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FX【手法】とか【聖杯】って?初心者から上級者まで稼げる!シンプル手法

トレードを始めて「面白い」と感じてくると、なぜ勝てたのか? なぜ負けたのか? を考察していくことにより、自分にはどの手法が合っているかを考え始めます。手法とは「物事のやり方や技術」のことですから、FXにおける意味としては幅広い内容になります。英語では「skill(スキル)」の意味に近いです。トレード方法と言うと、「目的に達するまでの手段」method(メソッド)のような意味になるでしょう。明確な使い分けはあまりなく、混同されているようです。FXのさまざまなスキルを含めたメソッドを紹介していきます。

「手法」の考え方

自分のトレードスタイルを決めたら、取引を開始します。「エントリー」だけでなく「損切(S/L)」「利確」までのストーリーを構築して、はじめて「手法」と呼べるとここでは考えます。細かく「エントリー手法」だけでも手法なのですが、一連で完結するまでを考察していくことを身に付けましょう。また、チャートを時間ごとに見比べますが、注目したチャートにあてはまるトレード手法で取引できるように、手法の引き出しはなるべく多く作ることをおすすめします。また、ひとつの手法を極めるだけでも利益を伸ばすことができるので、とても大事なことです。

トレードスタイルを決めよう:前置き

まずは、これまでの自分の生活スタイルの中に「FXトレード」を組み込まなければなりません。裁量でデイトレードする場合でも、毎日の就寝時間が決まっていれば、自ずとトレードできる時間が決まります。それに合わせて基本のトレードスタイルを整えるのです。

  • 裁量トレード・自動売買(EA)
  • スキャルピングトレード・デイトレード・スウィングトレード・ポジショントレード
  • トレンド相場を狙う・レンジ相場を狙う/順張り・逆張り
  • チャートを監視する・指値予約(OCO)注文を利用する

それぞれを選択して、自分の生活にうまく取り込むようにしましょう。サラリーマンなど、チャートを見る時間が極端に少ない場合は「自動売買」を選ぶのもいいですし、また「裁量」「デイ」「トレンド・スウィング」「順張り」「指値予約注文」で日足・週足1本で完結させるトレードも、ストレスなく生活に取り入れられる方法です。

もし「裁量」「チャート監視」で利益をうまく伸ばせていない場合、「指値予約注文」に切り替えて自分の手法を確認して見直す、などにも役立ちます。

また、FXはほぼ24時間の取引が可能です。代表的なオセアニア時間・日本時間・欧州時間・米時間があり、各国の市場で開閉時間が決まっています。例えば日本時間なら朝9時から夜7時まで。欧米には夏時間と冬時間があり、1時間の差が生じます。日本時間と欧米時間では値動きが異なることがよくあるため、自分のトレードする時間がどれにあたるのか、またその動きの特徴などを把握しておくといいでしょう。

また日本時間でトレードにあたるなら、欧米時間のメタトレーダーやトレーディングビューのチャートではなく、時間足が日本時間で固定されているチャートを候補にしてもいいでしょう。日本企業のチャートにも優れているものがあります。

スタイルに沿ったトレード手法

時間軸を決める裁量トレードの場合

例えば「仕事から帰ってきてチャートに向かうのは1時間だけ」であるなら、1時間足1本を利益にすることを考慮しましょう。2時間・3時間ならば1時間足が2~3本になります。日足・4時間足などでマルチタイムフレーム分析をして、目線を固定できたらトレードします。進んでるローソク足の途中からではなく、なるべく時間の区切りを見てエントリーを考慮しましょう。このように自分に合った時間軸で取引することで、ストレスを抱えることなくFXを続けることができます。

取引時間の長さを決める:

スキャルピングトレード:数秒から数分という極短時間で完結させるトレードスタイルで、いつでもどこでも隙間時間でトレードできるのが魅力です。ポジションを長く持つ時間がなかったり、苦痛であるならおすすめの手法です。OCO注文を利用して「決済」指値を入れることで、早い動きに惑わされずに冷静に取引できるでしょう。損切がうまくできないなら、これも設定してしまいましょう。

「鉄板」といわれる手法はありませんが、順張りでエントリーします。必要なのは「値動き」をしっかり見て損切などはトレードルールを作り、しっかり厳守することが大切です。基本的にはダウ理論を重要視、水平線やトレンドラインを使うライントレードと組み合わせます。インジケーターを使うものではボリンジャーバンド移動平均線MACDを組み合わせる、また平均足パラボリックを使う手法もあります。

ポジションを持つ時間が短く「損益」が小さくなるため、エントリー数を多くするか、ロット数を大きくして利益を出すトレーダーが多いようですが、ロット数を上げると資金を圧迫することになります。リスクリワードを管理したり、瞬時の判断が必要であることも、初心者には難しいトレードといえるでしょう。ポジポジ病になりやすいと言われています。

  • デイトレード:数時間から一日をとおしたトレードスタイル。もっとも一般的です。
  • スウィングトレード:数日から数週間、ポジションを持ち続けます。
  • ポジショントレード:数カ月から数年通したスタイルです。

スウィングトレードとポジショントレードはエントリーをしてから、とことん利益を伸ばすことができるトレード方法です。手法もそれぞれで、幅広いインジケーター・オシレーターが使用されています。その中から、勝率がいい手法を見つけるのは至難の業ですが、ライントレードは多くのトレーダーが採用していますし、ダウ理論エリオット波動理論、またグランビルの法則は王道と言えますので、これらを意識したトレーダーが多い印象です。

自分のトレードスタイルが決まったら、次にいよいよ手法を取り入れましょう。その前に次のことを心掛けておいてください。

低リスクでトレードを行う

一攫千金の夢を追いかけるより、ある程度トレードで稼げるようになるまでは、低リスクなトレードを心掛けましょう。トレードは生涯続けていける投資方法です。いかに長くまた効率よくプラスを積み重ねられるか? それを考えると、焦らずに「勝てる手法」を身につけることが先決だと気付くはずです。

  • 慣れるまでは少額投資
  • 損切額を決めて損失を限定する
  • 「指値予約注文」で取引を行い、リスク管理をする
  • トレードルールを作り、それを厳守する

少額でトレードをすると、どうしてもリターンが少なくなります。それに嫌気を感じてロット数をあげる人が多くいますが、勝てるようになるまでは我慢をすることです。ロット数をあげるとそれだけ必要証拠金が増額になりますし、口座残高を増やすことになります。トレードを始めたばかりでは「強制ロスカット」や「追証」を受ける確率が高いですね。負けた時のダメージを考えることです。

では、チャートに向かい、トレードを開始しましょう。

基本のトレード手法:順張り・逆張り

トレードをする際に、やはり「値幅」を取りたいと考えるのが一般的です。それにはトレンドに乗るのが手っ取り早いですね。とはいえ、動いているチャートを目の前にして、大きなトレンドに乗るにはワザと時間が必要です。その他にも、取引時間を短くしてトレード回数を増やし利益を積み上げることも適切です。

値幅を稼ぐには、トレンド相場では「順張り」の取引が望まれますし、レンジ相場では「逆張り」の方が向いています。画像でわかるように、レンジ相場は狭い値幅を行ったり来たりしますが、動きが繰り返されるのでエントリー方向がわかりやすいこともあり、利益になりやすい手法です。とはいえ、レンジ相場がいつまで続くかを知るには、分析をするしかありません。トレンド相場では利益を「積み重ねる」のではなく「利益を伸ばす」手法です。トレードを繰り返すことで、どちらが「得意」というのも感じるかもしれませんね。

よく使われるトレード手法

FXの取引手法は800種類以上と言われる程、多くの手法があります。それだけの数があっても「誰でも100%勝てる《聖杯》と呼ばれる手法」は存在しません。勝率が良くても獲得pips数が多くない、逆に獲得pips数は多いが勝率はイマイチなど、手法により勝ち方が違いますので、自分に合った手法で幅を広げて試行錯誤するのがいいと言えます。「比較的勝ちやすい」中から代表的な手法を紹介します。

ライントレード

上の画像のように、水平線や斜めのトレンドライン・チャネルラインのレジスタンス&サポートを使う手法は「ライントレード」といい、上級者もよく使用する手法です。特徴は「とてもシンプル」で「わかりやすい」ということです。上の画像は日足ですが、分足・時間足を問わず、すべての時間軸で使用できます。他にチャートパターン(左画像)を使う手法もあり、参加者が多くなる相場になります。チャートパターンはこの他にも種類があります。ライントレードのデメリットは、短い時間軸でトレードをする場合、ダマシが発生することがある点です。誰にでもわかりやすい故に大口の企業トレーダーにとってはだましやすいところになるのですね。

移動平均線を使うトレード

上記したグランビルの法則は、200期間の単純移動平均線を使う手法です。移動平均線には単純(SMA)・指数平滑(EMA)・加重(WMA)・複合型(GMMA)といった種類があり、それぞれ特徴がありますので、相場に合ったMAを使いましょう。右画像はEMAとパラボリックを組み合わせた手法です。パラボリックはレンジ相場に弱いため、EMAを組み合わせてレンジ相場を避けるようにしています。主な使い方はトレンド相場を利用します。ゴールデンクロス・デッドクロスからのエントリーがトレンドを捕まえるコツです。レジスタンス&サポートラインとしてもとても優秀です。

ボリンジャーバンドを使うトレード

ボリンジャーバンドは、基準となる20期間の移動平均線に「σ(シグマ=標準偏差)」という単位をつけた1バンドから3バンドを上下に表示する、バンド系でもっとも有名なインジケーターです。一般的に±2σが使いやすいといわれますが、それは「過去20期間に於いて約95%がバンドの内側に収まる(終値)」ことを意味しているからです。「買われすぎ」「売られすぎ」の判断が可能なので、「逆張り」で考えるトレーダーが多い印象です。しかし動きを見るとわかりますが、±2σだからといって単純に「逆張り」を狙うことはできません。ボリンジャーバンドに現れる現象であるバンドウォーク、スクィーズ、エクスパンションを理解することで、より明確な判断ができるようになるでしょう。また、ボリンジャーバンドのみでの判断ではなく、水平線ラインやMACDなども併用することをおすすめします。

スクィーズはレンジ相場のように値幅が狭い状態です。この時の手法は逆張りになり、外側のバンドからの売買を繰り返します。スクィーズの状態は次の動きのために力を貯めていると考えられ、バンドが開くと一気に動き出します。それがバンドウォークとエクスパンションの状態です。こちらではトレンドになりますので、順張りで狙っていきます。

ボリンジャーバンドを使ったトレード手法は、2σブレイク*を確認してからの「順張り」です。損切と決済は値幅で決めるか、節目を目安にします。トレード回数は多くないですが、スクィーズより値幅がとれるためバンドウォークやエクスパンション狙いのトレードが向いています。勝率を考慮した場合、エントリー回数が更に減りますが、2σより3σの方が成績が良くなります。

*ブレイクは終値判断です。

よく使われる分析方法

トレードをするには、価格が「上がるのか、下がるのか?」をまず予測しなければなりません。多くのトレーダーが様々な分析方法を駆使しながら取引をしています。押さえておきたい基本の分析を紹介します。

ファンダメンタルズ分析

日々、発表される各国の経済指標や要人発言が相場を大きく動かすことがあります。各FX会社でニュースとして取り上げていますので注目してみましょう。また、日頃から経済ニュースや為替ニュースなどに目を向けることで情報を得られることがあります。ニュースにより、相場が進む方向を予測することを「ファンダメンタルズ分析」といいます。

テクニカル分析

FXトレーダーでは、テクニカル分析を採用している人が多くいます。チャート分析にはどのようなものがあるのでしょうか。代表的な分析方法を紹介します。

マルチタイムフレーム分析:自分がトレードする時間足だけではなく、日足・週足・月足などの上位時間足などを含めて分析する方法です。

チャートパターンを使う分析:エリオット波動の他に、トレンド転換時に表れる「天井」「底値」のサイン(ライントレードの項を参照)や、右の画像のような「保ち合い解消」のサインなどを使った分析方法です。

レジスタンス&サポートライン分析:チャートパターンでも使用する水平線やトレンドライン・チャネルラインを引いて分析します。ライントレードに通じます。

テクニカル指標を使った分析:相場には「レンジ相場」と「トレンド相場」しかありません。ローソク足の陽線・陰線の他、「トレンド系指標」と「オシレーター系指標」を使って今後の動きを分析します。

トレンド系指標移動平均線の他にボリンジャーバンド・一目均衡表・MACDなど

オシレーター系指標 ➡ 移動平均線乖離率・サイコロジカルライン・ピボットストキャスティクスRSIなど

この他にも、インジケーターやオシレーターを組み合わせたりなど、トレーダーごとの分析方法があります。大切なのは、自分に合った分析方法、トレード手法を見つけて極めてみることです。そして修正しながら身についた手法こそが「聖杯」といえるものになるのです。

シンプルな手法が流行です:まとめ

トレードを始めて間もないうちは、メインチャートにさまざまなインジケーターを表示したり、サブチャートも複数表示させるなどをしがちです。画面がごちゃごちゃしていると、目線の固定ができなくなる、また視線がアチコチに向くので非常に疲れる、など体験することでしょう。

最近の海外では、画面をすっきりさせたシンプルな手法を使うトレードが流行しているようです。使うインジケーターも1つ、または上記したパラボリックとEMAなど2つの組み合わせ、また移動平均線とMACDだけ、ライントレードだけなどです。

単純なロジックでも「方向」がわかれば勝つことができます。シンプルにすることでポイントが見つけやすく、故に勝ちに行けるのです。例えば移動平均線とゴールデンクロス・デッドクロスと「押し目」「戻り」だけでも2つの根拠ができます。まずは、試してみて「しっくりくる」ものを選びましょう。

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