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FX超短時間手法!スキャルピングトレードのメリットとデメリット

トレードスタイルは人それぞれですが、言葉として<スキャルピングトレード、デイトレード、スィングトレード>に分けられます。トレードにかける時間、またはエントリーから決済までの「時間の長さ」での呼び方と言えます。
その中で最も取引時間が短いのが『スキャルピング』で、ほんの数秒で決着をつけることも可能なトレード方法です。
短時間でトレードを完結できるので、サラリーマンや主婦など、忙しくてまとまった時間を確保しにくい方々から人気を集めているようですね。
今回は、そんな<スキャルピング>のメリットとデメリット、さらに勝つコツなどについて、徹底解説していきます。

そもそもスキャルピングとは?

スキャルピングは、エントリーから決済までを数分から数十分、時には数秒で完結させるトレード手法のことです。
語源があり、古代から欧米などで行われてきた、“戦果の証”として「頭(スカル)の皮を薄く剝ぐ」行為から来ており、文字通り、ごく薄い頭皮を繰り返し繰り返し獲得し積み重ねることをスキャルピングと呼ぶようになりました。
トレードにおけるスキャルピングもまた、短い時間で小さい利益を繰り返し積み重ねる、コツコツ稼いでいく手法です。
「コツコツ」=「地味」と想像しがちですが、ボラティリティが高い場面でのトレード、またロット数を上げてトレードできるFXならではの工夫をすることで、極短時間で大きなリターンを狙うこともできるため、スキャルピング手法で稼いでいるトレーダーもたくさんいます。
逆に、このスキャルピングも他に違わずリスクを伴うので、下手をすると大損失になってしまう可能性もあります。
こういったFXにおけるハイリスク&ハイリターンに加えて、極短時間での「スキャルピング=危険」というイメージは、実はルールをきちんと守ってトレードすれば、想像しているより遥かに危険性は少ないのではないでしょうか。
しかし、ルールが守れずに、予想とは逆方向に相場が動いたときに「損切り」ができないと大損失につながるため、始める前にあらかじめ厳格な「損切り価格ルール」を決めて、機械的な決済を行うことなどで損失は極小で抑えられ、危険は回避できます。
スキャルピングだけに限りませんが、安全にトレードするためには、しっかり「損切りもする」ことが重要! ということです。

次は、もう少しスキャルピングに絞ったお話をしていきますね。
具体的には、「スキャルピングで利益を上げるためにおすすめの手法」について解説していこうと思います。

スキャルピングトレードで「勝つ」手法

初めにお伝えしておくと、ここで紹介する手法をそのまま使えば必ず勝てるということではありません。ご自分で精査していただき、腕を磨くことが大事になります。

スキャルピングで成功する方法は多くありますが、例えば常勝できる優れた手法を取り入れて同じように実践しても、比べると結果に差がありますね。
良い結果を出しているトレーダーと、そうではないトレーダーとでは、一体何が違うのでしょうか。
両者の大きな違いは、「自分に合ったやり方」でトレードできているか否かです。常に勝ち続けているトレーダーは、ほとんど例外なくそれを見つけ確立し、継続しているのです。
あなたがまだ自分に合ったやり方を見つけていないのであれば、まずは誰かの手法をマネしながら、フィットするものを見つけて自分流にアレンジするのがおすすめです。
まずは、ここで紹介するそれぞれの手法をデモトレードで試してみて、アレンジしながら自分流の手法の確立を目指してみてください。
それでは前置きが長くなってしまいましたが、スキャルピングトレードのおすすめの手法を2つ紹介します。

手法①:移動平均線を使うトレード法

まずは、移動平均線を使ったスキャルピング手法を紹介します。
移動平均線とは、「一定期間の<終値>の平均値」から計算されたラインのことで、例えば期間を「20」に設定すると、現在のローソク足から見た過去20本分のローソク足の終値の平均を表示してくれます。
トレードではメジャーなインジケーターですが、その中でもスキャルピングに向いているといわれる「EMA移動平均線(指数平滑移動平均線)」を使った手法です。トレードルールの例として、以下のものがあげられます。


・1分足を使用する
・トレンドに沿って「順張り」でエントリーする
・10~20pipsの間で小さな値幅を繰り返し取る
・取引時間は17:00~25:00
・通貨ペアはユーロドル
・EMA(期間は5EMA、8EMA、13EMA)を使用
・3本のEMAの順が、上から5EMA→8EMA→13EMAになったら買いエントリー
・3本のEMAの順が、上から13EMA→8EMA→5EMAになったら売りエントリー


非常にベーシックで分かりやすいルールですが、押さえておきたいいくつかポイントがあります。
まずは<時間>です。
17:00~25:00はトレンド相場になりやすいロンドン・ニューヨークタイムなので、トレンドフォローに適している時間帯といえます。この時間帯だと、サラリーマンや主婦の方でも比較的トレードしやすいのではないでしょうか。
そして、<通貨ペア>。
中でもユーロドルは注目されるため、トレンドが発生しやすい上に、一度トレンドが発生するとその後も継続しやすく、トレンドフォローで利益を上げやすい特徴があります。
最後に<移動平均線の期間設定>です。
5EMA、8EMA、13EMAは海外でも広く普及している、スキャルピングトレードの王道的な数値です。この3本の移動平均線が上記の順で並んだらエントリーを開始します。相場でよく耳にする“パーフェクトオーダー”は、この「移動平均線が並ぶ順番」のことです。

まずはこの手法をデモトレードで試してみて、自分好みの値幅や損切りの位置などを見極めながら、さらにトレンドの発生を見るのに役立つ“一目均衡表”や“ボリンジャーバンド”、また“MACD”などを組み合わせてみるなど工夫してみてはいかがでしょうか。

手法②:ボリンジャーバンドを使うトレード法

もう一つ、ボリンジャーバンドを使った手法を紹介します。
ボリンジャーバンドは、バンド系の中で最も有名なテクニカルです。パラメータを変える必要もなく、全てのトレードに対応しているので表示しているトレーダーも多いのではないでしょうか。
内容は、移動平均線に統計学を加えて考案された、標準偏差(σ=シグマ)と正規分布の考えに基づいたインジケーターで、トレンドとボラティリティを知ることができます。

ちなみにFXにおける標準偏差とは、ある期間の価格が平均値からどれくらいバラついているのか、分散しているのかを求めたものです。この標準偏差のことを、一般的に「σ(シグマ)」と呼びます。
また、正規分布とは、統計の基本となる最も重要な確率分布のことですが、長くなるのでここでの詳しい説明は省略します。

ボリンジャーバンドは、センターライン(移動平均線)を挟んで上下に3本ずつ値動きを表す線を加えたもので、相場が+3σに近いほど「買われすぎ」、-3σに近いほど「売られすぎ」という判断ができるインジケーターです。
スキャルピングでは、「順張り」と「逆張り」の両方でエントリーが可能です。
ボリンジャーバンドを使ったスキャルピング手法のトレードルールの一例は、以下の通りです。


・1分足を使用
・エクスパンション(バンドウォーク)が発生したら「順張り」でエントリー
・±2σの反発を狙って「逆張り」でエントリー
・10~20pipsの間で小さな値幅を繰り返し取る
・取引時間は17:00~25:00
・通貨ペアはユーロドル


まず時間足や通貨ペアなどの条件は、一つ前に紹介した移動平均線の手法と同じ内容です。
先ほどと違うのは、こちらでは順張りでも逆張りでもエントリーできる点です。
「逆張り」は、あえてトレンドの方向とは逆向きにエントリーする方法ですが、損切の見極めなどが難しくなるため、初心者の方には「順張り」をおすすめします。
ボリンジャーバンドで逆張りを行う理由は、バンドの±2σ内に価格の推移が収まる可能性が95.5%と非常に高いからです。仮に価格が±2σを突破しても、それはいわゆる売られ過ぎや買われ過ぎの状態なので、バンド内に再び収束していきます。そのことから、逆張りで使用することも有効になるのです。

「順張り」ではセンターラインの向きに注意しましょう。そして、センターラインで反発したところからエントリーして±2σ付近で決済します。
「逆張り」では±2σからエントリーしてセンターライン付近で決済します。
1つ目の移動平均線の手法と同じく、こちらもかなりベーシックで分かりやすい手法なのでトライしてみてくださいね。「逆張り」は中級者・上級者になってからトライしましょう。
また、他のインジケーター(MACD、RSI、etc)と組み合わせることで、より有効なエントリーも目指せます。
代表的なスキャルピングトレードをご紹介しましたが、使いながら最終的に自分に合ったやり方を確立することが大事です。

スキャルピングトレードで「勝つ」コツ

それでは続いて、スキャルピングで勝つためのコツを7個紹介します。
スキャルピングで利益を上げるためには、どれも知っておいていただきたい必須知識なので、ぜひ全てご覧くださいね。

コツ①:トレンドが発生しやすい時間帯を使おう

先ほど、移動平均線を使う手法を紹介した際にも触れましたが、スキャルピングにおいてもトレンドが発生しやすい時間帯でトレードするのがおすすめです。
というのも、トレンドが発生するときれいなチャートパターンが形成されるので、エントリーポイントなどを見つけやすいばかりでなく、大きな利益につながるチャンスなのです。
また、サポートラインやレジスタンスラインを引いて、ラインブレイクを確認するなど、トレードの根拠を確認することもでき、トレード精度が飛躍的に高まります。

一方、レンジ相場では、ある一定の範囲内で価格が行ったり来たりするので、別の言い方をすれば “方向感のない相場” になります。
そのようなレンジ相場であっても、スキャルピングは小さい利益を重ねることができますが、やはりトレンド相場に比べると価格が動くポイントが見つけにくくなります。

これらを踏まえ、スキャルピングではトレンドが発生しやすい時間帯を狙ってトレードすることがおすすめです。
上記に触れましたが、トレンドが発生しやすい時間帯は、17:00~25:00のロンドン・ニューヨークタイム、中でも特に、ニューヨーク市場が開く21時からロンドン市場が閉まる24時までの3時間が狙い目です。

コツ②:取引量が多い通貨ペアを選ぼう

時間帯と同じくらい大切なのが、通貨ペアです。
数ある通貨の中でも、取引量が多い通貨ペアを選ぶのがポイントですが、これにははっきりとした理由があります。
取引量が多い通貨はその国の経済規模が大きいのため、価格が急激に上昇したり下落したりすることが少なく、安定しているのです。
逆に、価格が不安定な通貨ペアでトレードすると、急激な価格の変動が起きた場合すぐに損切りに引っかかってしまうこともあり、そういったケースを未然に防ぐためにも、取引量が多く価格が安定している通貨ペアを選ぶことが大切になります。
ちなみに、「取引量が多い通貨=経済が発展している国の通貨」と思っていただいて大丈夫です。該当している通貨の一例は以下の通りです。


・米ドル
・ユーロ
・日本円
・オーストラリアドル
・ニュージーランドドル
・中国人民元


また、スキャルピングにある程度慣れた中級者・上級者の方は、英ポンドなどボラティリティの高い通貨でトレードすると、さらに効率的に利益を積み上げることができるでしょう。
ただし、それはあくまでも慣れてきたらの話なので、初心者のうちはまず、取引量が多い安全な通貨ペアでトレードしてください。

コツ③:損小利大を意識しよう

トレードにおいては「コツコツドカン」という言葉がよく出てきます。
もしかしたらあなたも聞いたことがあるかもしれませんが、コツコツドカンとはその名の通り、利益をコツコツ積み上げても、一回の損失をドカンと大きく出してしまい、資金を失ってしまうことを意味します。いわゆる、「損大利小」ですね。
スキャルピングはトレード回数が多いため、他のトレードスタイルに比べると損大利小になる確率が高いので、その逆の「損小利大」になるように常に意識しておきましょう。
そして、損小利大を実現するためには、コツコツドカンの“ドカン”を回避する、つまり損失を限定することが何よりも重要です。
プロでも勝率100%で勝ち続けるのは不可能と言われます。裁量判断では損失をしっかり受け入れ、マイナスを最小限に抑えるようにしましょう。
そのためにはやはり、エントリーする前に「損切りライン」をしっかり決めておいて、そこに引っかかってしまったら素直に早く損切りすることです。
スキャルピングトレードでは「損失は最小限に、利益は最大に」という損小利大をぜひ意識してみてください。

コツ④:ボラティリティは大チャンス!

スキャルピングでは、トレンド相場でのトレードがおすすめですが、その中でも値動きの幅、すなわち「ボラティリティ」がある相場が狙い目です。
ボラティリティが出て値幅が大きくなる相場は、それだけ獲得pipsも増えるので、効率よく利益を出せます。
例えば、通常は5pipsを狙うスキャルピングをやっていても、ボラティリティが高ければ同じような値動きで、8pipsや10pipsなど大きな利益を獲得できるのです。これは、ポジションの保有時間を増やすということではありません。
仮に5分間保有するトレードでも、ボラティリティが高ければ値幅も大きいので、同じ5分間の保有でも獲得pipsがさらに増えるということです。
まさにボーナス相場といえるわけですが、もちろん獲得pipsが増えれば反対に、負けた時の損失も大きくなるので最大限の注意は必要です。
このようなボラティリティが大きくなる相場でのトレードは、裁量判断がきちんとできる中級者・上級者になってから行うことをおすすめします。

コツ⑤:自分に合った方法で資金管理しよう

スキャルピングに限ったことではありませんが、FXで稼ぐには資金管理が非常に重要です。
資金管理と一口に言っても、大きく分けて「攻め」と「守り」の2種類があるので、それぞれの意味を知り、自分に合った方法を選ぶようにしましょう。
まずは“攻めの資金管理”ですが、これはトレードごとにロット数を変更する方法です。
例えば相場分析の結果、トレード根拠が厚く、かなり期待値が高いポイントではロット数を上げ、逆に期待値が低いポイントではロット数を下げてトレードします。
このように、リアルタイムの状況によってロット数を調整することで、勝ちやすい相場でがっつり稼ぎ、そうでない相場ではリスクヘッジを積極的に行うというやり方が、攻めの資金管理です。
それに対して“守りの資金管理”とは、損失を防ぐことに、より重きを置く方法です。どんなことがあっても資金の5%以上の含み損を抱えたら必ず損切りをする、どんなチャンス相場だとしても最大で2ロットまででトレードする、などの徹底した損益ルールに従う方法になります。
資金管理は、「攻め」「守り」のどちらが正解ということはありません。大切なのは、自分に適している方法で資金管理を行うことです。
まずは両方の管理を試して、より資金とメンタルが安定する方法を採用しましょう。

コツ⑥:冷静さを失わない工夫をしよう

トレードをしていると、損切りをした後に、持っていたポジションの方向に相場が動いて後悔するなんてことも、よくありがちなことです。誰もが悔しがるシチュエーションですが、こういった失敗はトレードしていれば必ずと言っていいほど経験します。

損切直後では特に、絶対やってはいけないのが、「冷静さを失う」ことです。
自分では冷静なつもりでも、普段よりも判断力が断然低下していると考えて間違いありません。
カッとなってすぐにエントリーしたり、負けた分も一気に取り返そうとロット数を上げてエントリーすることは、実は誰でもやってしまいがちなことですが、往復ビンタを食らったりして損失が増し、結果大損につながるといった例も珍しくなく、非常に危険な行為です。
そんな危険を防ぐために是非おすすめしたいのが、「一度負けたら次のトレンドまでエントリーしない!」というルールを作り、厳守することです。
この方法でのメリットは、いったん時間を置くことでメンタルを回復、冷静さを取り戻すことができるのです。
また、スキャルピングは1分足や5分足でのトレードなので、一つのトレンドが終わっても、比較的早く次のトレンドが発生します。
負けても焦ることなく、同じトレンドで取り返そうとせずに、気持ちを切り替えて次のトレンドを狙えば、ずるずると負けがかさむことを避けることができるでしょう。

コツ⑦:主要な経済指標や経済ニュースをチェックしよう

トレードを行う上で、テクニカルツールを使ったチャート分析が重視されがちですが、FXの相場はファンダメンタルズも含めた両方の要因で動くので、主要な経済指標や経済ニュース、また要人発言がある時間などは常にチェックしておくことをおすすめします。
ファンダメンタルズ要因で一気にチャートが動くことも珍しくないので、より確実に勝ちを重ねていくなら、注目したいところです。
なお、ファンダメンタルズの中で特に重要な要素が経済指標ですが、実はこれらは、発表されるタイミングがほぼ決まっています。
例えば、特に注目される経済指標の一つとして有名なアメリカの雇用統計は、決まって毎月第1金曜日、22時30分頃(日本時間)に発表されます。夏時間では21時30分頃となりますが、あらかじめ予定が決まっているからこそ、こういったタイミングは必ずチェックするようにしておきたいですね。

スキャルピングトレードのメリット

それでは次に、スキャルピングのメリットを4つ紹介していきます。

メリット①:時間と資金を効率的に使える

まず効率的に時間と資金を使えるのは、スキャルピングトレードの大きなメリットと言えます。
デイトレードでは、数時間単位でチャートを監視しながら、ベストなタイミングを見計らいエントリーや決済をするので、かなりの時間を費やすことが前提となります。
その点、スキャルピングは数分~数十分で取引が完結するので、時間を絞って効率的にトレードすることが可能なのです。
例えば、夜寝る前の1時間だけチャートを見てトレードする、仕事の休憩時間の30分だけ集中してトレードするなど、短時間でエントリーから決済までできてしまいます。
また資金については、仮に予想が外れて相場が逆行してしまっても、その場ですぐに損切りしてマイナスを最小限に抑えられるので、資金効率も良いと言えます。
スキマ時間にエントリーして、数時間後にチャートを確認したら大きな含み損を抱えていた・・・なんてことにもならないので、ストレスなく安心して過ごせますね。

メリット②:為替変動リスクを受けにくい

FXは24時間相場が動いていることから、自然災害やテロなど、突発的に発生する大きなニュースの影響を受けることがあります。
そのため、為替変動リスクが常に隣り合わせで、それこそ日本人が寝ている深夜の時間帯に重大なニュースが流れて、相場が急激に動くことも、過去に実際に起こっています。
ただ、スキャルピングではトレード時間が非常に短いので、そういった為替変動リスクを受けにくいという優れたメリットがあります。もちろん、寝ている間にフラッシュクラッシュに巻き込まれて大きな損失を出してしまう、なんてこともないですね。
逆に、日をまたいでポジションを持ち越すようなトレードスタイルだと、為替変動の影響で最悪の場合、自分の知らないタイミングで強制ロスカットに引っかかることもあります。
ちなみに強制ロスカットとは、一定の基準以上の損失を出したときに、証券会社のシステムによって強制的に決済されてしまうことです。
有無を言わさず資金のほとんどを失ってしまう、トレーダーにとっては最悪のパターンですが、短い時間軸でのトレードと適切な損切りが行われているスキャルピングでは、強制ロスカットに引っかかるようなケースはほとんどありません。

メリット③:ストレスが少ない

スキャルピングはポジションを持ち越さないので、前述したように予期せぬロスカットに引っかかることがないという利点がありますが、実はその日のうちにトレードを完結させると、もう一つメリットがあるんです。
それは「精神衛生的にストレスがなく過ごせる」ということです。
相場は深夜に大きく動くこともあるので、ポジションを持ったまま睡眠をとろうとしても、相場のことが気になってなかなか眠りにつけない、そんな人が多いようです。
そもそも生活を豊かにするためにFXでお金を稼ごうとする方がほとんどだと思いますが、そのお金稼ぎのために睡眠の質が落ちたり、ストレスを増やすことになっては肝心のトレードが上手くいかなくなったりして、本末転倒になってしまいます。
しかしスキャルピングでは、そういったストレス増加のリスクも少ないので、精神衛生的にも良いと言えるトレードスタイルになります。
そういった意味でも、私生活への影響を極力少なくしたい方にとっては、スキャルピングトレードがピッタリだと言えるでしょう。

メリット④:トレード経験を早く積むことができる

スキャルピングはエントリーから決済までの時間が非常に短いので、一日当たりのトレード回数が多いです。
そのため、他のどのトレードスタイルよりも早く、FXの実戦経験を積めるのもメリットと言えます。
ネットや本でFXの知識を吸収するのも確かに大事ですが、デモトレードや少額でのリアルトレードで実際にトレードすることほど、上達への近道はありません。
スキャルピングでトレードを続ければ、エントリーの方法、決済の方法、ついでに指値注文のやり方など、あっという間に身につくのはもちろん、相場を見る目も早く養われるはずです。
仮にスキャルピングを練習でやってみて、あまりしっくりこなかった場合、デイトレやスィングトレードに変えることを考えても、FXの経験を早く積みたいのであれば、やはり最初はスキャルピングから始めることをおすすめします。

スキャルピングトレードのデメリット

さて、スキャルピングには大きなメリットがある一方、デメリットもあります。
あらかじめデメリットも知っておくことで、スキャルピングにありがちな失敗を回避できるので、ぜひ参考にしてください。
こちらも大きく分けて4つあるので、順番に解説していきますね。

デメリット①:ポジポジ病になりやすい

ポジポジ病とは、「ポジションを持っていないと落ち着かない」というトレーダー心理を表した言葉です。
時間を作ってチャートを確認してもチャンスがない、そんなとき「トレードチャンスがないから今回は見送ろう」と割り切れればいいのですが、「せっかく時間作ったし、チャートも開いたんだから、エントリーしてなんとか利益を上げたい」と、つい思ってしまうものなんですね。
特に、スキャルピングは短時間で取引を完結できるのでトレードしやすいこともあり、あまり根拠もないところでトレードしてしまう。それが続いて「ポジポジ病」になりやすいわけです。
こうしたポジポジ病のトレーダーは意味なくポジションを持つことが多いので、当然負けの回数が多くなります。
ポジポジ病を防ぐには、とにかく“根拠がないトレードはしない”ことを徹底するしかありません。
スキャルピングを選ぶ以上は、すぐに利益を上げたい気持ちも多々あると思いますが、コツコツ着実に利益を積み上げていくのが本来のスキャルピングの基本的な稼ぎ方なので、まずはトータルで勝つことを念頭に置き、根拠のあるトレードをしましょう。

デメリット②:1回のトレードでは大きく稼げない

これはスキャルピングの特性上、仕方のないことですが、一回のトレードで大きな利益が出にくいのもデメリットです。
もちろん、大きなチャンス場面でロット数を上げれば、一撃で数十万円クラスの利益も狙えますが、逆にその分負けた時の損失額も大きくなります。
スキャルピングに慣れてきて、コンスタントに勝てるようになればロット数を上げられるので、このデメリットは解消できますが、やり方としてはあくまでも中級者・上級者向けです。
やはり基本は、コツコツ稼ぐトレードスタイルだということを忘れないようにしましょう。

デメリット③:集中力が求められる

短時間でトレードを完結させるスキャルピングは、その短い時間で最大の結果を目指すために、素早い判断と大変な集中力が求められます。
そのため、短い時間でも集中して何かをやることが苦手な方だと、スキャルピングでは苦戦してしまうかもしれません。
また、一日でトレードする回数が増えれば増えるほど集中する回数も増えるので、終わった後はどっと疲れを感じることになります。
それも、「一日〇回までだったら苦に感じることなくトレードできる」という自分の目安を見つけられれば、このデメリットは解消されます。
これはライフスタイルによっても個人差があるので、ぜひ実際にトレードしてみて自分の許容範囲を見つけてみてください。

デメリット④:自分ではどうにもできない約定力

約定力とは、その名の通り約定する力のこと。
その時表示されている価格で注文を実行できれば、約定力が強いということになります。
この約定力はトレーダー自身のスキルではなく、各証券会社や通貨ペアによって左右されてしまう部分です。
まず証券会社の事情になりますが、抱えるシステムのスペックによって約定力が強かったり弱かったりするのです。
通貨ペアによっても、マイナー通貨で流動性が低いと、表示されている価格での約定ができなかったりすることもあります。いわゆる<スリッページ>が発生する可能性が高くなるのです。
スリッページとは、注文した価格と実際に約定した価格の開きが大きくなってしまうことです。
その場合、数pipsから20pipsあたりの値幅を狙うスキャルピングでは、スリッページが発生するとトレード結果にかなりの影響を被ります。
そういったことから、スキャルピングをする際には、始めから約定力に定評がある証券会社を選ぶことをおすすめします。マイナー通貨でトレードする際には特に注意するようにしましょう。

スキャルピングの注意点

それでは続いて、スキャルピングの注意点を解説していきます。
デメリットと同様に、この注意点も事前に知っておくことで失敗を防げるので、必ずチェックしてくださいね。
これも全部で4つあるので、一つずつ見ていきましょう。

注意点①:スキャルピングを禁止している証券会社がある

実は、証券会社によってはスキャルピングを禁止している会社があります。
なぜ禁止するのかというと、「サーバーに負荷がかかるから」です。
証券会社はサーバーを使って顧客のトレード情報などを管理していますが、一度に大量のアクセスがあると、サーバーがダウンしてしまう可能性があります。サーバーダウンは最近ニュースにもなっていますね。
スキャルピングはトレード回数が多く、その分サーバーにアクセスする回数も多くなるので、サーバーダウンの危険性を高めるトレードスタイルと言えるのです。
もしサーバーがダウンすれば、その間はポジションの決済もできなくなるので他の顧客も大迷惑をこうむり、会社も信用を失うことになるでしょう。
それこそ、サーバーダウン中に急落や急騰が起きて、大金を失う顧客がいれば社会的に大問題です。
もし、そんなニュースが流れれば、証券会社は信用を完全に失い、顧客が一気に離れていくのは間違いありません。
こうした理由から、スキャルピングを禁止している証券会社もあるのです。
また、「分スキャルピング」という、エントリーから決済まで数分をかけるトレードはOKであっても、「秒スキャル」と呼ばれる1分以内のトレードを繰り返す行為で大きな利益を上げていると、口座を凍結される可能性があります。
証券会社を選ぶ際は、以上を踏まえても、“スキャルピングにもしっかり対応している証券会社”がおすすめの証券会社といえるでしょう。

注意点②:期待値が低いトレードを繰り返さない

スキャルピングはトレード回数が多いので、期待値が低い場面ばかりでトレードしていると、あっという間に資金が減ってしまうことも珍しくありません。
期待値が低いと1回あたりの利益も少なくなり、また次のトレードで多少根拠が薄かったり、期待値が低くてもトレードしたくなりますが、そこはグッとこらえましょう。
一番良くないのは、期待値が低いトレードを繰り返しているという事実にトレーダー本人が気づかないことです。
確かにスキャルピングトレードを繰り返していれば経験を積めますし、トレードをしている満足感も得られるのですが、こうした事実に気づかないままでは資金だけが減っていくという可能性も高くなる一方です。
まずはデモトレードや少額でのトレードでスキャルピングの勝ちパターンを知り、一回一回のトレード精度を高めることです。

注意点③:スプレッドが蓄積する

スキャルピングは短期売買を繰り返すので、他のトレードスタイルよりもエントリー回数が圧倒的に多いです。
そしてエントリー回数が増えれば、スプレッド(証券会社へ支払う取引手数料)も積み重なるので、それだけトレードコストがかさむことになります。
一回一回のスプレッドは大したことがないかもしれませんが、長期的な利益を考えると非常に大きな影響があるのです。
例えば、ドル円のスプレッドが0.3銭の証券会社と、0.5銭の証券会社でトレードした場合を比較してみましょう。
取引量は1万通貨、1日5回スキャルピングし、1ヶ月の取引回数が100回だとすると、かかるスプレッドはそれぞれ以下の通りになります。
0.3銭:1万通貨×0.003円(0.3銭)×100回(1ヶ月)=3,000円
0.5銭:1万通貨×0.005円(0.5銭)×100回(1ヶ月)=5,000円
つまり1ヶ月で支払う手数料に、2,000円の差が生まれます。
取引量が1万通貨ではなく10万通貨であれば、負担する手数料の差は2万円になりますよね。さらに1ヶ月ではなく1年単位で考えると、支払う金額の差はさらに大きくなるのは言うまでもありません。
つまり何が言いたいのかというと、できるだけスプレッドが低い証券会社を選ぶようにしましょう、ということです。
スキャルピングをやる以上は、どうしてもスプレッドが蓄積してしまうもの。
こればかりは仕方がないことなので、より多くの利益を確保するためにも証券会社選びは慎重に行いましょう。

注意点④:ネット環境を安定させる

トレードする上では、安定したネット環境が絶対的に必要です。
もし、トレード中にたとえ数分でも回線の不具合が発生したら、スキャルピングでは結果に大きな影響を被ることも十分に考えられます。
短期集中型のトレードスタイルだからこそ、トレードする間は回線を安定させ、相場の動きにしっかり対応していくことが求められるのです。
もし通信環境に不安があるなら、有線の回線をメインで使い、さらに保険でWi-Fiも使用できるようにすれば、不測の事態にも柔軟に対応できます。
どこまでネット環境を整えられるか、人によってまちまちだと思いますが、スキャルピングではできるだけ回線を安定させることをおすすめします。

スキャルピングに向いている人

さて、ここまでスキャルピングのメリットやデメリットについて解説してきましたが、自分はスキャルピングに向いているだろうか? と思う人もいるかもしれません。
ここではスキャルピングに向いている人の特徴を紹介していきます。

まずは、「判断力があり、我慢強い人」です。
特に1分足でスキャルピングをするのであれば、相場状況はかなり早いテンポで変わっていくので、判断力は必須になります。
チャートを見て、売るべきなのか買うべきなのか、あるいはトレードしないのがベストな選択なのかを瞬時に見極めることができれば、スキャルピングで着実に利益を積み上げていけるはずです。
また、一撃で大きな利益を上げるトレードスタイルではなく、コツコツ稼いでいくという性質上、我慢強さもスキャルピングでは求められます。

次に、「チャートを毎日チェックできる人」もスキャルピングに向いています。
他のトレードスタイルよりも頻繁にトレードチャンスが訪れるので、毎日続けてチャートを見られれば、それだけ利益を狙える回数も多くなりますからね。
また、毎日チャートを見てトレードを数多くこなせば、それだけ経験値を積むこともできます。

それにともなって、「トレードに時間を費やせる人」があげられます。
忙しいサラリーマンや主婦の方だと、どうしてもトレードに費やせる時間が限られてしまうかもしれませんが、特にスキャルピングを始めたばかりの頃は、1日に2~3時間を確保するのが理想的です。
最初にスキャルピングのスピード感を掴んだり、様々なチャートパターンを覚えられれば、それだけ勝てるようになるのも早くなります。

そして、「感情に左右されず機械的にトレードできる人」も向いていますね。
冒頭の『スキャルピングトレードとは?』でも触れましたが、スキャルピングはあらかじめ決めたルール通りに損切りできるかが重要です。
というのも人は元々、利益を得るより損失を回避することを重視する傾向があるため、本能的に損切りを非常に嫌うのです。
しかし、損切りが上手くできないと勝ち続けることがほぼ不可能なのが相場の世界ですよね。
こういった事実をしっかり受け止め、良い意味で機械のようにトレードできる人であれば、スキャルピングにおいても安定的に利益を上げる素質があると言えます。

最後に、「気持ちの切り替えが早い人」です。
トレード回数が多いスキャルピングは、勝つ回数も多いですが、負ける回数も多いです。一回の損切りを引きずってしまうと、すぐ次のトレードチャンスが来たときにその影響が出てしまいます。
それに加えて、悔しい気持ちを引きずれば、損切り分をすぐに取り返そうとして無謀なトレードをやってしまいかねません。
そのためにも、気持ちの切り替えが早くできる人は、スキャルピングに向いていると言えます。

スキャルピングに向いていない人

では逆に、スキャルピングに向いていないのはどんな人でしょうか。
「向いている人」で挙げた要素と真逆の人は、スキャルピングに向いていないと言えます。
つまり「判断力に自信がなく、我慢強くない人」、「毎日チャートをチェックするのが難しい人」、「トレードに費やす時間が少ない人」、「感情に左右され機械的にトレードできない人」、「気持ちの切り替えが遅い人」ですね。
その中で、トレードに費やす時間が少ない場合に関しては、そこまで問題ではありません。
というのも、ゆっくり時間をかけてスキャルピングトレードのノウハウを身につけて、一日一回だけチャートを確認してトレードする、といったやり方もあるからです。
あくまでもスキャルピングで効率的に稼ぐなら、それなりに時間を費やしたほうがいいですが、できるだけ時間をかけずに少しずつ稼ぐスキャルピングを実践する方法もあります。
トレードにかける時間については、「これが正解」というものはないので、ぜひ自分の性格や特徴と照らし合わせて、スキャルピングに向いているかを判断してみてください。

まとめ

今回はスキャルピングトレードに焦点をあて、徹底解説をしてみました。
エントリーから利確、決済を短期取引で行うトレードですが、ポイントをおさえてトレードしていくことで、素早く利益を積み重ねることができるトレード法です。うまく取り入れてみてはいかがでしょうか。

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