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TradingView:メタトレーダとの違い、メリットや使い方など解説

為替証拠金取引(FX)を行うにはテクニカル分析が必要であり、その上で欠かせない「チャート」の選択はとても重要です。口座開設(取引)をするFX会社で提供しているチャートはそれぞれ違います。国内FX会社では自社開発チャートに加えてメタトレーダを選択できる会社が複数、比べて提供がまだ少ないのがTradingViewです。とはいえ、TradingViewは世界的に使用者が多い強力なチャートといえます。

FX会社を決めて口座開設をしたら、必ず提供されているチャートを使用しなければいけないというコトはなく、分析用としてWEBで無料提供されているチャートを使用することにはまったく問題はありません。ここではメタトレーダと肩を並べる…それ以上かもしれない「TradingView」に特化して詳しく解説します。

TradingView(トレーディングビュー)とは

TradingViewは世界で使用者が増え続けている人気の高機能チャートです。人気の秘訣は、やはりその使い勝手の良さでしょう。

米シカゴに本拠地を構えるTradingView inc. が開発・運用をしています。露「MT4・5」 vs 米「TradingView」という構図です。万一の有事の際を考えて、TradingViewに注目が集まっているようです。どちらも使い慣れておくといいかもしれませんね。内容を比べると、国民性の違いもあるのか、TradingViewの方が多岐に渡って便利さを感じられ、初心者にも扱いやすい高機能チャートといえるようです。

インジケータや描画ツールが豊富なことに加え、世界中のユーザーが提供するカスタムツールも10万件以上というのも魅力です。

メタトレーダとの違い

まず、あげられることは「インストール」です。メタトレーダはPCやスマホなどにインストールして使用するローカルチャートであり、対してTradingViewはブラウザ上で動作するクラウドチャートであるためインストールの必要がありません。これはメタトレーダがWindows対応であり、Macintoshで使用するには複雑になってしまう問題を、クラウド管理にすることで機種を問わずに使用できるのは、その点でもMacintosh使用者には非常に嬉しいチャートです。

プログラミング言語:メタトレーダはMT4「MQL4言語」、MT5「MQL5言語」であり、対してトレーディングビューは「HTML5言語」です。故にメタトレーダはダウンロードをして使用する必要がありますが、トレーディングビューはクラウド型のオンラインチャートになります。

オンラインチャート:TradingViewにはSNS機能が備わっており、例えばオンラインサロンで他の誰かがアップしたチャートを参考に勉強したり交流することが可能です。オンラインチャートは、セキュリティーについて言及されることがありますが、このような他者との交流は、孤独になりがちなトレーダーには必要なことかもしれません。また、ダウンロードする手間やデバイスの容量などを考慮する必要がないのはメリットといえるでしょう。

取引銘柄数:さまざまな金融商品がある中、FX専用といわれるメタトレーダに比べて網羅されています。といっても全てをリアルチャートで確認できるわけではなく、有料になる銘柄もあるため注意が必要です。FXについては大丈夫です。また、取引するFX会社にもよりますので、いくら網羅されていても取引が限られています。

インジケータ数:メタトレーダもとても豊富ですが、TradingViewはそれ以上に豊富です。使うインジケータが決まっていれば特に気にすることはありません。

トレーディングビューの機能

何をするにも操作が非常に簡単で、クリック選択でなんでもやってくれる「とても気が利く」チャートです。

通貨ペア:口座開設したFX会社でTradingViewを使用している場合はFX会社の取引通貨によりますが、分析だけで使用しているのなら全ての取引に対応しています。FXだけでなく、株やCFD、暗号通貨、先物など、あらゆる金融商品、銘柄を網羅しています。

タイムゾーン:「チャートを日本時間で表示したい」と思っても、メタトレーダではカスタムインジケータが必要でした。TradingViewではチャート設定の中に既にタイムゾーンが含まれており、「東京」を選択するだけです。取引してる時には存在感がありませんが、振り返りをする際に必要性を感じます。

インジケータ・オシレータ:メタトレーダ以上が搭載されています。主要なインジケータは網羅されていて、これもクリック選択だけで表示されます。

描画ツール:これも50種類以上と豊富です。「こういうのが欲しかった」と思うものがあるかもしれませんね。また滑らかな描写で扱いやすさを感じることができます。

アラート:TradingViewはサーバー上で管理できるため、パソコンやチャートを閉じている状態でも他デバイスで通知を受け取ることが可能です。また、描画やインジケータにアラートを仕込むことができます。アラート機能を使うことで、エントリーを逃すことはなくなるでしょう。

カスタム:プログラミングを行い、独自のインジケータやツールなどを作成することができます。世界中のトレーダーが開発・販売しています。また、バックテストをする際の操作も簡単なので、この機会にプログラミングを勉強してみるのもいいですね。

TradingView:使い方

通貨ペアの選択:探すより直接検索した方が早いです。「シンボルの比較」の検索で例えば「JPY」「USD」など入力するとポップで関連銘柄が表示されますので選択するだけです。

時間足変更:画面上部のツールバーより選択します。無料会員の場合、チャートは1画面だけの表示になります。有料会員になると、複数画面にしたり、時間足の選択肢が増えます。

スケール:縦軸・横軸を動かすには画面右下の「固定」を解除します。

インジケータ:80種類以上が搭載されています。ツールバーより選択します。表示できる数に制限があります。

描画ツール:50種類以上が使用できます。画面左に描画ツールがありますが、下の方に潜っている部分があるのでスクロールしてみましょう。また右クリックで窓が開くと、その中にも複数の描画ツールが選択できるようになっています。引いたラインなどはコピーすることも可能です。

アラート機能:TradingViewのアラートは細かな設定が可能であり、上記しましたが、サーバーアラートで設定がクラウド上で保存されるため、例えばPCをメインにしている場合、PCを起動していれば画面を閉じてもスマホでアラートを受け取ることができるのです。上部のツールバーから設定できます。アラートの有効期限はプランにより異なります。

TradingView上で取引を行いたい場合、画面下にあるチャート設定画面から「トレーディング」を選択すると連携されているFX会社の紹介があります。

TradingView:メリット・デメリット

メリット

上記したように、扱う商品が多彩であること、テクニカル分析が豊富であり、またデバイス間の同期ができることは特記すべき点です。また、他のトレーダーのアイデアが学べるたり交流ができることは他ではありません。

有料会員になると、顧客サポートが受けられるなどのメリットもあります。

デメリット

無料版のデメリット:広告が表示されるので鬱陶しく感じます。また、画面に表示できるのは1つのチャートであり、MTF分析をする際や複数通貨の監視に不便です。使用できるインジケータ数にも制限があります。チャートレイアウトも定型として保存できません。

有料(月額):有料会員になることで、できることが増えます。例えば時間足も有料にすることで秒足や8時間足なども表示できるようになります。このように、すべてを無料で使用できないことが最大のデメリットといえます。「チャートは星5つだけど、有料金額が高い」という声があるようです。月額料金ですが、下画像を確認していただき自身のトレードと相談してみましょう。

初心者のうちは、制限はありますが無料で使用し、利益が出るようになったら会員契約を検討するといいでしょう。

カスタム:特にMT4はカスタムインジケータや自動売買の販売数がダントツで多いですが、TradingViewではまだ少数であまり出回ってはいないようです。

チャート画面数:画像を参照してみると、有料会員でも最大8画面表示です。メタトレーダでは制限がないため、TradingViewに不便を感じる人もいるようです。

TradingView:よくある質問

リアルタイムチャート:FXや暗号通貨では問題ないようですが、有料プランにアップグレードしてもデータに遅延がある市場については、リアルタイムデータを別途、アカウントページから市場チャートを購入する必要があります。

料金について:TradingViewでは「お試し」で有料機能を使えますが、期間を超えると自動的に請求されるため、それについての質問が多いようです。基本的に月次の申し込みでは返金が無いそうですが、14日以内でしたらサポートに連絡することで解決できするようです。

描画ツール:複数のデバイスで同期されることは上記しましたが、変更すれば上書きされます。チャートを更新すると前のデータは失われます。描画やインジケータなどは一つのデバイスで管理するのがべターのようです。また、チャートメニューから自動保存を「OFF」にしておくといいでしょう。

上記したとおり、TradingViewにはSNS機能があります。ここでユーザー同士の交流が行えるので、チャットで質問を投げることもできるのです。

TradingViewを使用できるFX会社

国内のFX会社でTradingViewを使用できるのは、2022年6月現在、

  • OANDA
  • みんなのFXLight FX(トレイダーズ証券)
  • FXCM
  • Forex.com
  • TradeStation(マネックス証券)
  • Saxobank
  • FXTF GX(ゴーデンウェイ・ジャパン)

7社です。トレイダーズ証券では、TradingViewの有料ツールが使用できることもあり、話題を呼びました。また、メタトレーダも使うことができるFX会社で使い比べてみるのもアリですね。

何でも簡単にできる:まとめ

上記しましたが、オンラインで展開される取引が安心できるかは疑問に残るところです。簡単にアカウントを作成できすぐに使うことができるのは非常に手軽に思うでしょう。口座資金はFX会社の管理となりますが、アカウント管理などに言及はされていないようです。信頼するもしないも個人によります。その点を除くと、非常に万点に近いチャートではないでしょうか。特に初心者のうちはさまざまなインジケータなど分析機能を使ってチャートの動きを検証すること、また勉強することをおすすめしています。オンラインサロンはとても有意義であり、ご自身に合ったトレード方法を見つけやすい環境といえるでしょう。

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