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【週報】2026年10月4日号:介入警戒と弱めの雇用統計の間で、ドル円は157円台後半に着地

今週のドル円は157円台後半で週を終えました。158円台に乗せると押し戻される場面があり、週末の米雇用統計ではドル売りの反応も見られました。一方でユーロ/ドルと金は売り方向が揃い、ビットコインは買い方向が揃うなど、通貨ペアごとに表情がはっきり分かれた1週間です。来週は米ISM非製造業景況指数とFOMC議事要旨が焦点になります。

⚠️ 本レポートは執筆時点の相場情報です。相場は経済指標の結果・要人発言・地政学リスクなどによって方向性が急変することがあり、記載のトレンドや見通しは将来の値動きを保証するものではありません。取引は必ずご自身の判断と責任で行ってください。

今週のトレンド一覧

資産現在値週足日足4時間足
USD/JPY157.809レンジ/下降トレンド継続レンジ/収束(保ち合いの可能性)上昇バイアス/下降トレンド継続
EUR/USD1.12497下降バイアス/下降トレンド継続下降(パーフェクトオーダー)/下降トレンド継続下降(パーフェクトオーダー)/上昇トレンド継続
GBP/JPY208.946下降バイアス/下降トレンド継続レンジ/収束(保ち合いの可能性)上昇バイアス/上昇トレンド継続
GOLD (XAU/USD)4,138.96下降バイアス/収束(保ち合いの可能性)下降(パーフェクトオーダー)/下降トレンド継続下降(パーフェクトオーダー)/拡大レンジ
BTC/USD84,869.05上昇バイアス/拡大レンジ上昇(パーフェクトオーダー)/収束(保ち合いの可能性)上昇(パーフェクトオーダー)/上昇トレンド継続
各セルは「移動平均線の判定/ダウ理論の判定」の順

※価格はMT5(XS Fintech)のデータに基づき、日足はUTC基準で区切っています。TradingView等の他チャートとは表示タイムゾーンや参照取引所が異なるため、数値が多少異なる場合があります。

表の読み解きから入ります。ドル円は週足・日足がレンジ寄りで、4時間足だけが上昇バイアスという構図です。長めの時間軸では方向感が定まらず、短い時間軸で上に傾いている状態といえます。他の代表的な指標でも、週足と日足は「中立」、4時間足は「買い」と、時間軸によって評価が割れています。

ユーロ/ドルは週足・日足・4時間足のすべてで移動平均線が下向きに揃い、テクニカル面でも3つの時間足とも「売り」です。見方が揃っている点では、5資産の中でもっとも分かりやすい形でした。ただし日足のRSIは20.9と売られすぎの水準にあり、4時間足のダウ理論は上昇トレンド継続を示しているため、短期的な戻りが出てもおかしくない位置です。RSIの見方はRSIの解説記事で詳しくまとめています。

ポンド/円は週足・日足が下向き、4時間足が上向きと、ここも時間軸で表情が異なります。金は日足・4時間足で下降のパーフェクトオーダーが続き、他の指標でも全時間足が「売り」です。ビットコインは逆に全時間足で上向きに揃い、日足は「強い買い」の評価でした。このように時間軸ごとに見え方が違うときは、マルチタイムフレーム分析の考え方が役に立ちます。

主要中銀の政策金利と金利差

まず、すでに決定済みの内容です。FRBは9月16日の会合で政策金利(誘導目標レンジ)の上限を3.75%から4.00%へ引き上げました。日銀は9月18日の会合で1.00%から1.25%へ利上げ、ECBは9月10日の会合で、主要リファイナンス金利を2.40%から2.65%へ(預金金利は2.25%から2.50%へ)利上げしています。BOEは9月17日の会合で3.75%に据え置きました。

次回会合の日程は、FRBが10月28日、ECBが10月29日、日銀が10月30日です。いずれも現時点では市場予想の数値が示されておらず、どの方向が織り込まれているかは判断できません。BOEについては次回会合の情報を確認できていません。

金利差を見ると、ドル円の日米金利差は2.75ポイントで、9月に日米がそろって利上げしたため変わっていません。ポンド/円の英日金利差は2.50ポイントで、日銀の利上げによって縮まっています。一方、ユーロ/ドルでは、ユーロ圏の主要リファイナンス金利が米国の誘導目標上限より1.35ポイント低い状態です。ECBの利上げでいったん差が縮まったものの、FRBの利上げで7月と同じ水準に戻った格好です。

ドル円を動かしている材料

今週のドル円は、158円台に乗せる局面で為替介入への警戒感が意識され、一時157円台前半まで押し戻されたとの報道が複数ありました。上値の重さの背景に、この警戒感があったとの見方が出ています。

週末の2日には、利上げ後としては初めての米雇用統計が発表されました。非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を下回り、前回値も下方修正されたことから、為替市場はドル売りで反応し、ドル円は一時156円台後半まで下げました。ただ、その後は買い戻され、週の終値は157円台後半に戻っています。

この結果、10月の追加利上げ観測がどう動くかが次の注目点になります。来週のFOMC議事要旨で、9月会合の議論の中身がどこまで見えてくるかが、ドル円の方向感を左右しそうです。

今週の主要経済指標

  • 米9月雇用統計(2日発表):非農業部門雇用者数が市場予想を下回り、前回値も下方修正されました。為替市場ではドル売りの反応が出ています。
  • 東京都区部の9月消費者物価指数(2日発表):コア前年比が2.7%に加速し、日銀の利上げ継続を後押しする材料として受け止められました。
  • FRB・日銀・ECB・BOEの9月会合:FRB・日銀・ECBが利上げ、BOEが据え置きという結果で、週のトレンドを見るうえでの土台になっています。

来週の重要経済指標

日時(日本時間)国指標名重要度予想前回
10/05(月) 14:00JP消費者態度指数高35.335.5
10/05(月) 23:00USISM非製造業景況指数高55.755.4
10/08(木) 03:00USFOMC議事要旨高――
10/09(金) 23:00USミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)高48.148.1

このほか、6日には日銀総裁の発言機会が予定されています。重要度「中」では、米連銀関係者の発言も週を通じて複数入っています。

来週のシナリオ

メインシナリオ:ドル円は157円台を中心に、上は介入警戒、下は米雇用統計後の押し目買いを意識した往復が続く展開です。5日のISM非製造業景況指数が予想の55.7を上回れば米金利の下支えになり、下回れば先週末のドル売りの流れが意識されやすくなります。

サブシナリオ:8日未明のFOMC議事要旨で追加利上げに前向きな議論が目立った場合は、ドル高方向に振れやすくなります。逆に慎重な議論が中心であれば、ドル売りが再燃する可能性も否定できません。ユーロ/ドルは日足RSIが売られすぎの水準にあるため、下落トレンドの中でも反発が入るかどうかが見どころです。金とビットコインも、米金利の動きに左右される場面があるかもしれません。

まとめ

  • ドル円は157.809で週を終え、長めの時間軸はレンジ、短い4時間足は上向きと評価が分かれています。
  • ユーロ/ドルと金は下向き、ビットコインは上向きで、時間軸の見方が揃っています。
  • FRB・日銀・ECBは9月に利上げ、BOEは据え置き。次回会合(10月28〜30日)の市場予想はまだ示されていません。
  • 来週は5日のISM非製造業景況指数と、8日未明のFOMC議事要旨が焦点です。

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