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【日報】2026年9月29日:ゴールドが4%近い急落、ドル円は円安けん制と米金利高の綱引きで157円台

この記事を読むと、原油高と米金利上昇を受けて4%近く急落したゴールド、日米の円安けん制と米金利上昇が綱引きするドル円をはじめ、ユーロドル・ポンド円・ビットコインを含めた今週の目線が3分でつかめます。

⚠️ 本レポートは執筆時点の相場情報です。相場は経済指標の結果・要人発言・地政学リスクなどによって方向性が急変することがあり、記載のトレンドや見通しは将来の値動きを保証するものではありません。取引は必ずご自身の判断と責任で行ってください。

本日の値動き

以下は2026年9月28日(月)の24時間(UTC基準)の値動きです。この日いちばん大きく動いたのはゴールドで、4278.56ドルで始まったあと売りが止まらず、一時4110.82ドルまで下落。4114.91ドル(-3.97%)と、ほぼ安値圏で取引を終えました。ドル円は156.505円から157.851円まで上下に振れたものの、終値は157.329円と始値からほとんど変わらずの着地です。

資産始値高値安値終値前日比
USD/JPY157.171157.851156.505157.329+0.02%
EUR/USD1.137431.139071.135271.13697-0.19%
GBP/JPY207.890208.984207.674208.571+0.10%
GOLD (XAU/USD)4278.564280.574110.824114.91-3.97%
BTC/USD84538.4284986.0882555.8683520.13-1.20%

※価格はMT5(XS Fintech)のデータに基づき、日足はUTC基準で区切っています。TradingView等の他チャートとは表示タイムゾーンや参照取引所が異なるため、数値が多少異なる場合があります。

今週の目線(週足・日足・4時間足トレンド)

移動平均線の並びとダウ理論にもとづく機械的なトレンド判定は以下の通りです。価格は9月29日(火)早朝時点のものです。

資産時間軸価格移動平均トレンドダウ理論
USD/JPY週足157.403下降バイアス下降トレンド継続
日足157.403レンジ収束(保ち合いの可能性)
4時間足157.403レンジ下降トレンド継続
EUR/USD週足1.13709下降バイアス収束(保ち合いの可能性)
日足1.13709下降トレンド(パーフェクトオーダー)下降トレンド継続
4時間足1.13709下降トレンド(パーフェクトオーダー)下降トレンド継続
GBP/JPY週足208.623下降バイアス下降トレンド継続
日足208.623下降バイアス収束(保ち合いの可能性)
4時間足208.623下降トレンド(パーフェクトオーダー)下降トレンド継続
GOLD (XAU/USD)週足4122.42下降バイアス収束(保ち合いの可能性)
日足4122.42下降バイアス下降トレンド継続
4時間足4122.42下降トレンド(パーフェクトオーダー)下降トレンド継続
BTC/USD週足83530.26上昇バイアス拡大レンジ
日足83530.86上昇トレンド(パーフェクトオーダー)上昇トレンド継続
4時間足83530.86下降バイアス収束(保ち合いの可能性)

※価格はMT5データに基づくため、他チャートとは多少異なる場合があります。

ドル円は週足に下降バイアスが残る一方、日足・4時間足の移動平均はレンジで、日足のダウ理論も「収束(保ち合いの可能性)」のままです。他の代表的な指標でも週足・日足・4時間足のすべてが「中立」と見方がそろっており、28日の値動きも上下に振れて結局は行って来いでした。方向感が出るまでは、どちらかに決めつけずに構えておきたい局面です。

ユーロドルは日足・4時間足が「下降トレンド(パーフェクトオーダー)」で、4時間足のダウ理論も前日の「収束」から「下降トレンド継続」に変わりました。他の代表的な指標でも全時間軸で「売り」と一致しています。ただ、日足のRSIは28.0と売られすぎの目安とされる30を下回ったままです。下向きの流れは明確でも、短期的な戻りを挟みやすい水準である点は意識しておくとよいでしょう。RSIの見方はRSIの解説記事で詳しくまとめています。

ゴールドは今回の急落で、日足・4時間足のダウ理論がそろって「下降トレンド継続」に切り替わりました。他の代表的な指標でも週足・日足・4時間足のすべてが「売り」で、下向きの見方が一段とはっきりしています。4時間足のRSIは23.7まで低下しており、短い時間軸ではかなり売り込まれた状態です。ポンド円も自前の判定・他の指標ともに売り優勢で、4時間足は「強い売り」の評価。ただし週足は他の指標で「中立」にとどまっています。

ビットコインは日足が「上昇トレンド(パーフェクトオーダー)」、他の代表的な指標でも週足・日足が「買い」と、上位足では上向きの見方が続いています。一方で4時間足は移動平均が「下降バイアス」に傾き、他の指標も「売り」と、短期では調整色が強まっています。時間軸によって評価が割れている状態です。

値動きの背景

28日の相場を大きく揺らしたのは中東情勢と原油価格でした。トランプ米大統領がホルムズ海峡の再開をめぐるイラン側の提案を拒否したと伝わり、原油価格が上昇。原油高がインフレ再燃への警戒を呼び、FRBの追加利上げ観測が強まったことで米長期金利が上昇し、ドルも買われやすい地合いになりました。その後、米国がイランとの交渉進展を条件に制裁緩和の用意があるとの報道が流れると、原油の上昇は一服しています。

この流れをまともに受けたのがゴールドです。金利の付かない資産であるゴールドにとって、米金利の上昇とドル高は逆風になりやすく、28日は4280ドル付近から4110ドル台まで一気に売り込まれました。ゴールドが実質金利やドルの動きとどう結びついているのかは、金トレードの基本で整理しています。値幅が大きくなっている局面ほど、ロットを抑えるなどリスク管理を優先したいところです。

ドル円は、先週末に伝わった日米首脳会談での米側の円安懸念や、財務相による発言を受けた円買いの流れが週明けも残り、一時156.50円台まで円高が進みました。その後のNY市場では、米9月ダラス連銀製造業景況指数が予想を上回ったことや長期金利の上昇を支えに、157円台後半まで持ち直しています。円安けん制と日米の金利差という相反する材料がぶつかり、結果として始値近辺に戻る展開でした。ユーロドルは米金利高によるドル買いに押されて小幅安、ポンド円はドル円と歩調を合わせて小幅高です。

ビットコインも米金利上昇を背景としたリスク回避の流れに押され、一時82555ドル台まで下落しました。弱気の相場が続く中でもビットコインを保有する上場企業は増えているとの話題もあり、中長期の見方は割れています。

本日の重要経済指標

日時国指標名重要度予想前回
09/29(火) 17:30GB住宅ローン承認件数中5756.05
09/29(火) 17:30GB消費者信用残高(英中銀)中1.92.006
09/29(火) 17:30GB住宅ローン貸出額中—4.29
09/29(火) 18:00EUユーロ圏経済信頼感指数中9998.4
09/29(火) 20:00EUラガルドECB総裁の講演中——
09/29(火) 22:00USS&P/ケース・シラー住宅価格指数(前年比)中2.22.1
09/29(火) 23:00USJOLTS求人件数高7.247.271
09/29(火) 23:00USカンファレンスボード消費者信頼感指数中9089.4

この時間以降に発表があるため、結果次第で値動きが変わる可能性があります。とくに23時のJOLTS求人件数は米国の雇用の強さを測る材料として注目されやすく、利上げ観測や米金利を通じてドル円・ゴールドにも影響しうる点に注意が必要です。

明日の注目材料

  • 中東情勢と原油価格の行方。原油高が続くかどうかは、米金利やゴールドの方向を左右しやすい
  • 29日(火)に予定されている米連銀高官(グールズビー氏・ムサレム氏・ウィリアムズ氏)の講演で、追加利上げへの言及があるか
  • 日本時間30日(水)朝に発表される日本の鉱工業生産速報(前月比、予想1.7%、前回-0.2%)と小売売上高(前年比、予想3.3%、前回4%)
  • 30日(水)発表の中国の国家統計局製造業PMI(重要度高、予想50.1、前回49.8)
  • 30日(水)発表の米個人消費支出(前月比、予想0.8%、前回0.2%)、米コアPCE価格指数(前月比、予想0.3%、前回0.2%)、米GDP確報値(前期比、予想1.5%、前回2.1%)
  • 月末・四半期末のフローで値動きが荒くなる可能性

まとめ

  • 9月28日(月)はゴールドが4278.56ドルから4114.91ドルへ-3.97%の急落
  • イラン情勢を受けた原油高で追加利上げ観測が強まり、米金利上昇とドル高がゴールドの重しに
  • ドル円は円安けん制で一時156.50円台まで下げたあと、米指標と金利上昇で持ち直し、157.329円とほぼ横ばいで終了
  • トレンド判定はユーロドル・ポンド円・ゴールドが売り優勢、ドル円は方向感待ち、ビットコインは上位足上向き・短期は調整
  • 今夜は米JOLTS求人件数、明日は米PCE関連指標と中国PMIに注目

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