【日報】2026年10月15日:米CPIは前年比3.7%、ゴールドとBTCは軟調
この記事を読むと、10月14日(水)の主要5資産の値動きと、米CPIの結果が相場にどう響いたのか、そして本日10月15日(木)に控える米小売売上高・PPIなどの重要指標がひと目で分かります。
⚠️ 本レポートは執筆時点の相場情報です。相場は経済指標の結果・要人発言・地政学リスクなどによって方向性が急変することがあり、記載のトレンドや見通しは将来の値動きを保証するものではありません。取引は必ずご自身の判断と責任で行ってください。
本日の値動き
2026年10月14日(水)の24時間(UTC基準の日足)の値動きです。米CPIの発表をはさみ、ゴールドとBTC/USDが大きめに下落しました。
| 資産 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 騰落率 |
|---|---|---|---|---|---|
| USD/JPY | 158.265 | 158.944 | 158.042 | 158.275 | +0.01% |
| EUR/USD | 1.11956 | 1.12109 | 1.11129 | 1.11555 | -0.38% |
| GBP/JPY | 209.719 | 210.303 | 208.333 | 208.833 | -0.47% |
| GOLD (XAU/USD) | 4,161.05 | 4,170.37 | 4,073.48 | 4,105.22 | -1.34% |
| BTC/USD | 83,402.34 | 84,133.66 | 81,503.64 | 81,744.18 | -2.00% |
※価格はMT5(XS Fintech)のデータに基づき、日足はUTC基準で区切っています。TradingView等の他チャートとは表示タイムゾーンや参照取引所が異なるため、数値が多少異なる場合があります。
ドル円は158.042円から158.944円の範囲で推移し、終値は始値とほぼ同じ158.275円でした。一方、ユーロドルは−0.38%、ポンド円は−0.47%と下げ、ゴールドは−1.34%、BTC/USDは−2.00%と、ドル高の流れの中でゴールドとBTC/USDの軟調さが目立ちました。
今週の目線(週足・日足・4時間足トレンド)
| 資産 | 週足(移動平均/ダウ理論) | 日足(移動平均/ダウ理論) | 4時間足(移動平均/ダウ理論) |
|---|---|---|---|
| USD/JPY | レンジ/下降トレンド継続 | 上昇バイアス/収束(保ち合いの可能性) | 下降バイアス/上昇トレンド継続 |
| EUR/USD | 下降バイアス/下降トレンド継続 | 下降トレンド(パーフェクトオーダー)/下降トレンド継続 | 下降トレンド(パーフェクトオーダー)/下降トレンド継続 |
| GBP/JPY | 下降バイアス/下降トレンド継続 | 下降トレンド(パーフェクトオーダー)/上昇トレンド継続 | 下降バイアス/拡大レンジ |
| GOLD (XAU/USD) | 下降バイアス/収束(保ち合いの可能性) | 下降トレンド(パーフェクトオーダー)/収束(保ち合いの可能性) | 下降バイアス/下降トレンド継続 |
| BTC/USD | 上昇バイアス/拡大レンジ | レンジ/収束(保ち合いの可能性) | 下降バイアス/収束(保ち合いの可能性) |
※価格はMT5データに基づくため、他チャートとは多少異なる場合があります。
ユーロドルは週足・日足・4時間足のすべてで下降の形が揃っています。他の代表的な指標でも全時間足が「売り」で、日足のRSIは30前後まで低下しており、売りが先行しつつも短期的な戻りには注意が必要な水準です(RSIの見方はこちら)。ゴールドも日足で「強い売り」の評価となり、見方が揃っています。
ドル円は少し複雑です。週足・日足では「買い」の評価ですが、4時間足は「売り」で、時間軸によって評価が割れています。自前の判定でも週足がレンジ、日足が上昇バイアス、4時間足が下降バイアスと分かれており、方向感を決めきれない状況といえます。BTC/USDも週足は「買い」、日足・4時間足は「売り」と、長い足と短い足で向きが異なります。
値動きの背景
この日の最大の材料は、日本時間の夜に発表された米9月CPI(消費者物価指数)です。前年比は3.7%で、前回の3.4%から加速しました(米労働統計局の発表)。この日はユーロドルが−0.38%と下げ、ドル高の動きとなりました。CPIの基本的な見方は米CPIの見方と過去の値動きでまとめています。
インフレ率の加速で、FRBが10月に利上げへ動くのではないかという観測が改めて意識されたとの報道もありました。金利先高観はドルの買い材料になる一方、金利のつかないゴールドや、リスク選好に左右されやすいBTC/USDには重しとなりやすく、この日はゴールドが4,073.48ドルまで、BTC/USDが81,503.64ドルまで下押しされました。ゴールドの値動き要因は金トレードの基本も参考になります。
ただし、各資産の下落幅をそれぞれの材料にどこまで割り振れるかは、はっきりとは言えません。
ドル円については、158.04円付近まで下押しした場面はあったものの、終値は始値とほぼ変わらず、ドル高の流れの中でも大きくは方向がつかない1日でした。
本日の重要経済指標
| 日時(日本時間) | 国 | 指標名 | 重要度 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10/15(木) 08:50 | 日本 | 機械受注(前月比) | 中 | 3 | -3.7 |
| 10/15(木) 08:50 | 日本 | 機械受注(前年比) | 中 | 15.7 | 11.2 |
| 10/15(木) 10:30 | 日本 | 日銀・小枝氏 講演 | 中 | — | — |
| 10/15(木) 11:55 | 米国 | FRB・ボウマン氏 発言 | 中 | — | — |
| 10/15(木) 15:00 | 英国 | GDP(3か月平均) | 中 | 0.5 | 0.4 |
| 10/15(木) 15:00 | 英国 | 製造業生産高(前月比) | 中 | -0.1 | 0.9 |
| 10/15(木) 15:00 | 英国 | 鉱工業生産(前月比) | 中 | -0.1 | 0.2 |
| 10/15(木) 15:00 | 英国 | 貿易収支・財(EU域外) | 中 | — | -9.66 |
| 10/15(木) 15:00 | 英国 | 貿易収支・財 | 中 | -21.8 | -20.97 |
| 10/15(木) 15:00 | 英国 | GDP(前月比) | 高 | -0.1 | 0.4 |
| 10/15(木) 18:00 | ユーロ圏 | 鉱工業生産(前月比) | 中 | 0 | -0.1 |
| 10/15(木) 21:30 | 米国 | 新規失業保険申請件数 | 中 | 200 | 197 |
| 10/15(木) 21:30 | 米国 | フィラデルフィア連銀製造業景況指数 | 中 | 28.4 | 37.8 |
| 10/15(木) 21:30 | 米国 | 小売売上高(車を除く、前月比) | 中 | 0.5 | 1.4 |
| 10/15(木) 21:30 | 米国 | 小売売上高(コントロール群、前月比) | 中 | 0.3 | 1.4 |
| 10/15(木) 21:30 | 米国 | NY連銀製造業景況指数 | 中 | 10.3 | 7.6 |
| 10/15(木) 21:30 | 米国 | コアPPI(前月比) | 中 | 0.3 | 0.2 |
| 10/15(木) 21:30 | 米国 | PPI(前月比) | 高 | 0.5 | 0.4 |
| 10/15(木) 21:30 | 米国 | 小売売上高(前月比) | 高 | 0.3 | 1.2 |
| 10/15(木) 23:00 | 米国 | 企業在庫(前月比) | 中 | 0.4 | 0.8 |
この時間以降に発表があるため、結果次第で値動きが変わる可能性があります。特に重要度「高」の英GDP(前月比)、米PPI(前月比)、米小売売上高(前月比)は注目度が高い指標です。指標の見方に不安がある方は経済指標カレンダーの見方もご覧ください。
明日の注目材料
10月16日(金)は以下の予定があります(日本時間)。
- 11:00 英中銀(BoE)ベイリー総裁の講演(重要度:中)
- 12:30 ウォーシュFRB議長の講演(重要度:高)。CPIが前回から加速した直後だけに、利上げに関する発言があるかが意識されそうです
- 21:30 米輸入物価(前月比、予想0.8、前回0.7)・輸出物価(前月比、予想1、前回0.6)
- 22:15 米鉱工業生産(前月比、予想0.4、前回0)
なお、本日の米指標の結果次第で、これらの前提が変わることもあります。
まとめ
- 10月14日の日足は、ドル円が+0.01%とほぼ横ばい、ユーロドルが−0.38%、ポンド円が−0.47%、ゴールドが−1.34%、BTC/USDが−2.00%でした。
- 米9月CPIは前年比3.7%で、前回の3.4%から加速しました。
- ユーロドルは全時間足で下降の形が揃う一方、ドル円は時間軸によって評価が割れています。
- 本日は21:30に米小売売上高・PPIが発表されます。結果次第で値動きが振れやすいため、発表前後の値動きにはご注意ください。
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- 価格データはMT5(XS Fintech)を使用しており、日足は協定世界時(UTC)を基準に区切っています。TradingView等の他のチャートサービスや取引所とは表示タイムゾーンや参照する取引所が異なるため、数値が多少異なる場合があります。
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