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【週報】2026年10月24日号:下向きの形が続くなか、来週は米・欧・日の中銀イベントへ

今週は、ドル円・ユーロドル・ゴールドが揃って下向きの形を保つ一方、ビットコインだけは時間軸ごとに評価が割れる一週間でした。来週は米・欧・日の中銀イベントが同じ週に並びます。

⚠️ 本レポートは執筆時点の相場情報です。相場は経済指標の結果・要人発言・地政学リスクなどによって方向性が急変することがあり、記載のトレンドや見通しは将来の値動きを保証するものではありません。取引は必ずご自身の判断と責任で行ってください。

今週のトレンド一覧

資産現在値週足日足4時間足
USD/JPY156.797移動平均:下降バイアス
ダウ理論:下降トレンド継続
移動平均:下降バイアス
ダウ理論:下降トレンド継続
移動平均:下降バイアス
ダウ理論:収束(保ち合いの可能性)
EUR/USD1.12002移動平均:下降バイアス
ダウ理論:下降トレンド継続
移動平均:下降トレンド(パーフェクトオーダー)
ダウ理論:下降トレンド継続
移動平均:下降バイアス
ダウ理論:下降トレンド継続
GBP/JPY209.658移動平均:下降バイアス
ダウ理論:下降トレンド継続
移動平均:レンジ
ダウ理論:上昇トレンド継続
移動平均:下降バイアス
ダウ理論:拡大レンジ
GOLD (XAU/USD)3,997.82移動平均:下降バイアス
ダウ理論:収束(保ち合いの可能性)
移動平均:下降トレンド(パーフェクトオーダー)
ダウ理論:下降トレンド継続
移動平均:下降トレンド(パーフェクトオーダー)
ダウ理論:下降トレンド継続
BTC/USD80,661.72移動平均:上昇バイアス
ダウ理論:拡大レンジ
移動平均:下降バイアス
ダウ理論:上昇トレンド継続
移動平均:下降バイアス
ダウ理論:拡大レンジ

※価格はMT5(XS Fintech)のデータに基づき、日足はUTC基準で区切っています。TradingView等の他チャートとは表示タイムゾーンや参照取引所が異なるため、数値が多少異なる場合があります。

表の読み解き

ドル円(156.797)は週足・日足ともに下降トレンドが続いています。4時間足のダウ理論だけは「収束(保ち合いの可能性)」で、短期では値幅が狭まりつつある形です。別の指標で見ても、週足・日足・4時間足のいずれも「売り」寄りの評価で、日足は「強い売り」と、見方は揃っています。

ユーロドル(1.12002)は、日足で移動平均線が下降のパーフェクトオーダーを示し、週足・4時間足もダウ理論は下降が継続しています。テクニカル面でも全時間足で「売り」の評価です。

ポンド円(209.658)は時間軸で表情が分かれました。週足と4時間足は下降バイアスですが、日足はダウ理論が上昇トレンド継続、移動平均線はレンジという組み合わせです。他の指標では日足も「売り」寄りで、上位足の下向きと日足の押し目・戻りが綱引きしている状態といえます。こうした「時間軸によって評価が割れる」場面の読み方は、マルチタイムフレーム分析でも解説しています。

ゴールド(3,997.82ドル)は日足・4時間足で下降のパーフェクトオーダーとなり、下降トレンドが継続しています。4時間足のRSIは26.2と低い水準にあり、売りが一方向に傾いた局面です。週足のダウ理論は「収束」で、大きな流れの転換点を探る段階にも見えます。

ビットコイン(80,661.72ドル)は最も評価が割れました。週足は上昇バイアスで総合評価も「買い」ですが、日足・4時間足は下降バイアスで「売り」の評価です。上位足は上向き、下位足は調整という構図で、方向感を決めきれない展開が続いています。

主要中銀の政策金利と金利差

まず、すでに決まっている内容です。FRBは2026年9月16日の会合で政策金利を3.75%から4.00%へ引き上げました。日銀は9月18日に1.00%から1.25%へ利上げ、ECBも9月10日に2.40%から2.65%へ利上げしています。BOE(英国)は9月17日に3.75%で据え置きました。

次に、これから開かれる会合の市場予想です。以下は決定済みの内容ではなく、あくまで予想にとどまります。

  • FRB(10月28日・米国時間):4.00%での据え置きが予想されています。
  • ECB(10月29日):2.65%での据え置きが予想されています。
  • 日銀(10月30日):1.25%での据え置きが予想されています。
  • BOE(11月5日):4.00%への利上げが意識されていますが、据え置きを見込む声もあり、見方は分かれています。

金利差の面では、ドル円は米国の方が2.75ポイント高い水準にあります。ポンド円も英国の方が2.5ポイント高い状態です。ユーロドルはユーロ側の金利が米国より低い状態が続いています。日銀の利上げが続いたことで円の側の金利が切り上がり、トレンド一覧で円が絡むペアの上値が重い構図とも重なります。ただし、金利差だけで値動きが決まるわけではない点には注意が必要です。

FOMC・日銀会合の見方や、過去の発表後の値動きは政策金利とFOMC・日銀会合の見方にまとめています。

ドル円・ユーロドル・ゴールド・ビットコインを動かしている材料

ドル円は、金曜日(23日)に4日ぶりの小反発となったと伝えられています。下降トレンドが続くなかでの小幅な戻りで、値動きの原因を一つに絞れる材料までは確認できていません。

ユーロドルは23日にかけて3日続落となりました。同日に発表された10月のフランス製造業・サービス業PMIが予想を下回ったと伝えられ、ドイツのPMIは指標によってまちまちだった、と報じられています。ユーロ圏の景気の勢いに慎重な見方が出やすい週でした。

ゴールドは、日足・4時間足とも下降の形が崩れていません。値動きの背景を押さえたい方は、実質金利やドル動向などの要因をまとめた金トレードの基本も参考になります。今週の下落について、特定の一因に断定できる材料までは確認できていません。

ビットコインは、現物ETFが2日連続で資金流出となったことや、暗号資産全体の時価総額が1カ月足らずで大きく減少したことが話題になりました。また、米中間選挙とFOMCを控え、レンジを抜け出せるかが注目されているとの報道もあります。週足は上向き、日足以下は調整という状況の背景として意識されたとみられます。

今週の主要経済指標

今週は、結果の数値まで確認できた主要指標が限られるため、市場で話題になった点にしぼってお伝えします。

  • 欧州:10月の仏・独の製造業・サービス業PMI(23日)。仏は予想を下回ったと伝えられ、独はまちまちの内容でした。
  • 米国:FOMC(28日)を前に、米国の物価指標や金融政策の行方が引き続き意識されています。

来週の重要経済指標

日時(日本時間)国指標名重要度予想前回
10/27(火) 21:30米国耐久財受注(前月比)高0.60
10/28(水) 21:30英国英国秋季予算案高――
10/29(木) 03:00米国FOMC政策金利発表高44
10/29(木) 03:30米国FRB議長記者会見高――
10/29(木) 14:00日本消費者信頼感指数(日本)高35.135.4
10/29(木) 21:30米国コアPCE物価指数(前月比)高0.30.2
10/29(木) 21:30米国個人支出(前月比)高0.30.9
10/29(木) 21:30米国GDP成長率(前期比・速報)高32.2
10/29(木) 21:30米国個人所得(前月比)高0.30.2
10/29(木) 22:15ユーロ圏ECB預金ファシリティ金利高2.52.5
10/29(木) 22:15ユーロ圏ECB政策金利発表高2.652.65
10/29(木) 22:45ユーロ圏ECB総裁記者会見高――
10/30(金) 12:00日本日銀政策金利発表高1.251.25
10/30(金) 19:00ユーロ圏ユーロ圏GDP成長率(前期比・速報)高0.20.6
10/30(金) 19:00ユーロ圏ユーロ圏GDP成長率(前年比・速報)高1.11.2

政策金利の予想・前回は%表記、その他は各指標の単位に準じます。指標の見方はFX経済指標カレンダーの見方と使い方で確認できます。

来週のシナリオ

メインシナリオ

中銀イベントを通過するまでは、各ペアが現在のトレンドを引きずりやすい展開です。ドル円・ユーロドル・ゴールドは下向きの形が続き、戻りは上位足の流れの中での調整にとどまる、という見方です。FOMC(日本時間29日3時)、ECB(29日22時15分)、日銀(30日12時)がいずれも据え置きで、内容に大きな変化がなければ、その後の発言と先行きのヒントに焦点が移ります。

サブシナリオ

据え置き予想が外れた場合や、会見で今後の政策に踏み込んだ発言が出た場合は、トレンドが一気に反転する可能性があります。とくに日銀は声明と総裁会見で円が大きく動くことがあり、ドル円・ポンド円は上下に振れやすくなります。英国の秋季予算案(日本時間28日21時30分)も、ポンド円には注意材料です。

ビットコインは週足の上向きを維持できるかが分かれ目です。日足・4時間足の調整が続くのか、週足の流れに戻るのか、FOMC後の動きがひとつの目安になります。

まとめ

  • ドル円・ユーロドル・ゴールドは、週足から4時間足まで下向きの評価が目立つ。
  • ポンド円とビットコインは、時間軸によって評価が割れている。
  • 政策金利はFRB4.00%、日銀1.25%、ECB2.65%、BOE3.75%。来週の3中銀はいずれも据え置きが市場予想。
  • 来週はFOMC・ECB・日銀に加え、米GDP速報やコアPCEなど重要指標が続く。
  • イベント前後は値動きが大きくなりやすいため、ポジションの大きさには余裕を持たせたい。

このレポートを踏まえてトレードを始めたい方へ

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