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【日報】2026年8月29日:ウォーシュ議長のタカ派発言でドル高、金とビットコインは急反落

この記事を読むとこうなります
→ ドル円・ユーロドル・ポンド円・ゴールド・ビットコインの直近の値動きが数字で分かります
→ 週足・日足・4時間足それぞれのトレンドが一目で分かります
→ ウォーシュFRB議長のジャクソンホール講演を受けた値動きの背景と、来週の注目材料が分かります

⚠️ 本レポートは執筆時点の相場情報です。相場は経済指標の結果・要人発言・地政学リスクなどによって方向性が急変することがあり、記載のトレンドや見通しは将来の値動きを保証するものではありません。取引は必ずご自身の判断と責任で行ってください。

本日の値動き

2026年8月28日(金)NY市場終値時点(UTC基準の日足)における主要5資産のOHLCと前日比は以下の通りです。

資産始値高値安値終値前日比
USD/JPY159.348160.201159.268160.067+0.45%
EUR/USD1.164651.165881.157711.15813-0.59%
GBP/JPY216.438217.056216.336216.629+0.01%
GOLD (XAU/USD)4602.854630.994445.374455.07-3.19%
BTC/USD80135.3981491.1876842.4577345.29-3.48%

※価格はMT5(XS Fintech)のデータに基づき、日足はUTC基準で区切っています。TradingView等の他チャートとは表示タイムゾーンや参照取引所が異なるため、数値が多少異なる場合があります。

28日の相場を大きく動かしたのは、日本時間23時から行われたウォーシュFRB議長のジャクソンホール講演です。同議長はインフレ率の高止まりに強い懸念を示し、物価高が抑制されなければ「やるべき仕事がある」として利上げに含みを持たせる発言を行いました。現在の金融環境について「引き締め的と言い切るのは難しい」との見方も示したことで、市場では9月FOMCでの利上げ観測が一気に強まっています。

この発言を受けてドルは買われやすい流れとなり、ドル円は東京時間の159円台前半から一時160円台まで上値を伸ばしました。ユーロドルはドル買いの流れに押されて1.158ドル台まで軟化しています。一方でゴールドは金利先高観の強まりから利益確定売りに押され、週前半につけた3カ月ぶり高値圏から反落。ビットコインも一時8万1000ドル台まで買われる場面がありましたが、利上げ観測の再燃で7万7000ドル台まで値を消しました。値動きが荒くなる局面では入出金のタイミングも取引の結果を左右しやすいため、仮想通貨の入出金ガイドもあわせて目を通しておくと安心です。

このほか、米国では非農業部門雇用者数の年次改定速報が公表され、前回のマイナス91.1万人から大幅に上方修正されマイナス7.9万人にとどまりました。労働市場の下振れ懸念が和らいだ形で、これもドル買い・利上げ観測を後押しした一因とみられます。一方でシカゴPMIは予想58.3・前回57.6に対して結果47.1と大きく下振れており、景況感を示す指標には強弱まちまちの結果が混在しています。

今週の目線(週足・日足・4時間足トレンド)

移動平均線の並び(パーフェクトオーダーなど)とダウ理論による高値・安値の切り上げ/切り下げ判定をもとにした、各時間足のトレンド状況です。

資産時間軸価格移動平均トレンドダウ理論
USD/JPY週足160.067上昇トレンド(パーフェクトオーダー)収束(保ち合いの可能性)
日足160.067レンジ上昇トレンド継続
4時間足160.067上昇バイアス上昇トレンド継続
EUR/USD週足1.15813レンジ下降トレンド継続
日足1.15813レンジ上昇トレンド継続
4時間足1.15813下降バイアス下降トレンド継続
GBP/JPY週足216.629上昇トレンド(パーフェクトオーダー)下降トレンド継続
日足216.629上昇バイアス拡大レンジ
4時間足216.629レンジ収束(保ち合いの可能性)
GOLD (XAU/USD)週足4455.07上昇バイアス下降トレンド継続
日足4455.07上昇バイアス上昇トレンド継続
4時間足4455.07下降バイアス下降トレンド継続
BTC/USD週足77696.63レンジ下降トレンド継続
日足77696.63上昇バイアス上昇トレンド継続
4時間足77696.63下降バイアス拡大レンジ

※価格はMT5データに基づくため、他チャートとは多少異なる場合があります。

他の代表的な指標と照らし合わせると、ドル円は週足・日足・4時間足のいずれも「買い」評価で並んでおり、自前のトレンド判定(週足は上昇のパーフェクトオーダー、日足・4時間足も上昇基調)とも見方がおおむね揃っています。ポンド円も週足・日足は「買い」評価で中期的な強気地合いを裏付ける一方、4時間足は「売り」評価に転じており、目先は調整が入りやすい局面といえそうです。ゴールドも週足・日足が「買い」評価であるのに対し4時間足は「売り」評価となっており、本日の急落は短期的な過熱感の解消という側面が大きいとみられます。ユーロドルは週足が「買い」評価である一方、日足は「中立」、4時間足は「売り」評価と、時間軸によって評価が割れている状態です。ビットコインは週足・日足がともに「買い」評価を維持しており、本日の下落局面でも中期的な強気の見方自体は崩れていません。移動平均線の並び方(詳しくは移動平均線の見方を参照)でトレンドの強さを確認しておくと、こうした短期的な調整局面でも慌てずに対応しやすくなります。

値動きの背景

週末を挟んでの最大の焦点は、8月28日に開かれたジャクソンホール会議でのウォーシュFRB議長講演でした。同議長は近年の議長と異なり将来の政策見通しを明確に示すことには慎重な姿勢を示しつつも、インフレの高止まりが続けば追加の対応も辞さないとの立場を鮮明にし、市場のタカ派観測を強める結果となりました。前日発表の米新規失業保険申請件数も市場予想より強い内容だったことに加え、非農業部門雇用者数の年次改定速報がマイナス7.9万人(前回マイナス91.1万人)へ大幅に上方修正されたことも、労働市場の底堅さを示す材料としてドル買いを後押ししました。

ジャクソンホール会議自体は29日も日程が続いており、追加の要人発言が出れば相場が再び動く可能性があります。ゴールドとビットコインはいずれも金利上昇観測に敏感に反応し、週初の高値圏から大きく調整する展開となりました。ドル円については160円接近時の政府・日銀による為替介入への警戒感も根強く、上値では上下に振れやすい地合いが続いています。

明日の注目材料

  • 30日23:50UTC(日本時間31日早朝)発表の日本の小売売上高(予想+3.0%、前回+0.5%)と鉱工業生産速報(予想-0.6%、前回+1.9%)
  • ジャクソンホール会議は29日も日程が続いており、追加の要人発言に注意
  • ウォーシュ議長のタカ派発言を受けた9月FOMCでの利上げ観測の強まりが週明けの相場にどう波及するか
  • ドル円が160円に接近した際の政府・日銀による為替介入への警戒
  • 週末を挟んだ流動性低下によるBTC/USDなど24時間市場での値動きの荒さ

まとめ

  • ウォーシュFRB議長のジャクソンホール講演がタカ派的と受け止められ、ドルが全面高となった
  • ドル円は159円台前半から一時160円台に乗せ、ユーロドルは1.158ドル台まで軟化
  • ゴールド・ビットコインは金利先高観の強まりを受けて急落、いずれも週初の高値圏から大きく調整
  • 非農業部門雇用者数の年次改定は大幅に上方修正される一方、シカゴPMIは大きく下振れるなど経済指標は強弱まちまち
  • テクニカル面ではドル円・ゴールド・ビットコインの中期的な強気地合いは崩れておらず、目先の調整と中期トレンドを分けて捉えたい局面

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