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超簡単!『ダウ理論 攻略!』テクニカル分析、FXチャートの基本!

理論とか聞くと「難しそう」と思って、とっつきにくく感じます。そうは言っても、ダウ理論はチャート分析の基礎であり、他の理論を学ぶ上でもダウ理論を知っていれば理解も深まるので、押さえておきたい基本となるところです。あらゆる相場の分析にも共通する理論ですが、初心者向きの理論といえます。

NYダウ(ダウ工業株30種平均)を開発したなど、有名なチャールズ・H・ダウ氏が考案した「ダウ理論」は、市場での値動きを評価するために考えられました。株式相場を対象にしたものでしたが、FXでも適用が可能であるため、たびたび取り上げられるので言葉は聞いたことがあるでしょう。

とはいえ、時代が変わって相場環境も変わると、この理論は果たして通用するのか? と言われるようになりました。はたして、どうなのでしょうか? 今回は「ダウ理論」の考え方を取り上げて解説します。

ダウ理論の基本原則は6つある

ちなみに、このダウ理論も含めて、投資について詳しく勉強できる『投資苑』(アレキサンダー・エルダー著)という書籍が販売されています。深堀したい方にはおすすめです。

では、ダウ理論が展開する6つの理論について紹介しますね。

①平均価格は全ての事象を織り込む

②トレンドには3種類ある

③主要トレンドは3段階で形成される

④平均価格は相互に確認される必要がある

⑤トレンドは出来高でも確認されなければならない

⑥トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する

では、それぞれの項目について少し詳しく見ていきましょう。

ダウ理論の考え方

①平均価格は全ての事象を織り込む

テクニカル分析の理論的根拠となる部分です。

意味するところは、「ファンダメンタルズ的要因」やその他の様々な「売買の行為」が直接的に影響して価格が動いている、ということです。全ての情報が値動きに含まれているのですね。しかし、私たち人間には全てを把握することはできないので、全てが含まれているというチャートの値動きを見て、トレードに生かすことが肝心なのです。

ダウの言い方だと、「見るのは値動きだけで、値動きを見ていれば今後の予想もできるんだよ」と受け取りたくなりますよね。でも、テクニカル分析というのはあくまで「過去の傾向から、期待して仮説をたてる」ことですので、予測するだけのギャンブルではないと覚えておきましょう。

②トレンドには3種類ある

「短期」「中期」「長期」のそれぞれにトレンドが発生します。短期のトレンドは中期のトレンドに含まれ、中期のトレンドもまた長期のトレンドに含まれます。

FXでは1分~1時間ほどの「短期」、数時間~1日の「中期」、数日~数週間、数カ月の「長期」と考えられます。

「短期」はスキャルピング向き、「短期」~「中期」ではデイトレ、「中期」~「長期」ではスウィングトレードの時間軸でトレンドを意識して、狙いを定めてトレードするといいでしょう。

③主要トレンドは3段階で形成される

上図を見るとわかるように、安値高値ともに切り下げながら下落、短期で上昇しても高値が切り下がったことで1波が形成されます。

反対に高値安値を切り上げながら上昇していて短期で下落し、押し目をつけてまた上昇することで1波を作ります。

このように、波が3回ほどで形成されてトレンドは作られている、という理論です。

この3段階には次のような考え方があります。

1波=先行期:大口の投資家の参入

2波=追随期:動きに気付いた投資家の参入

3波=利食い期:一般の素人や初心者の参入。1波・2波に参入した投資家たちが利食いして、やがてトレンドが終了します。

この動きは実際に多いので、自分のやり方がどこで当はまるのか把握しておきましょう。

④平均価格は相互に確認される必要がある

FXでいえば、例えば「ドル円」で取引をしていても、他のクロス円や他のドルストレートも目を通しておこうということです。豪円では豪ドル、ユーロ豪など、相関性がある通貨を様々な方向から分析してみましょう。これもトレードする上でとても役立ちます。

⑤トレンドは出来高でも確認されなければならない

FX(外国為替取引)市場では相対取引が多く、出来高を正確に把握することができないといわれています。MT4ではインジケーターが数点販売されていてカスタマイズできるようですね。ここでは「出来高を伴うトレンド継続、また転換は信憑性が高い」ということです。

トレンドが発生すると自然と出来高も多くなります。出来高が多いのは市場が活発だということですね。出来高で分かるのは、例えば「ダマシ」です。出来高が反応していない場面での動きが本物かどうか、ということがわかります。また、多かった出来高が減ってくるとトレンドが終わりを迎えると見ることができます。

⑥トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する【重要!】

ダウ理論で一番大事な「核」といえるところですね。ここでは、転換のサインについて説明します。

トレンドの転換点がわかれば、とても有利にトレードができますが、実際の動いているチャートとなると、転換点なのか、なかなかわかるものではないです。ハッキリはわからないけれど想定はできる、といった方がいいかもしれません。

トレンド相場では上昇ならば高値安値が更新され、下落トレンドではその反対の状況が続きます。トレンドが終わる時には、なんらかのサインがあらわれます。

後付けで見るチャートでは、代表的な転換シグナルは、三尊天井(逆三尊)や ダブルトップ(ボトム) などですが、移動平均線やローソク足なども加えて活用することで、転換のタイミングが判断できるでしょう。高値圏、安値圏では大きな転換を迎えることがあります。

ヘッド&ショルダーは2波続いたトレンドが3波めで崩れています。つまり、3波目が2波の頂点を抜かず尚且つ1波目と同じような位置で折り返す、これがシグナルになり転換が起こります。

ダブルトップ(ボトム)では次の波ができずに同じような位置で転換していきます。

ここでは、「高値・安値に注目して、自分のエントリーポイントなどの狙いを明確にする」ことが大切になります。

注意としては、ネックラインの形を覚えて、すぐにエントリーするという習慣をつけてしまうと「ダマシ」に引っ掛かりやすくなることもあるため、検証として分足などで動きを十分に確認してからトレードするなど、多少の工夫をした方がいいということです。

ここでいう「ダマシ」は「転換と見せかけて、実は継続だった」というようなことがあるので覚えておきましょう。

エントリーポイントの根拠として考慮しなければならないのは、「高値や安値が更新できない」「ネックラインをしっかりとブレイク」、その後「ネックラインがレジサポに転換」して「波が反転したところ」、更に「ブレイクした時の高値や安値を超えて、完全に上昇のN字(下降のN字)が反転」してからのエントリーとなると根拠として心強いものになります。相場の格言に、「頭と尻尾はくれてやれ!」とあります。急がず慌てず、出来るだけ相場の右側でトレードすることを覚えましょう! あなたの勝率もきっと上がると思います。

実践できるテクニカル手法

ダウ理論とは、簡単に言えば「価格のトレンドを意識した理論」です。 つまり「トレンドに沿って順張りでトレードする」ことをすすめています。

しかし残念なことに、ダウ理論はそもそも後付けで言える内容ですよね。トレードは常に動いている相場で行っているので、トレンドの発生・転換が起こっているなどは、その場ではわからないことが多いです。ダウ理論に則ってトレードするには、 トレンドが発生するとか転換するという前もっての予測でやり続けるしかありません。

しかしダウ理論は、前述したようにトレードの基本ですので、実践に沿うように考えることができるのです。

①エリオット波動

関連して、エリオット波動について簡単に触れておきます。エリオット波動の波は、上図のようになります。推進波としての1~5波、調整波としてa~c波でできています。

エリオット波動では、3波の波動に乗るトレードが一般的です。3波は他の波よりも長くなる特性があるためです。エントリーポイントは1波の高値(節目1)を超えたタイミングになります。4が1を超えなければ5波がきます。

トレードに慣れてきたら、2波から3波への折り返し地点「2」でのエントリーをおすすめします。リスクリワード(損益と利益の比率)から見てもよいポイントと言えます。ここでは損切ポイントを5分足などの短い足で判断するとよいでしょう。

4波での逆張りも考えられますが、値幅も狭くなるため、決済に注意が必要です。

②ライントレード

①のエリオット波動でもそうですが、最もオーソドックスな手法が「節目」を目安にする方法です。節目は「押し目」や「戻し」ともいいます。レジスタンス&サポートラインが引けるところですね。

ヘッド&ショルダーでもダブルトップ(ボトム)でも、「節目(図ではネックライン)」があります。トレードの時に見るのは、この「節目」を超えるか超えないか、です。超えなければレンジになる可能性も考えられます。エントリー(または決済)ポイントとして見ることができるところです。

エントリーは「節目」を超えるポイントになります。このトレード方法は多くのトレーダーが採用していると思いますが、基本的な考え方といえます。注意点としては、はっきりわかりやすい節目を見ることです。

これらと一緒に、フィボナッチ・リトレースメントを組み合わせて使用するのもおすすめです。フィボナッチで引かれたラインで、どこで反転するかといった目安がわかります。

③その他

・節目を使ったトレードでは、たまにトレンドと見せかけた「ダマシ」や上記した転換時の「ダマシ」が入ることもありますので注意しましょう。「出来高」を見てもいいかもしれません。

・他には、ダウ理論のトレンド「3波」の考え方です。3波がきたらそろそろトレンドが終わる可能性を考えられるので、波が終わりそうなところに決済ポイントを置きやすくなります。

・また、オシレーター系インジケーター、例えばRSIなどのダイバージェンスが参考になるでしょう。

・チャートは小さな構造の集合が大きな構造を形成するフラクタル構造となりますので、上位の時間足から順に波形や方向性を観察(マルチタイムフレーム分析)して、取引する時間足から下位の時間足でエントリーポイントを決めましょう。

まとめ

ダウ理論は、トレードにおいて「基本中の基本」「当たり前のこと」を教えてくれています。なにも難しいことを言っているのではないのですね。ダウ理論を元にした考え方や、またインジケーターなどが多々あります。それほど信頼された理論だということですね。

「ダウ理論は名前しか知らない、でもトレードできてるよ」という人でも、振り返ったらダウ理論をたどっていた。そのようなことです。いつの間にか実践しているのです。

いかがでしたか? ダウ理論は「難しくない」「簡単だ」ということがわかっていただけたでしょうか。時代は変わっても、この理論は十分適応できているということも、合わせて理解していただけたことでしょう。

ダウ理論を知ることでトレードが簡単になりますね。

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