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【週報】2026年7月18日号:ドル円底堅く、ポンドは18年半ぶり高値の一週間

この記事を読むとこうなります
→ 今週のドル円・ユーロドル・ポンド円・ゴールド・ビットコインのトレンドが週足・日足・4時間足で一目で分かります
→ 今週の値動きを動かした主要材料が分かります
→ 来週の相場シナリオ(メイン・サブ)と注目の経済指標が分かります

⚠️ 本レポートは執筆時点の相場情報です。相場は経済指標の結果・要人発言・地政学リスクなどによって方向性が急変することがあり、記載のトレンドや見通しは将来の値動きを保証するものではありません。取引は必ずご自身の判断と責任で行ってください。

今週のトレンド一覧

移動平均線の並び(パーフェクトオーダーなど)とダウ理論による高値・安値の切り上げ/切り下げ判定をもとにした、主要5資産の週足・日足・4時間足トレンド状況です(2026年7月18日時点)。

資産時間軸価格移動平均トレンドダウ理論
USD/JPY週足162.368上昇トレンド(パーフェクトオーダー)上昇トレンド継続
日足162.368上昇トレンド(パーフェクトオーダー)収束(保ち合いの可能性)
4時間足162.368上昇トレンド(パーフェクトオーダー)収束(保ち合いの可能性)
EUR/USD週足1.144下降バイアス下降トレンド継続
日足1.144レンジ上昇トレンド継続
4時間足1.144レンジ上昇トレンド継続
GBP/JPY週足218.500上昇トレンド(パーフェクトオーダー)上昇トレンド継続
日足218.500上昇トレンド(パーフェクトオーダー)上昇トレンド継続
4時間足218.500上昇トレンド(パーフェクトオーダー)上昇トレンド継続
GOLD (XAU/USD)週足4015.85下降バイアス下降トレンド継続
日足4015.85下降トレンド(パーフェクトオーダー)収束(保ち合いの可能性)
4時間足4015.85下降トレンド(パーフェクトオーダー)下降トレンド継続
BTC/USD週足63953.32下降バイアス下降トレンド継続
日足63953.32上昇バイアス上昇トレンド継続
4時間足63953.32レンジ収束(保ち合いの可能性)

ドル円とポンド円は、週足・日足・4時間足のすべての時間軸で移動平均線が上向きに並ぶ「パーフェクトオーダー」を形成しており、今週も一貫した上昇基調が続きました。対照的にゴールドは日足・4時間足で下降のパーフェクトオーダーとなっており、週足でも下降バイアスが継続。ユーロドルとビットコインは時間軸によってトレンドの向きが割れており、方向感を欠く展開だったことが読み取れます。

ドル円・ポンド円を動かしている材料

ドル円は今週、米6月消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回った直後に一時161.60円台まで下落する場面がありました。しかし、米国とイランの緊張激化が相場の主役となり、米軍によるイラン軍事施設への攻撃や、イラン革命防衛隊によるホルムズ海峡封鎖の動きが伝わると、「有事のドル買い」と原油高を通じた実需の円売りが下値を支え、週後半にかけて162.5円台まで切り返しました。一方で、日本が7月18日から20日にかけて3連休となることから、連休中の薄商いを狙った本邦通貨当局の為替介入への警戒感が根強く、上値も抑えられる展開となっています。また、高見(たかみ)首相がGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の国内資産シフトを支持する趣旨の発言をしたと伝わった場面では、一時20〜30銭規模の円買いが入るなど、財政・年金政策を巡る思惑も相場を揺らしました。

ポンド円は今週最大の主役となりました。英国の政局混乱が収束に向かうとの期待から、バーナム氏の次期首相就任がほぼ確実視され、財政規律を重視するマフムード氏の財務相起用観測も強まったことで、ポンドは対円・対ドルで買われ、ポンド円は約18年半ぶりの高値圏まで上昇しました。ただし、市場では新政権の財源確保策が依然として不透明であるとの指摘も根強く、英国が多額の政府債務と高水準の税負担を抱えている以上、「ご祝儀相場」が一巡した後は財政運営を巡る摩擦から上値が重くなるリスクも意識されています。

ゴールドは週を通じて調整色の強い展開となり、一時1オンス=4,000ドルを割り込み、週間ベースで3%を超える下落となりました。地政学リスクの高まりが必ずしも金買いに直結せず、むしろ「有事のドル買い」がドル指数を押し上げたことが上値を抑えた形です。もっとも、中央銀行による継続的な購入需要や通貨価値の不安定化に対するヘッジ需要といった構造的な支援材料は残っており、目先は調整でも中長期的な強気見通し(大手金融機関は年内5,000ドル台への上昇を予想)を維持する声も多く聞かれます。ビットコインは明確な材料に乏しく、値固めの範囲内での小幅な調整にとどまりました。

今週の主要経済指標

  • 米6月消費者物価指数(CPI):市場予想を下回り、発表直後は一時的にドル売り・円買いが優勢に
  • 米6月住宅着工件数:市場予想を上回り、ドル買い材料に
  • 7月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値):市場予想を上回り、年内利上げ観測を支援
  • 米国・イラン関連の当局者発言(ホルムズ海峡通過貨物への課税意向など):地政学リスクを急浮上させる材料に
  • 英国の政権移行関連報道(次期首相・財務相人事):ポンド買いを後押し

来週のシナリオ

メインシナリオ:来週(7月20日〜24日)は、7月29日のFOMC、7月31日の日銀金融政策決定会合という大型イベントを翌々週に控え、様子見ムードが強まりやすい週です。目立った経済指標も少なく、7月24日発表の日本CPIと米国の7月PMI速報値が数少ない注目材料となります。ドル円は162円台を中心としたレンジ推移が継続し、直近高値の162.84円が上値のめど、下値は161円台前半までがレンジの目安になりそうです。ポンド円は上昇基調を維持しつつも、高値圏での調整を挟む展開が想定されます。

サブシナリオ:中東情勢が急変し、ホルムズ海峡封鎖が現実の動きとして進めば、原油急伸を通じた「有事のドル買い・有事の円売り」が強まり、ドル円が163円台への再トライを試す展開もあり得ます。逆に、GPIFの国内資産シフトに関する具体的な報道が続くようであれば、円買い圧力が強まり161円割れを試す可能性もあります。ポンドについては、新政権発足に伴う「ご祝儀買い」が一巡し、財源確保策の不透明感が改めて意識されれば、利益確定売りから上昇が一服する展開も想定しておきたいところです。

まとめ

  • ドル円・ポンド円は週足〜4時間足のすべてで上昇のパーフェクトオーダーを継続、地政学リスクによる「有事のドル買い」とポンドの独歩高が今週の相場の主役に
  • ポンド円は英政局の不透明感後退を受けて約18年半ぶりの高値圏まで上昇、ただし財源問題は依然火種
  • ゴールドは1オンス=4,000ドルを割り込み週間3%超の下落、日足・4時間足では下降のパーフェクトオーダーが継続
  • 来週はFOMC・日銀会合を翌々週に控えた様子見ムードのなか、日本CPIと米PMI速報値が焦点、中東情勢の急変には引き続き警戒が必要

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