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【日報】2026年10月1日:ドル円は156円台前半から切り返し、ユーロドルは3日続落

この記事を読むとこうなります:9月30日(水)にドル円が156円台前半から157円台へ戻した理由と、ユーロドル・ゴールドが売られた背景がつかめます。あわせて、本日発表の日銀短観・米ISM製造業景況指数、そして金曜の米雇用統計に向けて、どこに注意すればよいかが整理できます。

⚠️ 本レポートは執筆時点の相場情報です。相場は経済指標の結果・要人発言・地政学リスクなどによって方向性が急変することがあり、記載のトレンドや見通しは将来の値動きを保証するものではありません。取引は必ずご自身の判断と責任で行ってください。

本日の値動き

以下は、2026年9月30日(水)の24時間分(UTC基準の日足)の値動きです。月末・四半期末が重なった一日で、ドル円は一時156円台前半まで円高が進んだものの、終わってみればほぼ前日と変わらない水準に戻りました。

銘柄始値高値安値終値前日比
USD/JPY157.232157.509156.372157.364+0.08%
EUR/USD1.133711.138011.132171.13282-0.10%
GBP/JPY208.038208.898206.883208.782+0.33%
GOLD (XAU/USD)4183.284219.214147.424156.98-0.61%
BTC/USD83602.9885635.2482940.0883637.69+0.01%

※価格はMT5(XS Fintech)のデータに基づき、日足はUTC基準で区切っています。TradingView等の他チャートとは表示タイムゾーンや参照取引所が異なるため、数値が多少異なる場合があります。

ドル円の高値と安値の差は約1.14円。終値の前日比は+0.08%と小さいものの、日中はそれなりに大きく上下した一日でした。ゴールドは4,219ドル台まで上げた場面があったものの、最終的には4,156ドル台まで押し戻されています。BTC/USDは85,000ドル台まで上昇した後に失速し、ほぼ始値の水準で引けました。

今週の目線(週足・日足・4時間足トレンド)

銘柄現在値週足日足4時間足
USD/JPY157.417下降バイアス/下降トレンド継続レンジ/収束(保ち合いの可能性)レンジ/下降トレンド継続
EUR/USD1.13298下降バイアス/下降トレンド継続下降トレンド(パーフェクトオーダー)/下降トレンド継続下降トレンド(パーフェクトオーダー)/収束(保ち合いの可能性)
GBP/JPY208.793下降バイアス/下降トレンド継続下降トレンド(パーフェクトオーダー)/下降トレンド継続レンジ/拡大レンジ
GOLD (XAU/USD)4154.51下降バイアス/収束(保ち合いの可能性)下降トレンド(パーフェクトオーダー)/下降トレンド継続下降トレンド(パーフェクトオーダー)/収束(保ち合いの可能性)
BTC/USD83670.39上昇バイアス/拡大レンジ上昇トレンド(パーフェクトオーダー)/上昇トレンド継続下降バイアス/上昇トレンド継続

※価格はMT5データに基づくため、他チャートとは多少異なる場合があります。

各セルは「移動平均線による判定/ダウ理論による判定」の順です。ドル円は週足こそ下向きですが、日足は方向感の乏しいレンジで、4時間足では移動平均線がやや上向きの形を示すなど、時間軸によって評価が割れています。他の代表的な指標でも週足は「売り」、日足は「中立」、4時間足は「買い」とばらついており、はっきりした方向が出るまでは値幅を取りにくい地合いといえます。

対照的に見方がそろっているのがユーロドルとゴールドです。どちらも日足で移動平均線が下向きに並ぶパーフェクトオーダーとなり、テクニカル面でも週足・日足・4時間足すべてが「売り」評価でした。ただしユーロドルは日足RSIが24.1と、一般に「売られすぎ」とされる30を下回る水準まで下げています。下落の勢いが強いぶん、材料次第で反発を挟みやすい位置でもあるため、戻り売りを狙う場合も追いかけすぎには注意したいところです。RSIの見方はRSIの使い方を解説した記事で詳しくまとめています。

BTC/USDは週足・日足ともに上向きで、ほかの指標でも3つの時間軸すべてが「買い」評価です。一方で4時間足の移動平均線は下向きに傾いており、短期的には上昇の勢いが一服している状態です。

値動きの背景

ドル円:東京で円高、NYで買い戻し

30日の東京時間は円買いが先行しました。日本の通貨当局から為替市場をけん制する発言が続いていたことに加え、月末・四半期末のフローも意識され、ドル円は一時156円30銭台まで下落しています。157円台では日米による協調介入への警戒感が意識され、上値を追いにくい雰囲気が続きました。

その後のNY市場では、米10年債利回りが5.3%前後まで上昇に転じたことを受けてドルが買い戻され、ドル円は157円台まで値を戻しました。ただし、同日発表された米8月JOLTS求人件数は予想を下回り、米労働市場の減速も意識されました。FRB高官から利上げを急がない姿勢をうかがわせる発言が出たことも、ドルの上値を抑えた一因と伝えられています。

原油の動きも見逃せません。サウジアラビアで東西を結ぶパイプラインが一部再開し、紅海側からの原油積み出しが再開したと報じられています。

ユーロドル:3営業日続けて下落

ユーロドルは1.138ドル台まで上げる場面もありましたが、米金利の上昇に押されて失速し、3営業日続けての下落となりました。9月は債券市場が厳しい展開となり、米金利の高さを背景にドルが底堅い流れが続いています。

ゴールド:米金利高が重しに

ゴールドは直近の急落を受けて買い戻しが入り、4,219ドル台まで上昇する場面がありました。とはいえ、米長期金利が5%を超える水準にある状況では、利息を生まない金は相対的に不利になりやすく、戻りは続きませんでした。9月は金利の高止まりへの懸念から売りが優勢となり、月間でも大きく値を下げています。金利と金価格の関係は金トレードの基本を解説した記事で詳しく取り上げています。

BTC/USD:機関投資家の保有拡大が話題に

ビットコインは一時85,000ドル台まで上昇したものの、高値からは押し戻されました。暗号資産の分野では、大手運用会社や金融機関による現物ビットコインの保有拡大が相次いで話題となっており、中長期の需要を支える材料との見方が出ています。

本日の重要経済指標

日時国指標名重要度予想前回
10/01(木) 08:50JP日銀短観(大企業製造業業況判断)高2522
10/01(木) 08:50JP日銀金融政策決定会合における主な意見中––
10/01(木) 15:00GBネーションワイド住宅価格(前月比)中00.2
10/01(木) 15:00GBネーションワイド住宅価格(前年比)中1.31.6
10/01(木) 16:00EUECB一般理事会中––
10/01(木) 18:00EUユーロ圏失業率中6.46.4
10/01(木) 21:30US新規失業保険申請件数中200197
10/01(木) 22:05USバーキン氏(FRB高官)の発言中––
10/01(木) 22:05USシュミッド氏(FRB高官)の発言中––
10/01(木) 22:05USコリンズ氏(FRB高官)の発言中––
10/01(木) 22:30EUラガルドECB総裁の発言中––
10/01(木) 23:00USISM製造業景況指数高5554.6
10/01(木) 23:00USISM製造業雇用指数中–51.2

この時間以降に発表があるため、結果次第で値動きが変わる可能性があります。とくに23時のISM製造業景況指数は、米金利とドル円の方向を左右しやすい指標です。

明日の注目材料

  • 米9月雇用統計(2日・金):非農業部門雇用者数は予想90に対し前回162、失業率は予想・前回とも4.1%。JOLTS求人件数が弱かった流れを引き継ぐかどうかが焦点です。
  • ユーロ圏9月消費者物価指数・速報値(2日・金):前年比は予想3.6%に対し前回3.2%、コアは予想2.5%に対し前回2.4%。下落が続くユーロドルの反発材料になるかに注目です。
  • 日本の失業率(2日・金 朝):予想・前回とも2.4%。
  • ドル円の157円台:介入への警戒感が意識されやすい価格帯で、当局者の発言には引き続き注意が必要です。

まとめ

  • ドル円は東京時間に156円30銭台まで下げた後、米金利の上昇でNY時間に157円台へ戻し、前日比+0.08%で終了。157円台では介入警戒が意識されています。
  • ドル円は時間軸によって評価が割れており、方向感は出にくい状態。本日のISM、明日の雇用統計が次の方向を決めるきっかけになりそうです。
  • ユーロドルとゴールドはどの時間軸でも下向きで見方がそろっています。ただしユーロドルの日足RSIは売られすぎの水準にあり、反発を挟む可能性も頭に置いておきたいところです。
  • BTC/USDは中長期の上昇基調を維持しつつ、短期では勢いが一服しています。

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