【日報】2026年9月3日:日銀高田審議委員のタカ派発言と米雇用鈍化でドル円反落、ゴールドは最高値圏維持
この記事を読むと、本日のドル円・ユーロドル・ポンド円・ゴールド・BTCの値動きと背景、今週の目線、そして本日以降に控える経済指標が3分でつかめます。
⚠️ 本レポートは執筆時点の相場情報です。相場は経済指標の結果・要人発言・地政学リスクなどによって方向性が急変することがあり、記載のトレンドや見通しは将来の値動きを保証するものではありません。取引は必ずご自身の判断と責任で行ってください。
本日の値動き
以下は2026年9月2日(水)の24時間(UTC基準)の値動きです。東京時間は原油高や日本国債売りを手掛かりにドル円が160円台まで上昇する場面がありましたが、ニューヨーク時間にかけて流れが一変。ドル円・ポンド円は円高方向に大きく反落し、ゴールドは地政学リスクを背景に最高値圏を維持する展開となりました。
| 通貨ペア | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 騰落率 |
|---|---|---|---|---|---|
| USD/JPY | 160.134 | 160.388 | 158.203 | 158.662 | -0.92% |
| EUR/USD | 1.15837 | 1.16086 | 1.15658 | 1.15868 | -0.04% |
| GBP/JPY | 216.404 | 216.582 | 213.694 | 214.000 | -1.14% |
| GOLD | 4330.84 | 4397.74 | 4282.59 | 4388.10 | +1.39% |
| BTC/USD | 77382.41 | 77729.96 | 76197.50 | 77397.02 | 0.00% |
※価格はMT5(XS Fintech)のデータに基づき、日足はUTC基準で区切っています。TradingView等の他チャートとは表示タイムゾーンや参照取引所が異なるため、数値が多少異なる場合があります。
今週の目線(週足・日足・4時間足トレンド)
移動平均線とダウ理論にもとづく機械的なトレンド判定は以下の通りです。ドル円・ポンド円は日足・4時間足がそろって下降バイアスとなっており、他の代表的な指標で見ても短期・中期は売り優勢の評価で一致しています。ゴールドとBTCは週足・日足では買い優勢の評価が続いている一方、4時間足だけは売りに転じており、直近の急伸に対する短期的な過熱感の調整が意識されやすい局面と言えそうです。ユーロドルは時間軸によって評価が割れており、方向感を絞りにくい状態が続いています。
| 通貨ペア | 時間足 | 価格 | 移動平均トレンド | ダウ理論トレンド |
|---|---|---|---|---|
| USD/JPY | 週足 | 158.779 | レンジ | 収束(保ち合いの可能性) |
| USD/JPY | 日足 | 158.779 | 下降バイアス | 上昇トレンド継続 |
| USD/JPY | 4時間足 | 158.779 | 下降バイアス | 下降トレンド継続 |
| EUR/USD | 週足 | 1.15863 | レンジ | 下降トレンド継続 |
| EUR/USD | 日足 | 1.15863 | レンジ | 上昇トレンド継続 |
| EUR/USD | 4時間足 | 1.15863 | 下降バイアス | 収束(保ち合いの可能性) |
| GBP/JPY | 週足 | 214.091 | レンジ | 下降トレンド継続 |
| GBP/JPY | 日足 | 214.091 | 下降バイアス | 上昇トレンド継続 |
| GBP/JPY | 4時間足 | 214.091 | 下降バイアス | 下降トレンド継続 |
| GOLD | 週足 | 4385.13 | レンジ | 収束(保ち合いの可能性) |
| GOLD | 日足 | 4385.13 | レンジ | 上昇トレンド継続 |
| GOLD | 4時間足 | 4385.13 | 下降バイアス | 下降トレンド継続 |
| BTC/USD | 週足 | 76985.29 | レンジ | 下降トレンド継続 |
| BTC/USD | 日足 | 76985.29 | 上昇バイアス | 上昇トレンド継続 |
| BTC/USD | 4時間足 | 76985.29 | 下降バイアス | 下降トレンド継続 |
※価格はMT5データに基づくため、他チャートとは多少異なる場合があります。
値動きの背景
ドル円は東京時間、原油高止まりによるドル買いや、財政運営への不透明感から日本国債が売られる「日本売り」が意識され、一時160円38銭まで上昇しました。しかし日銀の高田審議委員が「物価上昇の二次的な波及に備え、政策金利を中立金利に近づける必要がある」と述べ、利上げ幅について0.25%以外も選択肢になり得るとの見方を示すと、円買いが優勢となって159円台後半まで押し戻されます。
さらにニューヨーク時間には、8月の米ADP雇用者数が7月から伸びが鈍化して市場予想を下回ったほか、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁がインフレについて「緩やかな鈍化基調にある」とし、政策金利は「良い位置にある」と発言。利上げ観測が後退したことで長期金利が低下し、ドル売りが加速しました。ドル円は158円20銭台まで下落する場面があり、終値は158.662円と前日比0.92%の下落。同様の円高圧力はポンド円にも波及し、1%を超える下落となりました。
ゴールドは、ロシアによるウクライナ侵攻が長期化するなか、2月末以降の米・イスラエルとイランの軍事衝突が拡大し、地政学リスクへの警戒が根強く残っていることが支えとなりました。エネルギー価格の上昇によるインフレ懸念に加え、中国やインドなど各国中央銀行による金準備の積み増しも継続しており、記録的な高値圏を維持したまま4388ドル台で取引を終えています。ユーロドルは終値ベースでほぼ横ばいにとどまり、BTCも一時下落する場面を経ながらほぼ前日と変わらない水準まで戻す展開でした。
本日の重要経済指標
| 日時 | 国 | 指標名 | 重要度 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 09/03(木) 10:45 | CN | RatingDogサービスPMI | 中 | 50.6 | 50.4 |
| 09/03(木) 21:30 | US | 輸入額 | 中 | – | 388.0 |
| 09/03(木) 21:30 | US | 貿易収支 | 中 | -90.0 | -73.3 |
| 09/03(木) 21:30 | US | 輸出額 | 中 | – | 314.7 |
| 09/03(木) 21:30 | US | FRBウォラー理事 発言 | 中 | – | – |
| 09/03(木) 21:30 | US | 新規失業保険申請件数 | 中 | 20.5万件 | 20.3万件 |
| 09/03(木) 23:00 | US | ISM非製造業(サービス業)景況指数 | 高 | 54.3 | 54.1 |
この時間以降に発表があるため、結果次第で値動きが変わる可能性があります。特に重要度「高」のISM非製造業景況指数は、米景気の底堅さを測る材料として注目度が高く、予想を大きく外れればドル円のボラティリティが高まりやすい点に留意しておきたいところです。
明日の注目材料
- 米雇用統計・非農業部門雇用者数(重要度「高」、予想5.8万人・前回-2.3万人)— 週後半の最大の注目材料です
- 米失業率(重要度「高」、予想4.1%・前回4.1%)— 雇用統計とあわせて利上げ観測を左右しそうです
- 米平均時給(前月比・前年比)— 賃金インフレの勢いを確認する材料
- 日本の家計調査(前年比・前月比、予想-1.6%・前回-3.3%)— 個人消費の持ち直しを見極める材料
- ユーロ圏小売売上高(前月比、予想+0.3%・前回-0.3%)
- イングランド銀行ベイリー総裁の発言、英建設業PMI(予想45.5・前回44.7)
まとめ
- 日銀高田審議委員のタカ派発言と米ADP雇用者数の鈍化・ウィリアムズNY連銀総裁の発言を受けて利上げ観測が後退し、ドル円・ポンド円は円高方向に反落
- ゴールドは地政学リスクとインフレ懸念、中央銀行の金準備積み増しを背景に記録的な高値圏を維持
- ゴールド・BTCは週足・日足で買い優勢の評価が続く一方、4時間足では売りに転じ、短期的な過熱感の調整が意識されやすい状況
- 本日は重要度「高」のISM非製造業景況指数、明日は米雇用統計・失業率が最大の注目材料
このレポートを踏まえてトレードを始めたい方へ
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- 本レポートは、当サイトが独自に収集した情報(移動平均線・ダウ理論等に基づく機械的なトレンド判定、および公開されているニュース・経済指標情報)をもとに作成した情報提供・参考情報であり、金融商品取引法にもとづく投資助言を目的としたものではありません。
- 価格データはMT5(XS Fintech)を使用しており、日足は協定世界時(UTC)を基準に区切っています。TradingView等の他のチャートサービスや取引所とは表示タイムゾーンや参照する取引所が異なるため、数値が多少異なる場合があります。
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