.3pipsでした(上昇5回、下落1回)。利上げの多くは予想通りで、すでに織り込まれていたため、「利上げ=円高」とは限りませんでした。
  • 発表の時間帯に、1分間で通常の約12倍の動きが出る:11時30分〜14時の間で最も大きく動いた1分間は、その日の通常の1分間の動きの、中央値で約12倍でした。利上げ6回で最も大きく動いた1分間は、東京時間の11:54〜12:57の間に出ています(最大の動きを基にした推定です)。発表時刻は一定ではないので、会合の日は、昼前から余裕を持って備える必要があります。
  • 2024年7月31日の利上げは、カレンダー上の予想(据え置き)と食い違った:発表直後の円安方向の動きは、15時の東京の引けまで続きましたが、NY引けでは大きく円高方向に戻りました(同日のFOMCなど、日銀以外の材料も含みます)。
日銀会合の日の、東京時間11時の価格からの平均の絶対変動(ドル円、据え置き2016〜2021年・2022〜2026年・利上げ)
日銀会合の日の、11時の価格からの平均の絶対変動。据え置きでも、近年は大きく動きます。

グラフの元の数値(単位:pips、11時の価格からの平均の絶対変動)

区分 回数 12時 13時 14時 15時(東京の引け) NY引け
据え置き(2016〜2021年) 44 5.9 9.9 12.5 16.0 31.4
据え置き(2022〜2026年) 32 24.9 57.8 61.1 64.7 153.2
利上げ 6 22.6 55.7 51.7 63.0 122.6
日銀会合の表(利上げ6回の個別・据え置きで大きく動いた回・直近12回)を開く

利上げの6回(個別)

前回・予想・結果は、政策金利(誘導目標、%)です。値動きは、11時30分〜14時の間で最も大きく動いた1分間(推定)の終わりの価格を起点にした変化幅(pips)です。

会合日 前回 予想 結果 最大の動きの時刻(東京時間・推定) その1分間の動き 5分後 30分後 1時間後 15時(東京の引け) NY引け
2024-03-19 -0.1 0.1 0.1 12:40 +30.9 +21.6 +15.4 +33.1 +76.2 +127.1
2024-07-31 0.1 0.1 0.25 12:57 +96.8 +131.4 +98.6 +80.6 +108.3 -177.5
2025-01-24 0.25 0.5 0.5 12:24 +32.5 +0.3 -51.8 -96.1 -71.6 -8.7
2025-12-19 0.5 0.75 0.75 12:21 +30.5 +30.7 +23.7 +14.4 +21.6 +196.8
2026-06-16 0.75 1 1 12:19 +12.7 +9.3 +11.8 +18.4 +17.9 +33.6
2026-09-18 1 1.25 1.25 11:54 +44.8 +55.9 +89.4 +94.5 +103.8 +73.6

据え置きなのに、大きく動いた回(15時時点の動きが大きい順)

値動きは、11時の価格からの変化幅(pips)です。「当日の主な内容」は、報道で確認できた回だけ記載しています。

会合日 12時 13時 14時 15時(東京の引け) NY引け 当日の主な内容
2022-12-20 -0.1 -397.3 -392.9 -432.2 -552.5 長期金利の許容変動幅を±0.25%程度から±0.5%程度に拡大
2023-01-18 +209.8 +259.2 +281.3 +219.2 +34.6 -
2022-04-28 +2.8 +103.5 +114.2 +130.7 +213.3 -
2023-12-19 +109.0 +98.3 +92.6 +98.7 +130.9 -
2016-09-21 -20.6 +39.9 +101.0 +91.5 -134.2 長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)の導入
2024-06-14 +11.1 +59.3 +69.9 +91.4 +16.5 -
2025-05-01 -10.4 +53.5 +71.1 +91.2 +219.2 -
2023-04-28 -9.6 +21.2 +55.8 +87.5 +208.2 -

直近12回の一覧

前回・予想・結果は、政策金利(誘導目標、%)です。値動きは、11時の価格からの変化幅(pips)です。

会合日 前回 予想 結果 12時 13時 14時 15時(東京の引け) NY引け
2026-09-18 1 1.25 1.25 +40.8 +78.5 +90.7 +95.7 +65.5
2026-07-31 1 1 1 -17.8 -8.6 -3.9 -11.3 -327.0
2026-06-16 0.75 1 1 -2.6 +4.2 +9.9 +12.5 +28.2
2026-04-28 0.75 0.75 0.75 -3.9 -51.2 -48.5 -33.4 +5.7
2026-03-19 0.75 0.75 0.75 +1.4 -1.4 +0.2 +8.1 -191.1
2026-01-23 0.75 0.75 0.75 -6.9 -2.1 -9.9 -1.2 -297.2
2025-12-19 0.5 0.75 0.75 +13.7 +11.5 +32.4 +27.6 +202.8
2025-10-30 0.5 0.5 0.5 -20.6 +47.6 +18.4 +51.4 +160.0
2025-09-19 0.5 0.5 0.5 -8.9 -53.2 -56.0 -48.0 -10.1
2025-07-31 0.5 0.5 0.5 -16.5 -21.0 -9.7 -17.7 +178.4
2025-06-17 0.5 0.5 0.5 +4.9 -25.1 -33.5 -19.0 +37.5
2025-05-01 0.5 0.5 0.5 -10.4 +53.5 +71.1 +91.2 +219.2

日銀会合は、最初の反応のあとに、総裁の会見(多くは15時30分ごろから)で、再び動くことがあります。このため、FOMCのように「発表の1分後に入る」といった検証は行わず、動きの大きさと、時間帯の傾向の整理にとどめています。

データから考える、FOMCの発表後のトレード戦略(検証結果)

ここまでのデータを使って、発表後に売買するルールを検証しました。事前に決めたルールを、そのまま過去の全回に当てはめた結果です(結果を見てから、良いルールを探し直してはいません)。エントリーは発表の1分後です。発表の30秒後に成行で入るのは、現実には難しいためです。決済は5分後〜NY引けの5通りで、損切りは入れていません。コストは、1回の往復で3pips(コストA)と5pips(コストB)を仮定しました。通常の口座では、発表直後はスプレッドが広がるため、実際のコストはこれより大きくなることがあります。

期待値は「1回あたりの平均損益」、PFは「総利益÷総損失」で、1を超えれば、利益のほうが大きいことを示します。

FOMCの決定の種類(据え置き・利上げ・利下げ)ごとの、ドル円の動きの大きさ
決定の種類ごとの動きの大きさ。方向は決まらず、動きの大きさに差が出ます。

グラフの元の数値(単位:pips、平均の絶対変動)

決定の種類 回数 30秒後 5分後 30分後 1時間後
据え置き 51 13.1 17.1 23.0 34.7
利上げ 20 23.1 32.8 36.1 52.0
利下げ 9 28.0 30.2 31.3 39.5

検証から分かったこと

  • 決定の内容から、動く方向を事前に決めるのは難しい:決定のほとんどが予想通りで、発表前に織り込まれているため、「利上げだからドル買い」といった単純なルールが成り立ちません。
  • 最初の30秒の動きに順張りしても、逆張りしても、コストを引くと残りにくい:順張りのコストA後の期待値は、5分後-4.0pips、1時間後-1.2pips、NY引け+1.5pips、逆張りは、5分後-2.0pips、1時間後-4.8pips、NY引け-7.5pipsでした。
  • 活用するなら、売買の材料より、リスク管理の材料:発表後の30分〜1時間は、動きが大きくなります。ポジションの大きさや損切りの位置を、事前に見直す根拠として使えます。
ルール別・決済別の検証結果(ドル円)を開く
ルール 決済 件数 期待値(コストなし) 期待値(コスト後) 勝率 PF 2016〜2021年 2022〜2026年 最悪の1回
最初の30秒の動きに順張り(全回) 5分後 80 -1.0 -4.0 36% 0.5 -4.9 -3.0 -66.5
最初の30秒の動きに順張り(全回) 30分後 80 +0.2 -2.8 44% 0.7 -3.9 -1.6 -59.1
最初の30秒の動きに順張り(全回) 1時間後 80 +1.8 -1.2 48% 0.9 +1.8 -4.6 -112.0
最初の30秒の動きに順張り(全回) NY引け 80 +4.5 +1.5 54% 1.1 +0.6 +2.6 -157.5
最初の30秒の動きと逆に逆張り(全回) 5分後 80 +1.0 -2.0 50% 0.7 -1.1 -3.0 -39.8
最初の30秒の動きと逆に逆張り(全回) 30分後 80 -0.2 -3.2 46% 0.7 -2.1 -4.4 -64.7
最初の30秒の動きと逆に逆張り(全回) 1時間後 80 -1.8 -4.8 46% 0.7 -7.8 -1.4 -127.8
最初の30秒の動きと逆に逆張り(全回) NY引け 80 -4.5 -7.5 41% 0.7 -6.6 -8.6 -289.1

このデータから言えること、言えないこと

  • 言えること:発表の前後は、値動きが急に大きくなります。ポジションの大きさや損切りの位置は、事前に決めておく価値があります。
  • 言えないこと:発表の結果から、短時間で確実に利益を取れる方法があるとは、このデータからは言えません。動きの多くは、発表の1分以内に終わっています。
  • EAを動かしている場合は、発表の前後に動きを止める、またはロットを抑えるといった判断のほうが、期待値を守る点で役に立ちます(詳しくは、EA運用の相場急変対策)。

この検証は、過去のデータに基づく参考情報で、将来の成績を保証するものではありません。投資助言ではなく、取引の判断はご自身でお願いします。


発表前後に気をつけたいこと

  • 決定そのものより、声明や記者会見での「今後の方針」に反応して動くことがあります。
  • 日銀会合は、発表時刻が毎回違うため、当日は早めにポジションを確認しておくと安心です。
  • EAを動かしている方は、EA運用の相場急変対策も参考にしてください。

よくある質問

Q. 利上げが決まれば、必ずその通貨は買われますか?
A. 必ずではありません。利上げが予想通りなら、すでに価格に織り込まれていて、動かないこともあります。今後の見通し(さらに上げるのか、打ち止めか)が、動きを決めることが多いです。

Q. FOMCと日銀会合は、どちらがドル円に影響しますか?
A. どちらも影響しますが、一般的には、FOMCのほうが値動きが大きい傾向があるとされます。この記事のデータでも、両方を比べています。

Q. 政策金利を調べるには、どこを見ればよいですか?
A. FRBと日銀の公式サイトが確実です。経済指標カレンダーでも、発表日時と予想値を確認できます。

まとめ

  • 政策金利は、通貨の買われやすさを決める基本の材料
  • FOMCと日銀会合は、どちらも年8回。発表時刻が違う点に注意する
  • 動きを決めるのは、決定そのものより、予想との差と、今後の方針

注意事項

  • 経済指標の発表日時・数値は変更や改定が行われる場合があります。最新の情報は、各発表元の公式サイトでご確認ください。
  • 本記事の値動きは、過去の実績に基づく集計であり、将来の結果を保証するものではありません。
  • 海外FXの利用は、日本の金融庁に登録されていない業者を含みます。規約・リスクをご自身でご確認ください。
  • 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の取引や投資行動を推奨するものではありません。

最初のコメントをしよう

必須