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【平均足】を使ったFXのトレード方法・ 表示方法や見かたも解説!

平均足を「使ったことがない」、また表示したものの「ローソク足と重なってワケわからない」、そもそも使い方がわからない、という方も多いのではないでしょうか。実は平均足は多くのトレーダーの間で人気があり、上級者も使っているインジケーターです。形はローソク足の「ソックリさん」ですが、持っている意味(計算式)が違うので、チャートに表示される形がまったく違います。使い慣れると勝率UP! につながるのではないでしょうか。詳しく解説していきます。

平均足とは?ロウソク足と何が違うの?表示方法は?

別名「コマ足」と呼ばれる「平均足」の見た目は、通常のローソク足にとてもよく似ています。通常のローソク足実体の上部と下部に平均値を採用したものが平均足になります。つまり、平均足は「高値・安値の平均値」自体が上昇なのか下降なのかで推移しているのです。

ローソク足が「価格の値動きの推移」に対して、平均足は「平均値の推移」と覚えておきましょう。

平均足表示方法

メタトレーダーでは、そのまま平均足を表示させてしまうと通常のローソク足と重なってしまうため、ローソク足を非表示にする必要があります。通常のローソク足はチャートタブの「プロパティ」内で色の指定を「None」にすると、チャート上から消すことができます。

平均足を表示させるには、

挿入➡インジケータ➡カスタム➡平均足

表示➡ナビゲーター➡カスタム➡平均足

平均足が多くのトレーダーに支持されている理由は、ダマシの回避、相場の流れの判りやすさ、トレンド転換の判断がしやすいなど、通常のローソク足と比較して使い勝手がいいことがあげられます。

そもそもローソク足って…

私たちが日々使用しているローソク足は、日本人が生み出したことをご存知でしたか? 江戸時代、お米の先物相場師であった本間宗久氏が開発しました。今では海外チャートでもローソク足が標準搭載されていますが、海外の多くのトレーダーがバーチャートを使用するというのは、海外にはローソク足を使う歴史がなかったからなのですね。

もっとも、最近では欧米でもローソク足は多くのトレーダーに活用されているようです。ローソク足は、バーチャートに比べると非常に優秀なテクニカル指標だと気付く人が増えたのだと思われます。

とは言え、ローソク足は情報量がとても多く優秀なのですが、実際はローソク足のみをチャートに表示していても、陽線と陰線が複雑に並んでいるだけで訳がわからないという人も多いですね。「ローソク足をきちんと勉強すると10年かかる」といわれています。

ローソク足の修正版「平均足」

平均足は商品先物市場で普段使いされているテクニカル分析です。通常のローソク足に表れる細かい「ノイズ」を除くなど修正を加えたことで、トレンドを明確に捉えることができるのが特徴です。

上の画像は、同じ場面のドル円日足です。左が通常のローソク足、右が平均足です。色は関係なく見ていただいても、印象はだいぶ変わりますね。

平均足の計算式

「高値・安値」はローソク足と同じですが、「始値・終値」の計算方法が異なります。

   始値=(前平均足の始値 + 前平均足の終値)÷ 2

   終値=(始値 + 終値 + 高値 + 安値)÷ 4

終値の4本値(始値・終値・高値・安値 )は通常のローソク足です。

平均足のヒゲはローソク足のヒゲとは違う!

下に記載した分析ルールにもありますが、「平均足のヒゲ」と通常の「ローソク足のヒゲ」では意味が異なります。例えば、長い上ヒゲをもった通常のローソク足では高値警戒の「上昇一服」と見られますが、平均足では「強い上昇が続く」という意味になります。

平均足の基本的な考え方では、ヒゲはトレンドの方向を示すものです。しかしそれだけではなく、ヒゲが短い平均足や反対にヒゲが長い平均足、また上下それぞれにヒゲがある平均足もあります。どのように判断すればよいのでしょうか。

実体に対してヒゲが長すぎる場合:値動きが大きく、平均から乖離が起こると逆方向への力が働きます。下のトレード方法の画像で見ると、移動平均線から乖離している部分で長いヒゲが出現していますね。

上下にヒゲがある場合:トレンド中はヒゲは一方向に出るのが基本ですが、上下に出た場合は迷い足になり、警戒が必要です。また、1分足では見方が違い、値段の振り幅が大きいため、上下にヒゲが付いたからといって「弱気サイン」と思うのは気が早いと言えます。

平均足の見かたは?分析ルールとトレード方法

分析ルール

  • 陽線=買いトレード / 陰線=売りトレード
  • 陽線+上ヒゲ=強い買い / 陰線+下ヒゲ=強い売り
  • 陽線+下ヒゲ=買いに陰り / 陰線+上ヒゲ=売りに陰り
  • 前実体より小さい実体=変化の兆し
  • 非常に短い実体=トレンドの変化

平均足にすると、ルールもとてもシンプルになります。全部のルールでなくても、ひとつのルールに注目するだけでかなり有効ではないかと思われます。

トレード方法

実際にトレードするには、他のインジケーターなどを使用することをおすすめします。上の画像では、ドル円5分足に単純移動平均線(期間24)と主なラインを引いています。平均足は通常の動きに対して遅延があるため、他に、MACDやRSIを表示させておくことで平均足よりも速い判断ができたり、またメインチャートでもパラボリックなどと組み合わせるとトレンドの転換などの根拠を強くすることができます。

画像で解説します。移動平均線がサポートになり「反発」が見られるところでは、平均足実体の大きさで示唆されていますね。非常にわかりやすいです。

他には、例えば右上に「陽線+上ヒゲ」で強い買いの平均足が表れていますが、トレンドラインがレジスタンスに変わっていることで「ダマシ」を警戒することができます。同じように右下ではサポートラインに変わっているので「ダマシ」にはならないですね。

平均足のメリット

まず、トレンドでは平均足の色が継続するため視覚的に判断しやすいです。併わせてトレンド転換もわかりやすいと言えます。

画像で見る範囲でも、分析ルールどおりに平均足実体の「大きさ」である程度の予測ができます。また、実体が大きいほどトレンドが強くなるのも確認できます。

スキャルピングトレードをする場合、1分足を使用する方も多いようです。1分足は値動きがとても早く、通常のローソク足では、右の画像のように、たびたび窓を空けます。同じ1分足でも、平均足を使用することで窓が空くことがなくなるのでチャートもとても見やすくなり、判断がしやすくなります。

スキャルピングは短時間で取引を終了させるトレードスタイルなので、他と比べてポジションを持ち越すストレスがないのが最大の特徴です。スプレッドが狭い通貨を選び、損切を極小に抑えるのがポイントになります。上位時間足と並べて見ることで、同じ色になった時にトレードするなどの工夫ができます。

とは言え、平均足はトレンド相場が得意なこともあり、短期のトレードよりはある程度の時間をかけたトレードスタイルの方が向いているでしょう。

平均足のデメリット

レンジ相場になると陰線・陽線が混合し、トレンド判断ができません。相場には上昇・下降トレンドとレンジがあります。トレンドができるとレンジになったり、短期上昇や下降の動きになります。レンジ相場は、狭い値幅の中で上下を繰り返す保ち合いの動きです。平均足はトレンドができると強いですが、レンジには翻弄されてしまいます。そこで安易にトレードをしてしまうと、往復ビンタを食らったり、損失が大きくなる可能性があります。

平均足は移動平均線と同じで、価格を平均化してチャートを読みやすくするものです。値動きが滑らかになるので見やすくはなりますが、本来の動きが把握できないのですね。実際のチャートとは「別物」なのです。

つまり、細かい値動きが分からないため、惑わされることは少なくなりますが、ちょっとした変化に気付けなかったり、また、平均値で動くため終値がわからない、など今までの判断基準が使えない、ということが起こります。

多くの「ダマシ」を回避するには役立ちますが、それでもまったく「ダマシ」が存在しなくなるということではありません。画像でも、移動平均線上で「非常に短い実体」でまた上昇を伺えるところでクロス後に下落しているのが確認できますね。

それって「ダマシ」なの?

「ダマシ」は短期足でよく発生すると言われます。ライントレードをしていると「ブレイクと見せかけたダマシ」という言葉をよく聞きますが、果たしてそれは「ダマシ」なのでしょうか? 「騙された」という言葉からなのだと思いますが、それはあくまで主観的なことです。「ダマシにあった」という場面を他の人が見て「ダマシなの?」と思う、そのようなものです。「ダマシ」と思ったローソク足の先端に何があるか? それが判断できれば「ダマシ」にはならないのではないでしょうか。下位足のブレイクは、しばしば上位足のヒゲだったりします。

平均足の修正版とまとめ

平均足は通常のローソク足を修正したものだと記載しました。さらに平均足の修正版が多く出回っています。これの意味するところは何なのでしょうか? 「ノイズ」をなくすと「ダマシ」回避になるという考えから制作されているようですが、この作業はただただ値動きを滑らかにするだけです。それは通常のローソク足、本当の値動きからただ遠ざかって行くだけ、という気がします。

そして、上記したように「ダマシ」に過敏になる必要はないのではないでしょうか? それよりも、他のインジケーターの勉強をして「ダマシ」に備えること、また、「ダマシ」がなぜ起こるのか?その本質に目を向けることをおすすめしたいと考えます。

移動平均線などのインジケータを利用して環境認識をしつつ、平均足の利点を活かして勝率アップ!リスクリワードの良いトレードにつなげていきましょう!

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