【日報】2026年9月30日:米金利の上昇でドル円は上値が重く、ゴールドは4,180ドル台へ反発
この記事を読むとこうなります:9月29日(火)の主要5資産の値動きと背景がひと目でわかり、今夜の米PCE・GDP確報値や明日の日銀短観・米ISM製造業景況指数に向けて、どこに注目すればよいかが整理できます。
⚠️ 本レポートは執筆時点の相場情報です。相場は経済指標の結果・要人発言・地政学リスクなどによって方向性が急変することがあり、記載のトレンドや見通しは将来の値動きを保証するものではありません。取引は必ずご自身の判断と責任で行ってください。
本日の値動き
以下は2026年9月29日(火)の24時間分(UTC基準の日足)の値動きです。日本時間では9月29日9時から9月30日9時までにあたります。ドル円・ユーロドル・ポンド円はそろって小幅安となった一方、ゴールドは1.6%超の上昇と、この日いちばん目立つ動きを見せました。
| 資産 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|---|---|---|
| USD/JPY | 157.339 | 157.710 | 156.975 | 157.245 | -0.05% |
| EUR/USD | 1.13654 | 1.13735 | 1.13112 | 1.13398 | -0.26% |
| GBP/JPY | 208.601 | 208.755 | 207.873 | 208.100 | -0.23% |
| GOLD(XAU/USD) | 4,117.43 | 4,185.18 | 4,113.37 | 4,182.32 | +1.64% |
| BTC/USD | 83,534.66 | 84,546.68 | 82,761.82 | 83,628.70 | +0.13% |
※価格はMT5(XS Fintech)のデータに基づき、日足はUTC基準で区切っています。TradingView等の他チャートとは表示タイムゾーンや参照取引所が異なるため、数値が多少異なる場合があります。
ドル円は156.975円まで下押しする場面がありながらも、終値は157.245円と始値近くまで戻しました。約0.7円の値幅の中で行って来いとなり、方向感の出にくい一日だったと言えます。ユーロドルは1.13112ドルまで下落し、ポンド円も207円台後半まで値を下げました。
今週の目線(週足・日足・4時間足トレンド)
| 資産 | 現在値 | 週足 | 日足 | 4時間足 |
|---|---|---|---|---|
| USD/JPY | 157.363 | 下降バイアス/下降トレンド継続 | レンジ/収束(保ち合いの可能性) | 下降バイアス/下降トレンド継続 |
| EUR/USD | 1.13375 | 下降バイアス/下降トレンド継続 | 下降トレンド(パーフェクトオーダー)/下降トレンド継続 | 下降トレンド(パーフェクトオーダー)/下降トレンド継続 |
| GBP/JPY | 208.123 | 下降バイアス/下降トレンド継続 | 下降トレンド(パーフェクトオーダー)/収束(保ち合いの可能性) | 下降トレンド(パーフェクトオーダー)/収束(保ち合いの可能性) |
| GOLD(XAU/USD) | 4,179.04 | 下降バイアス/収束(保ち合いの可能性) | 下降トレンド(パーフェクトオーダー)/下降トレンド継続 | 下降トレンド(パーフェクトオーダー)/下降トレンド継続 |
| BTC/USD | 83,598.96 | 上昇バイアス/拡大レンジ | 上昇トレンド(パーフェクトオーダー)/上昇トレンド継続 | 下降バイアス/上昇トレンド継続 |
※価格はMT5データに基づくため、他チャートとは多少異なる場合があります。
表の見方:各セルは「移動平均線による判定/ダウ理論による判定」です。
ドル円は週足・4時間足が下向き、日足はレンジという組み合わせです。他の代表的な指標で見ても週足・日足の総合評価は「中立」、4時間足は「売り」となっており、短期はやや売り優勢、大きな流れは方向感待ちという見方で揃っています。このように時間軸ごとに判定が異なる場面では、上位足で大枠を確認してから下位足でタイミングを探るマルチタイムフレーム分析の考え方が役立ちます。
ユーロドルは3つの時間足すべてが下降判定で、テクニカル面でも週足から4時間足まで総合評価は「売り」と一致しています。ただし日足のRSIは20台半ばまで低下しており、売られすぎの水準に入っている点は頭に入れておきたいところです。ポンド円も移動平均線は日足・4時間足ともにパーフェクトオーダーの下降型ですが、ダウ理論では「収束」と出ており、下落の勢いが一服しつつある可能性もあります。
ゴールドは日足・4時間足とも下降トレンド判定で、別の指標でも総合評価は「売り」です。昨日の上昇は、この下降トレンドの中での反発という位置づけになります。ビットコインは週足・日足が上向きで、テクニカル面でも週足・日足は「買い」と揃っている一方、4時間足は移動平均線が下向きに傾き、総合評価も「中立」にとどまっています。短期的には上昇の勢いが落ち着いている状態です。
値動きの背景
29日の相場では、米国債利回りの動きが大きな焦点になりました。米長期金利の上昇が続き、ドルを買い支える材料となった一方、株式市場は債券利回りの上昇に押されて軟調な展開となりました。
流れが変わったのはNY時間の後半です。ウィリアムズNY連銀総裁の発言を受けて追加利上げへの観測がやや後退し、米2年債利回りが低下しました。ドル円はこの場面で157円台前半まで押し戻され、高値圏では円買い介入への警戒感もくすぶっていたことから、上値の重い展開が続きました。結果として終値は前日の水準とほぼ変わらずとなっています。
ユーロドルは米金利高を背景にしたドル買いに押されて続落しました。日足のトレンド判定がそろって下向きを示しているとおり、ユーロ売りの流れが続いています。
ゴールドの上昇には、中東情勢をめぐる不透明感が影響したとみられます。米国とイランの協議が停滞しているとの報道を受けて原油価格が上昇し、リスク回避の動きが安全資産とされる金を押し上げた形です。米短期金利の低下も、利息を生まない金にとっては追い風となりました。金の値動きを左右する金利やドルとの関係は、金トレードの基本で詳しくまとめています。
ビットコインは83,000ドル台を中心とした小動きでした。市場ではオプション取引で上値を見込む動きが広がっているとの話題がある一方、先物の建玉は減少しているとも伝えられており、強気と慎重さが入り混じった状態です。
本日の重要経済指標
| 日時 | 国 | 指標名 | 重要度 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 09/30(水) 08:50 | 日本 | 小売業販売額(前年比) | 中 | 3.3 | 4 |
| 09/30(水) 08:50 | 日本 | 鉱工業生産(速報値・前月比) | 中 | 1.7 | -0.2 |
| 09/30(水) 10:30 | 中国 | 国家統計局 非製造業PMI | 中 | 49.3 | 49 |
| 09/30(水) 10:30 | 中国 | 国家統計局 製造業PMI | 高 | 50.1 | 49.8 |
| 09/30(水) 10:45 | 中国 | RatingDog サービス業PMI | 中 | 51.1 | 51.4 |
| 09/30(水) 10:45 | 中国 | RatingDog 製造業PMI | 高 | 51.6 | 51.5 |
| 09/30(水) 14:00 | 日本 | 新設住宅着工戸数(前年比) | 中 | 7 | 8.2 |
| 09/30(水) 15:00 | 英国 | 経常収支 | 中 | -24.7 | -22.1 |
| 09/30(水) 20:00 | 米国 | MBA 30年固定住宅ローン金利 | 中 | — | 7.12 |
| 09/30(水) 21:15 | 米国 | ADP雇用統計(雇用者数変化) | 中 | 70 | 38 |
| 09/30(水) 21:30 | 米国 | GDP価格指数(確報値・前期比) | 中 | 6.4 | 3.6 |
| 09/30(水) 21:30 | 米国 | 財貿易収支(速報値) | 中 | -115 | -118.8 |
| 09/30(水) 21:30 | 米国 | PCE価格指数(前月比) | 中 | 0.4 | 0.2 |
| 09/30(水) 21:30 | 米国 | 実質GDP成長率(確報値・前期比) | 高 | 1.5 | 2.1 |
| 09/30(水) 21:30 | 米国 | 個人消費支出(前月比) | 高 | 0.8 | 0.2 |
| 09/30(水) 21:30 | 米国 | コアPCE価格指数(前月比) | 高 | 0.3 | 0.2 |
| 09/30(水) 21:30 | 米国 | 個人所得(前月比) | 高 | 0.4 | 0.4 |
| 09/30(水) 21:30 | 米国 | 卸売在庫(速報値・前月比) | 中 | 1.1 | 1.3 |
| 09/30(水) 21:30 | 米国 | 小売在庫(除く自動車・速報値・前月比) | 中 | — | 0.8 |
| 09/30(水) 21:30 | 米国 | PCE価格指数(前年比) | 中 | 3.7 | 3.7 |
| 09/30(水) 22:45 | 米国 | シカゴ購買部協会景気指数 | 中 | 51.2 | 47.1 |
| 09/30(水) 23:30 | 米国 | EIA週間ガソリン在庫 | 中 | — | -1.686 |
| 09/30(水) 23:30 | 米国 | EIA週間原油在庫 | 中 | — | 2.969 |
この時間以降に発表があるため、結果次第で値動きが変わる可能性があります。特に21時30分は米国の重要指標が集中しており、インフレ指標のコアPCE価格指数と個人消費支出の結果には、ドル円・ゴールドともに大きく反応しやすい時間帯です。
明日の注目材料
- 日銀短観(大企業製造業業況判断):10月1日朝に発表予定。予想25、前回22。改善が確認されれば日銀の政策運営を占う材料として円相場に影響する可能性があります。あわせて日銀の「主な意見」も公表予定です。
- 米ISM製造業景況指数:予想55、前回54.6。米景気の強さを測る代表的な指標で、米金利とドルの方向を左右しやすい材料です。
- 米新規失業保険申請件数:予想200、前回197(単位:千件)。
- ユーロ圏失業率:予想6.4、前回6.4。あわせてラガルドECB総裁の講演も予定されており、下落が続くユーロドルの手がかりとして注目です。
- FRB高官の講演が日本時間の10月1日未明から相次ぎます。昨日のように発言ひとつで米金利が動く地合いのため、利上げに関するニュアンスの変化には注意が必要です。
まとめ
- ドル円は156.975〜157.710円の範囲で上下し、終値157.245円とほぼ横ばい。米金利上昇による支えと、介入警戒・利上げ観測の後退による上値の重さが綱引きしています。
- ユーロドルは1.13398ドルへ続落。全時間足で下降判定が揃う一方、日足RSIは売られすぎの水準にあります。
- ゴールドは+1.64%の4,182.32ドル。中東情勢への警戒から買われましたが、日足・4時間足のトレンド判定は依然として下向きです。
- ビットコインは83,000ドル台で小動き。週足・日足の上昇基調は維持しています。
- 今夜21時30分の米PCE・GDP確報値、明朝の日銀短観が次の方向を決める材料になりそうです。
このレポートを踏まえてトレードを始めたい方へ
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