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【日報】2026年9月4日:ベッセント発言と日銀利上げ観測でドル円155円台急落、ゴールドは4500ドル接近・BTC3カ月ぶり高値

この記事を読むと、本日のドル円・ユーロドル・ポンド円・ゴールド・BTCの値動きと背景、今週の目線、そして本日以降に控える経済指標が3分でつかめます。

⚠️ 本レポートは執筆時点の相場情報です。相場は経済指標の結果・要人発言・地政学リスクなどによって方向性が急変することがあり、記載のトレンドや見通しは将来の値動きを保証するものではありません。取引は必ずご自身の判断と責任で行ってください。

本日の値動き

以下は2026年9月3日(木)の24時間(UTC基準)の値動きです。ベッセント米財務長官の発言をきっかけに円安是正への思惑が広がったところに、米指標の軟化とFRBウォラー理事のハト派発言が重なり、ドル円・ポンド円は一時155円台・209円台まで急落。反対にゴールドは一時4500ドル台まで値を上げ、BTCも約3カ月ぶりの高値まで買われる展開となりました。

通貨ペア始値高値安値終値騰落率
USD/JPY158.666158.962155.296155.758-1.83%
EUR/USD1.158371.164071.158301.16247+0.33%
GBP/JPY213.979214.318209.956210.711-1.54%
GOLD4392.094510.824381.154473.12+1.94%
BTC/USD77358.2781786.6776915.8181417.91+5.20%

※価格はMT5(XS Fintech)のデータに基づき、日足はUTC基準で区切っています。TradingView等の他チャートとは表示タイムゾーンや参照取引所が異なるため、数値が多少異なる場合があります。

今週の目線(週足・日足・4時間足トレンド)

移動平均線とダウ理論にもとづく機械的なトレンド判定は以下の通りです。ドル円は4時間足が「下降トレンド(パーフェクトオーダー)」となるなど全時間軸で下降バイアスが優勢で、直近の急落を反映した弱含みの構図が続いています。ポンド円も日足・4時間足がそろって下降バイアスとなっており、上値の重さが意識されやすい状況です。ゴールドは週足・日足がともに上昇バイアスを維持し、4時間足のみレンジで足元は一服感が出ていますが、中期的な強さは崩れていません。BTCは週足・日足・4時間足のすべてで上昇バイアスとなっており、押し目を作りながらも上昇基調が続いています。ユーロドルは週足が下降トレンド継続の一方、日足・4時間足は上昇寄りとなっており、時間軸によって評価が分かれる展開です。TradingViewのテクニカル指標でも、ドル円は日足で「売り」(総合スコア-0.464)、ポンド円は日足で「強い売り」(-0.51)となっており下値模索の流れが裏付けられる一方、ゴールドは日足「買い」(+0.231)、BTCは日足「強い買い」(+0.648、RSI72.7)と過熱感を伴いながらも強い上昇圧力を示しています。

通貨ペア時間足価格移動平均トレンドダウ理論トレンド
USD/JPY週足156.096下降バイアス収束(保ち合いの可能性)
USD/JPY日足156.096下降バイアス拡大レンジ
USD/JPY4時間足156.096下降トレンド(パーフェクトオーダー)下降トレンド継続
EUR/USD週足1.16228レンジ下降トレンド継続
EUR/USD日足1.16228上昇バイアス収束(保ち合いの可能性)
EUR/USD4時間足1.16228レンジ上昇トレンド継続
GBP/JPY週足211.104レンジ収束(保ち合いの可能性)
GBP/JPY日足211.104下降バイアス上昇トレンド継続
GBP/JPY4時間足211.104下降バイアス下降トレンド継続
GOLD週足4474.91上昇バイアス収束(保ち合いの可能性)
GOLD日足4474.91上昇バイアス収束(保ち合いの可能性)
GOLD4時間足4474.91レンジ拡大レンジ
BTC/USD週足81120.25上昇バイアス下降トレンド継続
BTC/USD日足81120.25上昇バイアス上昇トレンド継続
BTC/USD4時間足81120.25上昇バイアス拡大レンジ

※価格はMT5データに基づくため、他チャートとは多少異なる場合があります。

値動きの背景

ドル円・ポンド円は東京時間を中心に急落し、一時155円台・209円台まで値を崩しました。きっかけとなったのはベッセント米財務長官による、行き過ぎた円安を是正すべきとの趣旨の発言です。前日には日銀の高田審議委員が、物価上昇の二次的な波及に備えて政策金利を中立金利に近づける必要があるとの認識を示し、利上げ幅について0.25%以外の選択肢もあり得るとの見方を示しており、これらが重なったことで円買いが一気に強まりました。前日夕方時点で159円70銭前後だったドル円は、1日で4円近く下落する荒い値動きとなっています。

円買いに追い打ちをかけたのが米国側の材料です。新規失業保険申請件数の増加や7月の貿易赤字の拡大、4-6月期の単位労働コストの下方修正など米経済指標が軟調な結果となったほか、FRBのウォラー理事が「ディスインフレの兆候が見え始めている」とし、それが続けば政策金利の据え置きを支持する姿勢を示したことで、年内の追加利上げ観測が後退。米長期金利の低下とともにドル売りが加速し、ドル円・ポンド円の下げ幅を広げる結果となりました。

こうしたドル安・金利低下の流れは、ゴールドとBTCの押し上げ材料にもなりました。ゴールドは地政学リスクの根強さや各国中央銀行による金準備の積み増しも支えとなり、1オンス=4400ドル台から一時4500ドル台まで値を上げました。BTCも約3カ月ぶりとなる8万1000ドル台まで買われ、終値は81417.91ドル(前日比+5.20%)となりました。仮想通貨関連ETFへの資金流入も観測されており、暗号資産での入出金を検討している方は仮想通貨入出金ガイドもあわせてご確認ください。

本日の重要経済指標

日時指標名重要度予想前回
09/04(金) 08:30JP家計調査(前年比)-1.6%-3.3%
09/04(金) 08:30JP家計調査(前月比)+2.6%-6.4%
09/04(金) 17:30GB建設業PMI45.544.7
09/04(金) 17:50GBイングランド銀行ベイリー総裁 発言
09/04(金) 18:00EU小売売上高(前月比)+0.3%-0.3%
09/04(金) 21:30US非農業部門雇用者数(NFP)5.6万人-2.3万人
09/04(金) 21:30US失業率4.1%4.1%
09/04(金) 21:30US平均時給(前月比)+0.3%+0.1%
09/04(金) 21:30US平均時給(前年比)+3.0%+3.2%
09/04(金) 21:30US労働参加率61.4%

本日最大の注目材料は21時30分発表の米雇用統計です。非農業部門雇用者数は前回のマイナスから5万人台への回復が見込まれていますが、直前のADP雇用者数の鈍化や新規失業保険申請件数の増加を踏まえると、下振れした場合は利上げ観測の一段の後退とドル売りが再燃する可能性があります。反対に上振れとなれば、行き過ぎた円買いの巻き戻しからドル円が155円台から反発する展開も考えられ、結果次第で週末にかけての値動きが大きくなりやすい点に注意しておきたいところです。

まとめ

  • ベッセント米財務長官の円安是正発言と日銀高田審議委員の利上げ観測を受けて円買いが強まり、ドル円・ポンド円は一時155円台・209円台まで急落
  • 米新規失業保険申請件数の増加やウォラー理事のハト派発言で利上げ観測が後退し、ドル売りが加速
  • ゴールドは1オンス=4500ドル近辺まで上昇、BTCも約3カ月ぶりの8万1000ドル台まで上昇
  • トレンド判定ではドル円・ポンド円が下降バイアス優勢、ゴールド・BTCは上昇バイアスが継続
  • 本日21時30分発表の米雇用統計が最大の注目材料。結果次第で週末にかけての値動きが左右されそう

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