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FX【スワップポイント】で夢の生活!利益率計算や注意点を徹底解説!

FXトレードでは、為替差益で稼ぐだけではなく金利差で稼げる「スワップポイント」というシステムがあります。「スワップだけで生活したい…」と考えるトレーダーは多いです。通常のFX取引が「攻めのトレード」なら、スワップは「守りのトレード」といえます。貯金好きな国民性だからか、日本人には好まれますよね。自分でエントリーしたり決済したりは不安だし、なるべく安定指向で投資したいと考える人は、うまくスワップを使って利益にしているようです。しかし、果たしてそんなにうまく儲けられるものでしょうか? ここではFXに於けるスワップポイントについて徹底解説します!

スワップポイントとは

各国の通貨には金利が設定されています。FXは「外貨/円」「外貨/外貨」など通貨同士のペアがあるため、それぞれに金利差が発生するのです。ポジションを保有することで、その金利差調整分がスワップポイントとして配分される仕組みです。よって、金利差が大きな通貨ペアを選ぶことが大切です。

基本的には金利が高い通貨を買い、低い通貨を売ることで金利差を得ることができます。

上記のとおり、スワップポイントは高金利国通貨が有利です。現在ではトルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランド、カナダドルが代表的で、いわゆる新興国通貨が多い印象です。

中期から長期で運用することで、僅かな金額でも毎日積み重なるため、気が付けば大金に化けている。そんなことが期待できる取引方法です。

スワップポイントの運用

気合を入れて始めから大金を入金するよりも、積み立て感覚で運用するほうが楽しめるかもしれません。これは個人の好みになりますが、始めに大金を突っ込んで運用すると増えた時は喜びますが目減りすると大金である以上どうしても負担になります。それよりは複数通貨を所有、複数回に分けて積み立てていくという方が長期間の運用に向いているのでのはないでしょうか。通貨ペアを工夫したり、いざという時にも素早く対処できるのもいい点です。

世界情勢が落ち着いている場合に、安定した運用ができるかもしれません。

また、自動売買で運用することも可能です。裁量判断でトレードをする口座とスワップ運用の口座を分けるのが一般的な方法です。FX会社にはそれぞれ利点がありますので、スワップに特化したFX会社を選ぶといいでしょう。

スワップポイントを保有する注意点

スワップポイントは毎日、配分金額が変わります。また「買いポジション」と「売りポジション」のどちらかがマイナスになっているのが一般的です。スワップポイントがマイナスになっている場合は、自分が支払うことになります。FX会社により付与ポイントも異なっています。どのFX会社でもスワップポイントについて公表していますので、口座を持つ前に比較しておきましょう。

為替差益・スプレッド・通貨の特徴

スワップポイントの運用は、為替差益・スプレッド、また取引する通貨の特徴を確認しておく必要があります。

どのFX会社でも、スワップといえば「新興国通貨」が推奨されていますが、通貨の特徴としては「流通量が少なく取引量も少ないことから、急激な値動きになることが多い」ことがあげられます。つまり、上昇していれば問題はないのですが、価格が急に下落することでスワップで得られていた金額より為替差益での損失が大きくなることがあるのです。

このようなことを考えると、先進国で金利が高い通貨を選ぶのがいいといえます。例えばオーストラリアドルやニュージーランドドルを円と組み合わせるのが人気のようです。FX会社によりスプレッドには差がありますので、なるべく狭い会社を選ぶといいでしょう。

デメリット

スワップポイントの運用は良いことばかりではありません。FXである以上、リスクは当然あるのです。リスクをきちんと理解した上で運用をしてください。

「毎日配分額が変わる」ということは、その国の経済状況や政策により「プラスからマイナスに変わる」ことも勿論あることなのです。2022年の今現在、ウクライナ問題やコロナ問題が世界情勢を不安定にしています。ロシアルーブルを扱うFX会社では、「買いポジション」と「売りポジション」の両方が桁違いのマイナスになっているようです。

また世界情勢だけではなく、「大口」といわれる世界の企業トレーダーたちの故意による操作で「餌食」になることもあります。以上のことからも、ある程度はニュースを見たり、チャート分析を勉強するなど、対策は万全にしておくべきです。いざという時にどうしたらいいのかわからずに財産を失うことになりかねません。

スワップポイントでロスカットや追証がある!

上記に付随することですが、「買いポジション」で保有していますので、通貨が下落した際にスワップポイントがマイナスに転換することがあります。また為替差益もなくなる可能性があります。証拠金維持率は必ず余裕を持つようにしましょう。口座残高が足りなくなった場合は「追加証拠金」の支払いを求められますし、ロスカットの対象になります。また、ナンピンなど無理なトレードをすることにもなりますので、注意が必要です。

付与される時間

米市場が閉場すると、短時間ですが、FX会社ではシステムメンデナンスの時間を設けています。スワップポイントはメンテナンス終了後に付与されるため、保有ポジションを持ち越す必要があります。デイトレードなどその日に完了させるトレードだとスワップを受け取ることはできません。

スワップポイント分だけの出金は可能か?

これもFX会社を選ぶ際に、大事なポイントになります。上記したように、中期~長期でポジションを保有するため、貯まったポイントがいつでも出金できることが望ましいですね。

スワップポイント:利益計算

利益の計算方法

スワップポイントは曜日については関係ないため、365日の授受になります。FX会社では「1万通貨あたりの取引で27円」などと記載されていますので、計算方法は単純に「×365日分」になります。

  • 1万通貨:1日あたり27円×30日=810円(31日 ➡ 837円)
  •           27円×365日=9,855円
  • 10万通貨:1日あたり270円×30日=8,100円(31日 ➡ 8,370円)
  •           270円×365日=98,550円

「スワップポイントだけで生活がしたい」と考える場合

上記のFX会社で計算してみましょう。10万通貨保有で365日=98,550円でした。

  • 100万通貨:1日あたり2,700円×30日=81,000円(31日 ➡ 83,700円)
  •            2,700円×365日=985,500円
  • 300万通貨:1日あたり8,100円×30日=243,000円(31日 ➡ 251,100円)
  •            8,100円×365日=2,956,500円

単純に計算すると300万通貨を保有すれば、月あたり243,000円になりますので、サラリーマンの手取りくらいになる計算です。ボーナスはありませんので、年収を考えるとどうでしょうか。

利益率の計算方法

FXでトレードをする場合、元金に対して何%の利益があるのかを計算しておくことで、効率的に利益が出ているかを把握することができます。スワップポイントでも、同じことがいえますので効率を考えながら取り組みましょう。計算式は下記を参照してください。

利益÷元金×100=利益率(%)

スワップポイントは1日あたりの金額が少ないので、年計算で利益率20%から上を目指していけると効果的です。例えば1年で9千855円のスワップポイントに対して、元金がいくらならいいか? を計算すると、4万9千275円でちょうど20%になります。しかし、実際にはスプレッドという手数料がありますし、もう少し複雑な計算になりますね。

また、上記したように毎日スワップ金額は変化します。授受金額が上下するため、定期的に計算してみてください。

スワップ狙いの運用:サヤ取りかドルコスト平均法か

ポジションを両建てで持つサヤ取り

ポジションを「買いポジション」と「売りポジション」の両方を保有することを、「両建て」といいます。その場合、実際の取引金額は常に一定に保たれますが、スワップポイントだけが増えていくことになります。FX会社によっては同一口座での両建てを禁止しているところもあり、両建てにすることで不利なポイントが優先されることもあります。そのため、別会社でそれぞれ口座を運用する「サヤ取り」をおすすめしますが、安定はしているとはいえ「ローリスクローリターン」になります。

通貨の購入価格を平均化するドルコスト平均法

通貨が高い時は少なめに購入、安い時に多く購入して「価格を平均化」する方法です。メリットは価格変動のリスクが軽減できることです。購入の仕方が「ナンピン」になるので通常ならストレスになると考えられますが、これはあくまで長期運用することがポイントであり、途中で決済しない、また計画的に運用することで利益を追求するのです。

はじめに計画する段階で、何を基準に価格が高いのか、購入する量はどれくらいがいいのか、など悩むかもしれません。はじめに記載したように、コツコツ無理せずに積み立てる感覚でトライするといいでしょう。

スワップ生活がしたい:まとめ

例えば現在サラリーマンをやっているとして、あと何年働くのか、また働けるのかはわかりませんが、「定年まで働こう」と思っているなら、自分の年齢に合わせて計算してリタイアするまでに300万通貨以上になるように積み立てる、ということも考えられます。通貨を多くすれば、それだけ必要証拠金などの費用がかさみますし、何よりも口座資金の余裕が必要です。

途中で日本経済や社会の状況の変化があるかもしれません。未来のことは誰にもわかりませんが、どうやっても生活していける術は身に付けておくに越したことはないのです。

忙しい中でも頑張って勉強して、トレード技術を上達させておけば、想定以外の未来にすることだって可能ですし、何があっても心配はいらないかもしれません。サラリーマンをやりながら、景気の動向や世界経済などに気を配り、チャートや口座をチェックする。それも充実した生活といえますね。計画的に機械的に積み立てることに慣れれば、ストレスもあまり感じずに過ごせるでしょう。スワップポイントで生活することも案外、夢ではないことがわかっていただけたことでしょう。

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